11月のもう一言

昭雄
落葉松黄落す金鈴鳴りやまず
野仏の膝黄落のとめどなし
野仏の膝と、黄落は別のものとなっているより散りかかる方が見えやすい
船笛の太く短し神渡し
黄落や少年一人大車輪
店番の子が駆けずりまわっているとも読めますが
神渡し大道芸人逆立ちす
敬子
休診の作務衣の医師は落葉掃き
中廊の月光そそぐ車椅子
黄落や手びねり地蔵手を組みて
手を組むって、夫婦の道祖神とかならですが
点滴の悲喜交々や鰯雲
悲喜交々はうるさいが、点滴ってこんな風に窓を眺めるくらいしかないんだろうね
旧城主御神酒捧げて神渡し
一構
揺り椅子の小さく揺れて黄落す
黄落や石の仏の赤頭巾
庭の木々一夜で落ちし神渡し
船上の扇の的や黄落す
与一祭りのショーみたいなものがあるのかな?
黄落や猿強奪の握り飯
これでは猿蟹合戦だ、まあそうしない方が穏当だが俳句の嘘ということで
信子
青北風財布に籠る金の亀
入れとくとお金が増えるお守りね、空っ風でスッカラカンの財布とか
大根のぐんぐん育つ畑日和
ハタケビヨリだと畑仕事に御誂えのという感じが出るが、ハタビヨリは?
合唱の声透きとほる黄落期
黄落の病棟雨のひもすがら
黄葉たまる立ち入り禁止柵の中
比呂
黄落や池に溺るる紙の舟
頭を付けて探る児の熱初しぐれ
どういう状態かね?
谺返らず山吹の返り花
755実験的ヤネ
大国主命の負ふ大袋神渡
寂び寂びと里風尖り山眠る
さびさび?
郁子
黄落や落葉松は金樺は白
千の風渡りて万の銀杏散る
うまいこと詠むね
吹き上ぐる空に木の葉や神渡し
神渡しが空に吹き上げている、その空に木の葉があると詠んでいますが
半分は夕日の色や蔦もみぢ
半分て割に正確な比率な訳で、比率はあんまりかかわらぬのでは
風を踏みのぼる坂道散るもみじ
和子
黄落や音なきおとの積りたる
黄落や聞こえぬ振りも聞き上手
黄落や口あどけなき埴輪かな
や、かなになっているということ
神渡し童話のやふな月のぼり
月は雪月花いうくらいな重い季語、童話のようなをきちんと描写してほしいわけ
黄落の広がりに居て光々し
光々?
聖子
黄落や地産地消のレストラン
神渡し木の葉カリカリ飛ばさるる
未枯れやポスター数多重ね貼る
清記ミスか、ウラガレは末です、数多重ね貼ったら下は見えない、並べ貼るが実態だろうが
ワンコインの昼の弁当小六月
弁当戦争まっただ中
組合の演説長し朝の冬
芳子
千里飛ぶごとくはゆかず龍の玉
龍玉鉄砲かと、龍が飛ぶからの連想は?
黄落や一人聞ゐてる留守電話
ききて>きいてと音便になります、だけどなにやら寒々したような
産土の山に向ひて神渡し
柚子味噌のとろりとひかる母の味
砂糖の照りやら、按配を色で見ようと、母の味などというのは、他人には他人の母の味があるんで、点は集まることもあるがうれしくない
透きとほるハープの音色草紅葉
烏山、鷲子神社など行った時こんなことがありました、2,002年11月でした
深雪
結髪の結び目痒き七五三
結髪て、結んだ髪も言うのかな?ちと違うでしょ
山寺や黄落やまぬ茶室窓
茶室窓という言葉はないでしょう、茶室が詠みたいなら、もっと絞らなければいけません
車窓から一人の旅や紅葉狩り
なんちゃってですけど
昼下がり雲つれ流る神渡し
神渡しパソコン連れて西の旅
パソコンは擬人化できないかも
美代
神渡し焼石で炊く古代食
神渡しが響くか?
指で組む鷹影やはら冬日向
日向ぼこの遊びですね、それにしても難しいこと詠んで
さえずりや古ぶ埴輪の胸ゆたか
埴輪は古いに決まってます、胸の豊かなのは少ないようですがまあ
叙勲の碑柚子の色づくかたはらに
メインはどちら?
焼け残る大樹さながら黄落期
良人
黄落や谷の渕瀬の水の面
ミズノオモ>ミズノモニ
那須山の煙途切れて神渡し
神渡しが吹くときには噴煙が遠慮する?そんなこと?
黄落や銀杏並木に風戯え
神渡し在り処を晒す山の宿
葉が落ちて見えるようになった?
黄落や銀杏並木に朝日影
登美子
天辺のカラスの孤独黄葉照り
途中下車全山黄葉に串だんご
柿日和誉めて始まる立ち話
冬の蠅バケツの水を泳ぎ出る
ハエは水泳が好きですか?、発見ではないですね、特殊
黄葉今こがね色なりゴッホ展
つまづくや人と黄落たまにある
舞い上がり黄落笑い人は泣く
黄落や街路を洗う高箒
洗うとなると、清掃車か何か大がかりになるが
神渡女の命の髪乱る
女の命は不要ですね
神渡風にも人も襟ただす
美恵子
牡蠣を剥く我が口に入る
57しかなくては定型とは言えない
柿の木の背より陽の差すカラス黒し
まあ、カラスは黒いわけで、逆光だからというなら影とか使うね
黄落やカフェテラスの人景色となり
どんな景色?、俳句で絶景!と言ったらいかんのです、下6
神渡し土産の黄砂こぼしつつ
黄砂は現実だが、俳句ではまだ春の季語ですね
黄落や等間隔の煙立つ
狼煙?等間隔に説得力がない、いかにもと言えないんだ