桜井茶臼山古墳は、3世紀後半〜4世紀代に築かれた全長200mの前方後円墳である。今年、60年ぶりに橿原考古学研究所によって再発掘調査され、10月末の3日間に限って一般公開・見学会が催された。
高松市の石清尾山古墳群は、四国に特異な積石塚の古墳群として興味深く、4世紀代築造の前方後円墳が多い。猫塚、姫塚、小塚古墳、石船積石塚、鏡塚、北大塚などがある。

古代九州の旅は、古代の豊前、豊後、肥後の北部を通り、九州の南北線を北上した。遠賀川の東側に相当する地は、7月に旅した九州北西部とは文化の様相が異なる。弥生時代よりも古墳・奈良朝の遺跡を訪ねたためでもあるが、どちらかというと畿内王権の臭いがした。九州の中央部・八女市には、527年の「磐井の乱」で著名な筑紫君磐井の本拠地がある。この近辺には、他所でめったに見られない石人、石馬、石盾などの石造物が多く、また石室に装飾壁画を持つ装飾壁画古墳が多い。