正月のもう一言

利孟
枯れ芝に園児放たれ匍匐して
近くの子がハイハイなどして:比/
藁くづを散らしなまはげ荒れ踊る 比石
こんなものかなあと:比/
初乗りの駅改札の電子音 比石ミ
海風に水仙郷の香の乱れ 比美
ひらがなで名を書きやりて孕み箸 比石美◎ミ
ひらがなが具体的:石/お正月で漢字で無くほっこりした:美/
出汁の昆布膨れにふくれ薺粥
良いなとは思っている:比
新しきビルまた一つ初御空 比石ミ
今風の都会の風景:石/初御空にもこんなのがあるかと:比
比呂
雪催ひ銅壺にたぷり水満たし 利◎
薺うつ音より大きはやし唄 利○
そりゃ薪割りじゃ無いんだから/
寒月能あの世このの橋がかり 利○美
正論はいつも疎まれ枯れ真菰
水仙のあちこち向いて俯ける 利石ミ
日の射して前の山より斑雪なす
奥山は雪だが:比
なまはげの父とは知らず怯え泣く 利ミ
くらいか?
信子
冬深く梁百年の黒光り 利○比美ミ◎
冬ごもり、囲炉裏の暖かさ:美/古い中に閑かな田舎の冬:ミ/
寄せ鍋や手すさびのごと肉まろめ 利○
匙で掬って入れるだけだけどね
なまはげのもうあの声は出せぬ帰路 利○比
寒紅やマスクの下に慎ましく 利○比
くらいかな、慎ましくは受け狙いだがクサイ/
祝箸吾(あ)の手作りの二、三品
手作りに私がは要らない/
ペダル立ち漕ぐ大寒の登り坂 利美
凄い体力、なんだ高校生の話ね/一生懸命漕いで、息も白く:美/
冬の雲犬の用足す朝の常
汚えー、愛犬だって詩情は無い、私情だけ/
ミヨ
北窓の灯乏し土間味噌仕込み 利○
棕櫚くくる竹垣ほつれ水仙花 利○比美
棕櫚を竹垣でくくるってどういう作庭?/解れたところに水仙が対比され:美/
群れ烏送る夕暮れ懐手
初雪の道かためゆく鈴の犬 利美
雪を踏み固めるほど犬の足は大きくないし、鈴の犬は頂けない/
開通の鉄路まぼろし霜崩れ
未成線というらしいが、マボロシー!はいかん/
大樹もと熊の親子の土手 っ腹 比石
季語は?/熊の出没しきりだが、熊が寝転んで腹を見せていて:石/
水餅や母のレシピの土鍋かな
水餅と鍋というのが理解できぬ/
東西の軒日くまなく干し大根
東西の軒にかな、軒日くまなくってそんな日の当たり方は無いでしょう
美恵子
四股踏んで男鹿のなまはげ神となり  利○比◎石◎ミ
神となるのか?/テレビだけだが、四股踏む光景があろうかと、男鹿も分かり易い:石/最後は神懸かるのかと:比
卓上に鉢の水仙二、三咲き
なまはげよ新参者を戒めて
戒め?/
祝い箸卓に揃へば時報鳴り
多分年が明けたって事だろうけど甘い/
七草に一草足らぬ粥啜り
よくある句だが/うまくまとめたなあと:ミ/
なまはげやしがみつく子を抱きしめて 利比◎
なまはげの感じがでてる:比
訪問客おちょぼ口へと祝い箸
        
   Zoomは左          記録HPは右