10月のもう一言

利孟
月見酒銀の黒ずむ蒔絵椀 美比○
昔の椀とが:美/格調高い月見:比
海抜七十二米伊豆高原駅の秋 石比
高いところ?:比/破調だけど面白い表現:石
手開きの鰯骨抜き皮を剥ぎ
こういうやり方がある:友/
トンネルを抜ければ葛の花の壁
雪国じゃ無いのが:比/抜ければは説明っぽい:石
林檎ガブリと学生服の袖で拭き
一村の籠もりし小屋よ破れ芭蕉
野営地の銃身冷ゆる霜夜かな
戦場:比
比呂
伐採を馬ひき行くや鳥渡る 利◎
秋祭りくぐもる祝詞山言葉 利○石○美
くぐもる言葉が○:美/山言葉の定義は分からないがローカルの訛り:石
ペガサスの光やはらか霜夜かな 利○友
やわらかが○:友/
窯出しの壺の呟き鰯雲 利○石美
壺の呟きがいいな:石
抗える牛の鳴きあふ牧終ひ 利友
ぼろ市のすす消し鏡声映す
夫に会ふ余命いかほど破れ芭蕉
ともこ
消灯の病窓照らし月渡る 利○石美○
母の入院病棟を思って:美/消灯時間の決まった病院:石
葉の裂け目雑や繊細破れ芭蕉 利○比
破れ芭蕉の感じの描写:比
足し湯してゆったり浸かり霜夜かな 利○
足し湯は面白い:石
秋の夜や積読本の一冊を 利○
「里からの林檎」とひと言おすそ分け 利美比
こういうことがあるんだけどうまく詠めない:美/カギ括弧あれば一言はいらない:石
パリッと割る鰯フライの柔かさ
鰯は柔らかいに決まってる、
ひつじ田やコンバイン跡ありありと 石比
ありあり?だけど:石
美恵子
運動会孫も祖父母も選手なり 利○石比
分かるんです、ジジババも動員、選手なりが・・:石/
満月や隠れ現れ更けてゆく 利○比
うつろい:比
子と競う林檎の皮の長さかな 利友
すれ違う車もなくて霜夜かな
黒き目の鰯一盛り五百円
今は高級魚だけど:比
十六夜や濡縁に一人月を呑む 比○
月を呑むがよいか:比
破れ芭蕉人影もなき鬼無里かな 比○
良い感じ:比
信子
大いなる空の真青や鰯引く 利◎比
浜の情景:比
名月や重き音たて引く門扉 利○比
破芭蕉風の行方を風の追ふ
うそ寒の障子閉めをく真昼の日 利友○
真昼の日ざし、障子が改まった感じ:友/
鰯雲バス降りバスへ鰯雲
幼きの待つ手父もぐ赤りんご
やゝ寒く朝餉のパンの焼く匂ひ
パンが何を焼いてるの?、パンを焼くとなるとパン職人だし
ミヨ
一人降り一人乗るバス曼珠沙華 利◎比石美
良い感じ:美/客も少ないローカルバス:石
日盛りのひおうぎの種はじき飛ぶ 利比
こんな風かと:比
早々と雨戸締め切る霜夜かな 利美
日が短くなって最近:美/
ゆすりては詰め放題の甘藷
最近テレビでよくみる:美/
冬耕やせわし小鳥の餌場なり 利友
小さな庭でも感じる:友/
リンゴがり回しみる日の色深し
筆の癖直す硯の乾きかな 友比
無季/目の付け所:友/ちゃんとした硯、筆で:比