山上ケ岳登山口にある女人結界の碑と母公(ははこ)堂
母公堂は、役小角(えんのおずぬ)の母親である白専女(しらとうめ)を祀る。ここから山上ケ岳まで3〜4時間と看板にあった。昔は、ここが女人結界だったようで、役行者(役小角)が修行中に訪ねてきた母に会う為にここまで下りてきたと伝えられる。現在の結界はもう少し先の清浄大橋にある。
役小角と母親との話は随所に見られる。朝廷が役小角を捕らえようとしたが、その呪力・神力のため捕らえる事が出来なかったので、母親を人質にして自首させ伊豆へ配流した話とか、死に面した役小角が大阪・箕面山から母を伴い唐の神仙界へ飛立つ話などが絵巻物に見られる。