1月のもう一言

ともこ
社への胸突き坂や寒稽古
利比栃○ミ信
境内になにかの稽古場があるってのは割にあるんだが、ちょっとぼんやりかな?
吸呑みに注ぐ甘露の寒の水
利○比栃ミ
甕底に沈む菜箸厚氷
利比栃
甕に沈む菜箸ってのはリアルだろうが汚い感じある
タナゴ棲む沼のかがやき水仙花
利比健
ちょっと沼と水仙の関わりがどうか?
寒稽古ほのかに白む硝子窓
利鴻
硝子窓ってのが外気を遮断しているようで
ミヨ
恵方へと小幣立てふる窯の主
利比○栃良信
なるほど、そうだったのでしょうが言葉が多い
冬の蜘蛛仁王の腕吊りてをり
利○比○鴻○
日を溜めて海へ傾く野水仙
利○比良
切り返す声天辺へ寒稽古
切り返しって剣道の稽古の形態があるが、これだと動詞だからちがうようでもあり、
なんの稽古か?となる
霜強し開墾畑の石子積
シモコワシと読むと面白いのかな?
昭雄
水仙や畏みて入る躙り口
利比ミ○信○
この水仙は茶室の床の間にあるんでしょうね
水仙や蕾の堅き立志式
利○比
堅い蕾のような若人の立志式と言っては俳句にならない
寒稽古まず神前に威儀正す
利比
威儀って感じは違う場合が多いのでは
姿見に青眼正す寒稽古
青眼は正しいのだがどうか、案外分らないかも
水仙や鍵掛けてある箱生簀
思わせぶりだが?
芳子
初稽古白き襷の片結び
利栃ミ信
弓なんですかね?
香り立つ七種粥のあさみどり
利良栃
大寒や囲炉裏に集ふ人となり
利○
集ふてのは、寄り集まるって感じで
呼ぶ声を空につなげて小白鳥
厄払ふ産土神のどんどの火
良人
海からの風の宿りの野水仙
利○信
竹刀打つ音の乾きや寒稽古
利鴻
岬吹く風の脚読む野水仙
父子連れの道行き触りの寒稽古
道行き触りを使いたかったようだが、添削してもうまくいかないな
道行を羽織り出かける寒稽古
なにやら粋な稽古事らしい
敬子
一花もて机上みたしぬ黄水仙
利健○
たぶん使ってない机の様な気が
黒帯を許され凛と寒稽古
利鴻
黒帯でなくても心は凛としてるでしょう
炉開きや母の残せし手編籠
炉開きっていうと茶道の結構大切な行事、それと手編みの籠ってのがバランスするか? 、
むしろ炉を開くくらいな家庭的な雰囲気のほうがよいのでは
蔵稲荷光背となす花柊
トナカイのイルミネーション年を越す
登美子
寒稽古赤き手の指足の指
利比ミ
空の瑠璃白銀となる冬木の芽
瑠璃色が白銀色に変わるみたいな表現は?
掘り出した土に飛びつく冬の鵙
水仙の根元へ流す厨の水
水仙や手許明るく菜を洗ふ
水仙がどこにあったのか?収穫した菜っぱか?あるいは買ってきた菜か?
どうなってるの?と疑問ばかりがのこります
信子
古武道に学ぶ立居や冬桜
比健鴻ミ
どんな古武道のどんな動作かある程度わからないと
向き合ひて背きて触れず黄水仙
汚れなき袴の真白水仙花
元日や直なる杉のご神木
四股を踏む只管に踏む寒稽古
ちょっと格好良いけど?
聖子
半泣きの子の足真赤寒稽古
利健
売り声の故郷訛り焼き芋や
良信
作者の故郷がどこかなんて情報はないからどんなものかを理解するのは難しい
数足りぬサッカー試合冬田かな
小雀の隠るる崖の水仙花
季語二つ、季が違って
竹刀振る声甲高し寒稽古
一構
道場訓声張りあげて寒稽古
利○比鴻
朝ぼらけ竹刀取り出す寒稽古
寒稽古稽古着脱ぎて笑いけり
寒稽古支度調ふ老いの声
はて?
声あげて竹刀振る子や寒稽古
そうでしょうね、当たり前すぎます
比呂
敢へて名を付けぬ仔牛や寒北斗
利○ミ
名前付けると別れが切なくなるってよく聞く話だけど、それをいっちゃあお仕舞いよ
だるま市耳掻きながら負けにけり
負けるって、勝ち負けではなく値引きでしたね
千の慈手の一つは寒を離さざる
寒稽古まず固め文差し出せる
誓詞みたいなことをやるのですねえ!
ヴィヨンの妻の赤き口紅水仙花
廃屋の庭に群れ咲く黄水仙
利良
ロケーションを言ってるだけではいけませぬ
一月の墓地静かなり烏鳴く
生垣に返り花咲く旧農家
柔道の豆三四郎寒稽古
半月余解けずに残る日陰雪
そう、そういうのが日陰雪だったりしますね
道場の窓の月刺す寒稽古
凛として心洗わる水仙花
水仙や旅の海辺を思い出し
その思い出した海辺の情景を今詠むのが俳句です
寒さあて野菜の味や稽古かな
や、かなは駄目です、寒さが当たれば野菜の味が増すと同じに寒中の稽古は
効果的ですってそんなことを俳句で言わなくてもいいです
寒月や齢を重ね稽古漬け
大越
水仙や風のメロディー伝えてよ
口語調だから旧かなに直さなくても良いかも知れないが、やの使い方がおかしいですよね、
紅色の屋根一面に母の芋
ちと整理が必要かも
寒稽古薄汗ともに光るかな
ともに光るって、何と共になのかな
縁と縁声高らかにだるま市
雪氷り馳せる通勤足取られ