8月のもう一言

利孟
不知火や泥に目玉のむつごろう  比ミ美石友○
面白い:石/有明海のむつごろうの取り合わせ:友/
手花火の残り火移し焚く門火  
特攻を生きて百歳秋の風  比美
生き残り最後の特攻隊員千玄室、終戦日を前に逝く、享年103歳終戦記念日、ユニーク:美/
手洗つてからよ枝豆食べるのは  比石
佳かった:比/話し言葉そのままが可愛らしい光景:石/
蜻蛉釣り糸を繋いでくれた父  比
爆竹の煙分け精霊流しかな  
一瞬の静寂また湧く蝉時雨  比
突然の感じはある:比
信子
夕蝉の落ちる日惜しむ声時雨 利◎比
声時雨は無理でしょう/聲時雨が佳し:比
林間の静けさに群れ夏海老根 利○比○ミ友
季語のようで木漏れ日は季語じゃないんです/静けさの良さ:比/塩屋の個人の山:石
秋立つや花活け道具に竹の串
焼き鳥屋みたいけど道具としてあるのね/
10分の小走り駅へ雷のあと 利ミ
誰れか訪ふ如秋風の叩く窓 利比
鍬置けば鍬に留まる夕とんぼ
なにか言いようが無いかと思いはするのですが/
枝豆の枝ごと穫らる未熟かな  
ともこ
父母共に乗りし胴長茄子の牛 利◎比○美石
共には言わんでも一緒でしょうから言葉の整理/情緒がある:比/胴長が面白い:石/二人一緒が素敵:美
秋風や残るは読書感想文 利○比美
ワッハッハ/実感:美/
草の花遊具の上のおままごと
最近は危険ということで消えつつあるとかですが/箱ブランコ
行合の空に尾を立て赤蜻蛉 利比○美○石
行合good:比/行合が気に入った:石/里に下りて赤くなった季節の変わり目:美/
鳴り渡る下校チャイムや鰯雲 利比
目に見え耳に聞こえで、強い切れがなくても景は広がります/音と空との季節感:石/
枝豆のぷくぷく浮かび茹であがる  比
手繰るたび垣を引き寄せ蔦茂る  
垣を引き寄せるとなると大事すぎる/
ミヨ
酸橘の実刺引っかかる夕灯り 利○
柑橘類の棘は大きく固いから気を付けなければ/
ひおうぎの固まり実る庭の隅 利比友
実は黒い「射干玉(ぬばたま)」/射干玉の黒の
手に負えぬ雑草の中立ちつくす 利比
古うちわ1本ある長押かな 利友
面白かったが、字足らずで:石/
夏菊の折り重なりて影深し 利比
夏初め籠ベたばりの千字文 利比○美友
千字文がというのが:比/籠に貼る反故など:友/素敵な細工:美
美恵子
不知火に知覧の若き魂想う 利○
大抵の日本人はそう思いますから言わないでも良いのです/
長座卓自慢の枝豆真ん中に 利ミ友
真ん中にと言わんでも僧でしょうし/
細波のごと群れ光るナツアカネ 利比
枝豆を摘みぼちぼち愚痴が出て
おもしろいね/
昼寝どき網戸の蝉のけたたまし
季語三つあるから、一つ処理/
秋風や足取り軽くウォーキング  
酷暑なり今日も急患の電話鳴る  ミ
熱中症、コロナと大変でご苦労様、昨日も今日もということでしょうが/
比呂
蝉時雨陵墓とて祀る名も知らず 利○
言いたいことを的確に表現するには推敲するしかありません/
流木にかかる破れ舟秋の風 利ミ美石
岸に朽ちている舟に流木がかかるのでは?/秋風がマッチしている:石/
絵団扇の煽げば撓ふ和紙の肌理 利石友
なんとも和紙の肌理が納まりわるいが/きれい:石/
たまさかにたまたま独り糸とんぼ  ミ○
たまさか=たまたま/
不知火や生絹のごとき船の影  石○
生絹が佳かった:石/
枝豆のずんだ濃みどり萩団子  
声上げて汗を投げ合ふ柔道着  
汗を投げ合うは無理がある/