5月のもう一言

利孟
厚切りのパンのこんがり遠郭公  比石
取り合わせが良い感じ:比/朝のイメージが合う:美/パンの香りがしてくる:石
つまみ喰ひしつつ取る蔕苺煮る  比○美石
つまみ食いがほのぼ:比/手作りジャムを作りますので、こんな感じ:石/
矢車の音に尾を振り鯉幟  美ミ
季語二つが気になる:石/
薫風や楠公像の馬の尾に  比
馬の尾が揺れているよう:比
夏場所や鬢付け薫る駅を抜け  比○
先年同じ経験、まだ髷もない浴衣:比/夏場所に限らずですが良かった:ミ/
道草の木苺酸いをものとせず  比○ミ
ものとせず。が眼目:比
麦を打つ今は昔のくるり棒  石○
昔懐かしい、麦だからよけい:石/
比呂
閑古鳥響し合へば母訪はな
ヒビキシアヘバですか?
大き目を見せて畳まれ鯉のぼり △美○
目の部分をうえにして畳まれた鯉幟が面白い:美/
春蝉や谷底に湧く湯治宿 △ミ石
春蝉が春でなくということもあり、面白い:石/
山小屋の屋根のごろ石初燕 △美ミ石
ごろ石は丸いでしょう、ごろた石と使うのが一般的らしい、私はごろ石でイメージできますが/ごろ石で良いのかとは思うが、景がある:石
麦秋や獣潜みしごとうねる ・美石
風を獣でがすごい:美/結構風が出る季節を表現:石
木苺や故郷青い海の島
だけど、海と木苺は?
嘶きて靡く鬣風青し ・美石
風青しが:石/
ミヨ
蟷螂生まれそりたる枝の先
イボムシリと読ませますか?
二等身の土偶の怒り梅雨晴れ
怒りの土偶梅雨晴れ間で句が整うのでは:比/季語がどうかと:石/
鉢物ひきよす軒や藤寝椅子
銅山のとば口ふたぐしだ長し ・比
歯朶は正月の裏白だそうな、銅山の坑口が草に覆われていては銅が掘れないでしょう/しだは漢字でないと:比
ショベルカーならす区画地朱夏に入る ・美
朱夏は夏のこととされるが、朱夏に入るは普通じゃない/裁判所の辺りが区画整理されているのが:美/
外人の風船かっら浅草路  
フウセンカズラだろうが、なんのこと/意味不明:比
青ほおづきのぼりつめたる一花かな  
信子
遠郭公海苔を二段にお弁当 △比
お弁当が美味しそう:比/すっきりした:ミ/
遠足の止(とど)む熟れをる木苺に △比
なるほどなあ:ミ/
働きへ向かふ足音風薫る ・比
薫風や観音堂で聴く噺
噺は日本で出来た国字、仏様の話は外国から来たお話ですから作り話でも使わない方が
風光る次世代路面電車発つ
麦の秋復旧列車の音確と  比
三陸鉄道の復旧ノハナシ?あるいは真岡鉄道のことだろうが、復旧列車なんて日本語か?
幟百降ろし普段の川となり  比
無い話をしてもどんなものか、考えないと景が見えない句
美恵子
大屋根に負けぬ高竿鯉幟 △比
光景は見える、8句目:石/
木苺を見つけて進まぬ登校班 ・比ミ
麦の穂を騒つかせては風渡る ・比
木道の名もなき花や郭公鳴く ・比ミ
薫風やヒール響かせセールスへ ・比
薫風にハイヒール都会的な句:比
鯉幟上がり燥ぎて走る児や
読めなかった:石/
鯉のぼり空のキャンバスの真ん中に ・ミ〇
大きな景をうまく表現:ミ/