6月のもう一言
| 利孟 |
| 銀の穂のしとどに茅花流しかな |
| 音花火上がり解禁鮎の川 |
| 初夏の風入れメトロ地上へと |
| 初恋の味木苺の熟れてなほ |
| 薫風や托鉢僧の笠の影 |
| ミヨ |
| 梅雨晴間粉糠だまりの精米所 |
| 茅花流しゆらす伸子の藍処 |
| 今時知らなければノブコだと思いますよね |
| 枝の先泡々の蝌蚪水光る |
| モリアオガエルですか |
| 廃銅山とば口の闇走り梅雨 |
| 三句切れです、足尾銅山にこだわっても、廃銅山が特異だとしても分からない人の方が多かろうから一般的にしておいた方が良いでしょう |
| 木苺や崖の上なる天神様 |
| 天神様てのは、立地がもうちょっと身近なものが多いのでは?、崖の上の水神様があるとの声にて添削 |
| 信子 |
| 木苺をふふむ日差しの甘さごと |
| ふふむは意味としてありますが、どうですかね |
| ながし吹く陶器の町の大狸 |
| 花石榴ちりぬ日毎の花の数 |
| 次々に咲いて咲きこぼれるみたいでちと違うかとも |
| ワイパーの拭き取る茅花流しかな |
| 病院の床屋奥手に梅雨の雷 |
| 昭雄 |
| 深呼吸してから歩む蟇 |
| 木苺や擦り傷たえぬ膝小僧 |
| 擦り傷絶えぬという、毎日毎日という時間経過でそうなのか?、まあ多分そうではありますがその時の切り取りとしては目の付け所は実に良いのですが |
| 口笛は少年のもの苺熟る |
| 遠目にも弾みどおしの茅花かな |
| 木苺の記憶は父の肩車 |
| 評判の良い句でしたが、記憶はには疑問?、父のいかつい肩車とか、当然昔のことであることはわかるのだから |
| 比呂 |
| 綿飴の箸に馴染まぬ走り梅雨 |
| 来ぬ人や地雨に垂るる額の花 |
| 地雨ですか? |
| 木苺や片補助輪の傾ぎ漕ぎ |
| 今はキックバイクで練習して補助輪無しに乗れるようになってしまいますので・・ |
| 門灯に巣くふ燕に灯点さず |
| 釣瓶とられて貰い水みたいでくさい、巣くうというと、なにやら侵入者、邪魔者扱いが見えてしまうから |
| 茅花流し茂吉生涯訛声 |
| なまりごえねー、どんなもんですか? |
| 美恵子 |
| 木苺や孫に貰いし泥だんご |
| 孫に貰うは、いらんことでしょう、貰うは、モラフです |
| 幼鳥出ては隠れし木苺の道 |
| 木苺の道はどんなですかね、 |
| 草の香の茅花流しの遊歩道 |
| 雨山に雲垂れ茅花流しなる |
| 雨降山というのを雨山と言っても誰にも分からない |
| 雲垂れて茅花流しの速さかな |
| 英郷 |
| 弟忌茅花ながしの濁り空 |
| 弟の忌日を弟忌というのは無理でしょう、そういえば無くなったのはこんな日だったなあ、であってももっと現実に引き寄せないと俳句になりません、オトウトはオトあるいは妹(イモで言い換えられます |
| 夕陽浴び木苺の実は紅黒く |
| こんな風にすなおに描写すると良いのですが |
| 水満ちる茅花ながしの姿川 |
| まあ、水があるのは川の常態だからもう少しひねりましょう |
| 木苺や崩れ斜面に熟れてゐる |
| 崖に木苺が熟れているでは散文でしかない、虚実ない交ぜに詩に仕立てるのも俳句 |
| 径端の木苺摘むに痛さかな |
| 良人 |
| 地蔵堂茅花流しに人気なし |
| 因果関係はよほどの発見が無ければ面白くない、風が吹けば・・はどうですか? |
| 木苺の実る山道下校道 |
| ヤマミチゲコウミチと読んだらリフレインが面白い |
| 木苺の赤色続く下校道 |
| 参道を茅花流しの吹き渡る |
| 場所をどこにしてもいけちゃいますね |
| 木苺にのびる幼児の小さな手 |
| 木瓜 |
| かなぶんぶん頭ぶつけてごつつんこ |
| 蟻さんと蟻さんがごっつんこ?みたいで面白い |
| 茅花流し此方彼方の行潦(にはたづみ) |
| わざわざ、フリガナつけて難しい字使いをするというのはばかげています |
| サマードレス紅一色の腕広げ |
| 木苺の実つけ一鉢庭の端 |
| 実物の鉢ならなににしても同じという句ではどうですか? |
| 蚊となりて亡父絆を辿りめく |
| 亡父を蚊にしてはそんな経験があったにせよかわいそうだろう、めくは動詞にはつかないでしょう、意味と同時に品詞としての使い方も含めてきちんと辞書を使ってください、 |