正月のもう一言

利孟
初雪や屈背に暖簾出しながら
空高く駈けオリオンの狩る獲物 比◎
初東風にゆるりと解け旭日旗 比◎美○石
指濡らすばかりの手水初詣 比美石
人垣を越えて銭抛り初詣
福男たらんと疾駆初詣 比石
若水を汲みて手桶の淡き湯気 比◎美
汲むやかも:石
比呂 比呂
幽かなる鶏鳴ききぬ初昔 利◎
幽かなる鶏鳴きこえ初昔
笑ひ閻魔の覗き小窓に空っ風 利◎美
空つ風笑ひ・・
おおくさめ立て続け腸出るごとき 利○
立てて腸出る心地/ちょっとそうかな
若布干す浜の白砂黒光り 利○
初東風や弾み来る児の小走りに 利○
子の小走りに弾み来る
若水や裏山に湧く泉まで 利○
若水を裏山に湧く泉へと/やなら泉にてかな
墓参して拝す本尊初詣
ややこしいぞ
信子
裏手にも湯気立つ出店初詣 利◎比◎美
背合わせの屋台の湯気や/女坂にも・・・
朝日浴び昇る百段初詣 利○比美
朝日背にとかも
初東風の能登復興の店灯り 利比
初東風の能登復興の店灯り
箱寿司の色のとりどり窓の雪 利比美
窓の雪は唐突
出勤の娘のひと啜る七日粥
地下鉄出で好むパン屋へ恵方道 利比◎
駅前に好みのパン屋恵方道くらいだが、ちと違和感は残る
初詣りんご飴屋並にぶ赤
林檎飴屋の甘き赤
美恵子
初詣庭火を守り男衆 利○
初東風や和菓子の桃の甘きこと
若水の沸きて招客躙入り
若水や酔いを覚まして日を拝む
若水に酔ひを
初東風やジムのバイクを軽く漕ぐ
発熱の電話途切れぬ去年今年
テレビで見る病院の受付なのだろうが言葉足らず
篝火を横目に帰る去年今年
どこの?、神社とかなのだろうが
ミヨ
俎板の音のせはし暮はやし 利○比
せはしき音や
干布団包む陽射しのかほりかな 利○
冬もみじ残る境木ここにあり 利比
ここにかな
耕運機音の押し出す暮れはやし
耕運機押し出す音や
根曲がりのねぎの収穫風の中 利比石
根曲がりのねぎ掘り上げて
リンゴがり遠連山は曇りがち
林檎狩
開け放つ通用門の風の冷ゆ
白菜の天辺くくり風の畑 利比石◎
おもむろにコオヒミルや冬籠もり
コーヒーを碾き
冬耕やクレーン車の打つ夕焼け
冬耕とクレーンは遠すぎる
耕地杭打つ小さき冬もみじ
しおり戸のやや崩れかけ隙間風
/枝折り戸に隙間風なんてのは無い、/枝折り戸と隙間風は?比/
胸像の石仏数多寒雀
臼杵の石仏群かな、数多が佛か雀か
葉ボタンのひたりと並ぶ立ち話
葉牡丹:比/
        
   Zoomは左         記録HPは右