10月のもう一言

利孟
新蕎麦をたぐりそば湯に香のこもる
蕎麦打ちの手ほどき嫁に暮れ早し
星月夜スマホの星図明るくて
頬ずりをする子の肌の冷たくて
田を守り終へ道の辺の案山子どち
面白いと思いました:栃/
雅枝
千人に紛れぬ吾子よ運動会
良いね/此れも:笠
七彩の雲にお乗りか神の旅
にて急ぎとか、?斗雲だな
銀杏紅葉暮るるにはまだ丘の上
まだ丘の上に立ってるの?、
芋茹でて熱湯火傷の泣き笑い
???
新そば香そばすする音店に充つ
なんとか形にするなら
聖子
秋風や英語で誉める盲導犬
秋風ってなんだか寒々しいよね
熊除け鈴の音聞く紅葉狩り
そうそう熊の出てくるところには行かないだろうし
県庁の15階より初紅葉
新蕎麦をうつガラス越し見せる店
ぶつぶつに切れた、出来の悪い蕎麦みたい
バーゲンの服着こなして秋の朝
バーゲンは貧乏くさくて句材には?
良人
新蕎麦をすする目先は八溝山
八溝山が見えるってだけのことだけど
岩肌に紅葉色増す瀬戸合峡
日光の地名なのね
紅葉山滝の白糸際立たせ
際だったから詠む対象になる
新蕎麦や暖簾を揺らす通り風
通り風もあるけど、どんなときでも暖簾を揺らすものでしょう
霧雲の覆ふ色濃き谷紅葉
覆われて見えるのか?、晴れてでは:比
昭雄
新蕎麦粉年貢のやうにまた届く
柿ひとつ宙に残して梯子降り
下句の「梯子降り」が中途半端な感じ
錦秋の霊山仰ぐ露天風呂
錦秋は秋の美称、錦秋の候とか、錦秋の山々とかバクッとした感じで使い、霊山を取り立てて錦秋というのは?
小鳥来る暫し写経の筆休め
しばしはそうなんだけど、らしすぎなんです、手を止めてとかも
新蕎麦や仄かに青く香りけり
当たり前だけど
比呂
山小屋の屋根に干す夜具初紅葉
分かる分かる/山小屋の夜具の扱いを知りました:良
仕舞湯の踏んでしまひぬ柚子袋
柚子袋に焦点当てた方が、単なる失敗よりは
新蕎麦や蕎麦湯もあおき香を放ち
草紅葉歩荷は岩に寄り休む
草原に岩が出現?
母の忌を修し銀漢濃かるべし
天の川が濃いね?
ミヨ
蓼の花石一つある札の辻
石ころ?、ここは札の辻と呼ばれたとかの石でしょう?
竹矢来飛び出す萩のしなり癖
萩の撓うのは当たり前
新蕎麦や九谷徳利罅少し
九谷に罅入れちゃあもったいないけど/九谷徳利にと:比
老捨山の上の暗さや三十三才
暗さは?、絵島の墓と被っていて
絵島の墓紅葉かつ散る磴の上
墓と磴のどっちなのよってロンパリなのね/絵島の墓に紅葉がぴったり:又/
英郷
径に沿ひ雑木紅葉を逍遥す
道に沿って歩くのでは当たり前だから言うまでも無い
新蕎麦を啜りつ続く苦労譚
ぐちぐち話すてのは蕎麦のスタイルでは無い
新ソバ粉石臼挽きの微臭かな
見上ぐるや紅葉の先に碧き空
まあそういうことだけど
蕎麦刈りし頸項腫れても喜ばる
???
木瓜
ケセラセラ未婚の母に夕紅葉
差別的発言みたいな感じもあるけどね/ケセラセラはどうか?
走り蕎麦若気の走る青さかな
若気は?
うそ寒や駄句が名句にみえてきて
わっはっは、川柳かな
遣り甲斐もほどほどにして秋深し
なんの遣り甲斐?/秋ふかしはいかがなもか?:比
草の絮詠み手知らなば味深し
秋深しのもじり?
美恵子
新蕎麦や通の話の長きこと
うんざりが出過ぎ/あっさりとして佳い:笠
新蕎麦や県外目立つ駐車場
車窓より藁の香りや秋深し
秋深しだと寒さを感じるので、窓は閉めています
親も子も拾いし紅葉の色競う
親と子と拾いし・・・:比
木登りて紅葉の濃淡我包む
我を言う必要はないのが俳句、紅葉の巨木は少ないから