2月のもう一言

利孟
処方薬の注意細々二月尽 比◎友石
小さな字でびっしり:石/身につまされる:比/
長靴の禰宜の振る幣御神渡り 比◎美石
今時の足下の悪い:美/長靴が面白い:石/一度行って見たんだけど:比
衆生への火の粉の散華お松明 比◎美石◎
情景がある:美/火の粉をかぶりながら見上げている衆生:石/見てみたいところ:比
九十九里浜に海鳴り朧月 比◎
詩的な、さだまさしの歌に:美/九十九里と海鳴りが良い:比
風に震へ光に咲いて福寿草 比美
寒いけど、光に:美/らしい:比
雪解風目覚めの刻の山毛欅の森
紅梅の堅き蕾のまま紅し
ともこ
手のひらは日向のにほひ種を選る  利◎比石
とっても良い、日向で選んでいる様子:石/日向の匂い◎:比
冬菜摘む葉には数多の觜の痕  利○
冬菜の葉は余分
寒紅梅震災の疵癒えぬ寺  利○
癒えぬは眼前にあらず
雪解けの一滴からの水の旅  利○比◎美◎石
水の旅が面白い:石
春炬燵止まったままの歩数計 利比
診察を助手席に待つ熱の風邪 
発熱患者の受け入れは今はうるさいですから
白菜漬け葉先にのこる塩味かな 
エンミ?それだけでとりません
美恵子
単色の庭の紅梅色づきて 利○友
景色は分かるが単色がもう少し:友/単色の庭が分かる、山茶花だけが咲いている:石/
春のたり車をよけぬ鳩の居て 利○
雪解けて雉鳩枝を咥えおり 利比
病床の髪梳く母に二月尽 利比石
誰が?ぼんやり/病気の母親の髪を梳いてやる、親子:石/
ふくよかに紅梅咲きて病癒へ 利比友
癒えるはヤ行
朧夜に台湾ランタン吸ひ込まれ 利比
朧月検査キットを着けのたり
信子
雪解けの無人駅舎へ差す入日 利○比友
ポタポタに斜めにさす日射し:友/烏山線:石/美しい:比
陽の天使遊ぶ氷柱や空晴れて 利○
2月尽湾に復興七尾線 利比美
七尾線という響きがよい ;比
冬レタス襞重ね合ふ薄みどり 利比
答えは座五に
眼鏡つけ外して拾ひ読む朧
くらいか
寒昴楯持ち走る訓練徒
訓練徒?
冬温し永代墓に石の椅子
比呂
旅立てる子に点てる茶や寒紅梅 利石
旅立ちは名詞でそのままだが、旅立つと動詞に使うと、亡くなる意味にもなって、
茶を点てるというのもやや暗くもありますから
たもとほる土手に青もの二月尽 利美
青物=やさい/雪があっても蕗の薹なども:美/青物にひっかかる:石/
雪解水疾き辺りや米処 利友◎
米所という広がりが感じられない/美味しい水が米に必要、段々畑など:友/
我が家でも米は取れ高悪いが味は良い:美/風景はよく分かる、米所が良いのでは:石/
朧夜の宿の引き戸の松づくし
板戸の絵なのかなあ、分からん/和な感じ:美/
池凍る組みし星座の鏡ならん
星座が写るってことは無かろうし、どういう状態かな?
大鋸を揺らす楽ありつくしんぼ
鋸バイオリン?、大鋸は「オガ」ですし意味が違うし、ガク、ラク?野外演奏?遠い
アリトウールス、スピカのカープ星おぼろ
調べてみたけど、大曲線:友/面白い、カタカナ表現:石/