1月のもう一言

ともこ
日めくりを一気に破り初仕事
正月の間は日めくりもめくらなかったのか?
絵双六ならす折り目の山や谷
松毬をことんと落とし眠る山
擬人的表現が適当か?
薄紙を剥げば香れる室の花
華やぎのイベント広場室の蘭
たしかにそうでしょうね
登美子
うす紙をはずし華やぐ室の花
室の花抱いて赴任の地に着けり
掛け軸の滝にふるえる室の花
滝の軸ってあんまり冬向きではないが
双六や無骨な父もひと振りす
無骨とか父親を言いたいもんかね、
不器用とかは悪いとは限らんけど
子育ての教材の中絵双六
そういうものですか
敬子
仙人の白杖となる大氷柱
双六の上がり上手は左利き
寒牡丹薄れ日受けて咲き初むる
炉話や昭和平成共に行き
室咲きの薔薇の花弁の揺れかすか
ミヨ
団子花重き帯戸の裏の闇
この団子花は餅花、雰囲気あるね
競い振る双六ころげ取り零す
双六は振れないでしょう
うずくまる兎の咀嚼春隣り
うづくまるだが、どこにかかるか、
初硯今脈々と千字文
初硯ってこと自体が脈々との時代がかったことです
室花や女将揮毫の酒の瓶
揮毫って女将風情のするもんかね
恵子
半時で世界一周絵双六
初参人工衛星弧を描き
雪暮れや鍋に冷や飯汁を足す
東北の酒を選びて新年会
どうせなら盛大に呑みましょう
大鳥居盛り髪に咲く室の花
髪に植えてあるわけじゃなし、挿すなりでしょう
聖子
朝礼の社歌は白息混じりがち
まじりがちってどういうことさ?
飯のりの裏のでこぼこ絵双六
飯のりなんていうのかな?
会議室よりもれし鋭声寒最中
鋭声って?
ゆるキャラの獅子舞もいて達磨市
ゆるキャラってまだ使える言葉ではない
室の花小暗き朝の化粧室
なかなかに豪華な化粧室のようだが
田村
振り出しに戻りはなくも初日かな
冬渡祭へ去年の想ひも納め来ぬ
去年の思いってのがだれにも理解できるか?
壺中天色取り取りに室の花
音質を壺中の天とみなしたにしても分からん
雪曇る男体山捉ふ室の花
どういうことかな?
さいころを振る指先の冷え冷えと
信子
D51の煙吐き発つ絵双六
復元蒸気機関車かとおもうと双六の絵というのは親切でない
源泉の湯音漲る淑気かな
切れがないと漲るがどこにあるのか分からない
なかんずく蘭の繚乱室の花
天井に透かす青空室の花
温室の様子でしょこれは
神馬像みくじ結はへて春を待つ
神馬のどこにお神籤を結べるのか?
比呂
鶏旦やまだ星残る山の宿
うまいね、鶏旦も利いている
双六や折り目に賽のまた転ぶ
新生児といふ名の子供室の蘭
なんかこなれてないな
唸りつつ肥る赤子や実南天
つつというとむくむくその場で大きくなるようだ
野老掘る山の眠りを妨げず
なんか季節が重なるような気分
芳子
射るごとに声湧きあがる的始
餅花や戸毎に違ふ屋敷町
家ごとに餅花の様子が違うっていうことか?、屋敷町は落ち着かない
夢失せて振り出し戻る絵双六
振り出し戻るってどういう日本語?
正座して待ちたる子等のお年玉
母のため窓辺に置きし室の花
いい話ですが、別に詩的な話でもない
昭雄
手造りの双六婆も呼ばれけり
手造りと婆が呼ばれるの関わりが分からない
絵双六節くれの手も混ぢりけり
手もと他の手まで言わずとも一人で遊ぶものでは二のだから
陽を水を土を拝みて打つ春田
日足伸ぶ棚田に杭を打つ槌音
厨事そこそこ室の花を見に
状況が理解できない
良人
流転また流転輪廻の絵双六
またずいぶんと波瀾万丈の双六
東北の絵地図は無しや絵双六
色ひかり香り漲る室の花
病室の窓辺に位置取る室の花
六の目は来し方無縁絵双六
松本
ぬくぬくと色鮮やかに室に咲く
七十路越え石段高く初詣
七十も超えると石段が高く感じられるってことなんだおるが
絵双六行きつ戻りつ回り道
行き戻ると回り道は同じことだろうね
冷たさの怖さ知らずの室の花
人生と同じ歩みの絵双六
陳腐
拭ひても拭ひても出る水の洟
汚いとの声あり、そのとおり、水洟、鼻水はあるが、水の洟は無いです
初雪のだるま作りて遊ぶ子ら
双六を子等に教える翁かな
こんな状況はほほえましくても詩もくそもない
万年青の実ルビーの如鎮座せり
ごとくは安易
和服着て思い出す子の懐手
懐手ってのは普通和服ですることです、以下も意味が?
於した
裏白にどんと尻置く鏡餅
室の花受付嬢の幼な文字
受付嬢が幼稚園みたいな字っていくらなんでも
水仙の香だけいただき通り過ぐ
通り過ぎるは余分でしょう
一枚を抜ひで集中お書き初め
抜く>脱ぐ、いずれもハ行には活用しない
まゆ玉を揺らしてペタル踏みしかな
どういうこと?ペタルは花弁、自転車はペダル
室の花語りかけるは絆かな
遊ぼうよ双六消えてメール便
双六遊びなどがなくなって、メールで遊ぼうよと言ってくるといいたいのだろうが、
電報ではないのだからちゃんと日本語にして欲しいな、
メール便というのは郵便局の荷物便でしょう、Eメールとは違います
清潔や便通良しの万年青の実
無視
生きざまは双六に似たゲームかな
人生双六なんてのもありますから、月並み
市立ちて白に黒丸縁起物
縁起物に賽子がつけられているとか
利孟
夜籠りの葬の灯しや雪しきり
万金で婚の一式福袋
二荒のお山越えよと吉書揚げ
飾り炭脇へ万年青の藍の鉢
絵双六三島女郎と越すひと夜