映画「魍魎の匣」見てきました


京極夏彦原作映画の第2弾。

前回のは「後味の悪いミステリー」でしたが
今回のは久々に「凄い邦画」と呼べる出来映えでした!
「猟奇」と「神秘」が絡まり合って、そのまま「竜巻」にまで成長した
ような感覚になりますね。

映画の最初の方、昭和三十年代までに生まれた人にとっては
郷愁を感じることでしょう。
最前線で戦っていた兵隊さんの服装で箱を手に持ち街角に立っている人の姿は
憶えがあります。(できれば片足を無くし松葉杖を脇に挟んで立ち
うつろな目つきで両手で箱を持ち続けていて欲しかった)
(↑わからない人の為に。箱とは「自分の為の」募金箱です。
祖国の為に戦っていたので、彼らには「コジ○」とは違うという
プライドがあります。・・・最も、「ニセ兵隊」も多数出回っていた
らしいですが。)

ヒロイン(寺島咲)は「少年コトバ」を使いますが、前回レポートした
「仮面ライダーNEXT」のヒロインと違ってちっともイヤミに聞こえません。
敢えて比較するならば、仮面ライダーの方は、「荒れた高校」に通う
「男コトバ」の女子高生。に対して、本作のは、まるで「宝塚」を
連想させるような「少年コトバ」の女子中学生という感じです。

前作を知らなくてもまったく問題なく楽しめますので、是非とも
映画館に足を運ばれることをお勧めします。
ただ、ひとつ忠告するならば「京極」作品ですので、理解できない部分が
きっと出てくると思いますが、そのまま「すっ飛ばして」しまうことを
お勧めします。(^_^;