3月のもう一言

利孟
日溜まりのあれば憩ひて蝌蚪の群
茶摘機の進めば色を変へ茶園
駄菓子屋の暗き電球名残雪
良いかなとも:美
初午や酢飯に具無きいなり寿司
大げさで無いおいなりさんというのがが良い:良/
初彼岸赤で夫の名刻む墓誌
衛兵の白き鼻筋春の闇
芽牡丹の紅を育み夜の帳
良人
筑波嶺の山の端うすき彼岸かな
あさもやにけぶる山寺彼岸かな
雲巌寺木立の影ます彼岸かな
ゆれもせず雨に打たれる牡丹の芽
ことさらに赤き夕日やお中日
一本の淡墨桜人寄せり
枝垂桜石塀越えて歩道まで
比呂
仏具屋の昏き灯りや春時雨
マンボウの尻尾はいづこ春うらら
蔓延防止のマンボウと重なるから間違えないように
春祭一の鳥居は川の中
川越えてとか事実と違っても、川の中って砂州と分かるのは難しい
微笑みを覚えし赤子犬ふぐり
笑うのは生まれつきらしいから、
ためらひを一気に解き山笑ふ
なんのためらひかな?
茎立ちの黄花盛りや妻の留守
遊行めく看取りの朝の初音かな
看取りと言っちゃうと、ぶらぶら感が無いね
父の忌に集ふはらから牡丹の芽
香煙を子の頭に分かつ彼岸かな
どこか大きなお寺にでもお詣りしたのかね、彼岸と言えば墓参り寺参りで観光ではないようにおもうのだが
信子
一手打つ音啓蟄の将棋指し
啓蟄?なにがある
浅春の空へ部活の打球音
多分野球だけど、部活の打球ではテニスでも、ホッケーでもあるわな
三度飯食し安住牡丹の芽
ウクライナがあるからね
大き声して夫在りしころ入り彼岸
個人の感傷だからなあ
早春の入口四方に郷の山
一年中でしょう
共学となる朝日ゆたかに入学日
共学となる朝日?/中央女子校が共学に
鶯に万年こけし位置変へず   
萬年こけし?/飾り続けているこけしを言ったのですが:石
英郷
赤ヤシオ遅れし一株駐車場
駐車場なんかでつつじを見なくてもと思います
片栗や紅帯びて雑木もと
ゾウキモトって大人の使う日本語じゃ無いよね
お彼岸もプ寇惨禍の白ロシア
ベラルーシらしいから、参加では?、小ロシアに訂正あり
幾星霜御止山にも牡丹の芽
ローカルの地名は理解出来ません
麗月や相撲取草探し見ぬ
令月?:陰暦二月
かのひとの耳に残るや彼岸かな
彼の人なんて誰にも分からん、何が残ってるの
雲雀鳥屋登りつ聴ゆ吹かし音
吹かし音はなんのことやら、雲雀鳥屋はローカルで分からないでしょう、ボツです
美恵子
警策に打たれ研修牡丹の芽
研修なんて余分なのね/音と色と:石
山寺を降りて仕事へ春彼岸
縁に居て猫撫で眺む春の庭
おばあちゃまですか?、まあすぎなみきも基本老人句会ですが
鼻拭い検査結果を待つ彼岸
コロナだろうけど彼岸かなあ、鼻拭い検査という検査法ね、
角巻きをかぶりし童子か牡丹の芽
そうか?、いわゆる雪ん子の藁帽子のことなのね
聖子
年上の後輩入社牡丹の芽
ひとり居の母残し行く彼岸かな
牡丹の芽一歩一歩の杖の音
休日の遅起き朝食牡丹の芽
雲流る坂上の墓地彼岸かな
坂の上の雲か?
ミヨ
彼岸詣日ざしの届く位牌堂
お詣りとの取り合わせがよいです:美
風さそふ吊燈籠や牡丹の芽
群咲きの水仙の面あつちこつち
瓦礫踏む那須野が原や水温む
瓦礫ってなにか災害があった?
ここに住み気兼ねなき日々五加木飯