(C)Two-Way/小学校/全学年/教師修業/サークル日誌/教師修業
<TOSS兵庫播磨むしあなごの会2000年7月例会記録>
1 松本俊樹 4年「くらしをささえる電気」(電気・エネルギーの授業)
(瀧口)スキルを使った。教師がしゃべることが多かった。(反省)
見学も行った。
*松本もエネルギー学習スキルを一部使用した。子どもたちに調べさせるには調べ る資料を用意しておくことが必要。
(名村)火力発電見学中心になるか。討論させて終わるのか。
*高砂火力発電所に見学可能である。ただし今回は営業所の方に出張授業という形で協力いただくことができたので大河内揚水発電所見学が可能となった。
*「討論の結論は自分が出す」が原則。国語での解釈の問題では教師の解も示す。この「これからの電気はだいじょうぶか」の討論の最後には「未来に期待を込めて」教師の話。
「私(先生)は『だいじょうぶ』です。なぜならこのように電気の学習をしている君たちがいずれ未来のエネルギーを開発するような仕事をしてくれると思うからです。」
(三田)参観してたくさん学んだ。(メモノートにいっぱい書いているのでMLで発信) 語り方がやさしい。子どもへのいとおしさがある。また、愛おしく感じていること が言葉にでている。
課題の書き方も学んだ。文節文節に区切って板書。そして子どもへの確認。 私のように一方的に書いていない。子どもたちへの配慮が見られる。
子どもの黒板の使い方もすごい。子どもが黒板消しを使うことがない。
どんどん書いている。しかも2,3度書いている子もいる。10分間で黒板がいっ ぱいになっていた。鍛えられている。
「書いてなくても途中でも見せに来なさい。」の指示。書いてなかった子への 緊張感が生まれる。
指名なし討論をもっと見たかった。もっと続いてほしかった。時間の足りなさ が残念。
「立って相談しなさい。相談した人は必ず発表をしなさい。」の指示もよかった。
(福井)4年生の児童がいろいろな資料からよく読み込んでいる。資料の与え方や鍛 え方。難しい言葉でも何となく分かったつもりで使っている。
討論の組み方に焦点を当ててみた。
「だいじょうぶ」 7つでてきた。「だいじょうぶではない」が11こ。
いろいろな意見をとりあえず出させて認めること。
作戦タイムの時にはノートを持ってメモ。(班)
ゲストティチャーの方の話:授業の意図がしっかり伝わっていた。
私も討論をしくんだ。鎖国の授業で。
「鎖国をしたことは日本にとって良かったことか。」で意見を出すところまでは よかった。しかし、その後の討論がうまくいかなかった。
2 名村 学級通信「アウトラインシステム」作文
QA「漢字を使えるようにしてほしい」
英語の授業に取り組んだ。2時間。what color do you like?
エイゴリアンも見せている。国際理解教育として英会話を行う。
日記を書かせている。漢字や字型にこだわらなかった。
懇談で親から相談を受けたこと
(松本)日常的指導が大事。たとえばテストの時の漢字。自分の名前を漢字で 書かせること。自分の名前をひらかなで書く子が必ずいる。1学期間指 摘し続けたが徹底できてない子3名ある。漢字習得率も低い。授業中メ モせずに定規などを触って注意されることがある子である。テストに出 て いる漢字は必ず使わせる。「高くなっていますか、低くなっていますか」 と 問われていれば漢字の「高低」は当然使わなければならない。4月か ら こういう点も指導してきた。さらに「気がつく」「山で」などの低学年 で習得 したはずの漢字も書かせる。連絡帳を書くときも当然漢字の使用 を意識 させる。「ところが」などの時は逆に子どもから「所がではない か?」と 指摘を受けることもあった。「つなぎ言葉はひらかなでよいと決 まってい ます。場所を表す所とつなぎ言葉の意味と間違いやすいからで す。」と 説明。連絡帳の最後の1行に感想を書かせたときや聴写をさせた ときに も漢字を使っているかどうか指摘可能である。その他ふだんの授 業で何 かを書かせてもってこさせたときにも「漢字で書いてもってらっ しゃい」な ど指摘可能である。授業で子どもが自分の考えを黒板に書い たときにひ らかなばかりだったときに漢字に直すこともする。このごろ は「ちいきは 漢字でどう書くのですか」と黒板に書く前にたずねる子も 出てきた。黒板 に書かれた子どもの板書で漢字に直せる言葉はすべてな おしていく。こ のように、漢字を書く・使うことが当たり前・かっこい いという知的雰囲気 を作る。
*アウトラインシステムでの作文。明確な文章になる。「しかし」の所が指導のポイント。「しかし」を使うのは難しい。「自己否定」の一種なのだ。
3 瀧口 学級通信「個別懇談」など
*「授業で教える低学年のしつけ」で大野木実践追試した。
個別懇談で「向山式学習法」「心を育てる家庭学習法」プレゼントすればいい。教師の誠意。個別懇談については松本レポートも参考。
4 三田 1 5年国語詩「銀河」「われは草なり」
2 5年社会「良い米を作るための準備はいつから始まるの
だろうか。」
3 5年社会「浮き魚・底魚」(有田実践追試)
4 単元のまとめ方は?
1, 詩「銀河」「われは草なり」
対比・比喩から主題の授業を追究している。
2, 良い米を作るための準備はいつから始まるのだろうか。
→なぜレンゲが咲いているだろうか。(問いが続いている)
「なぜ」の問いの時は項目を作る。(項目がおもしろい)
1 農家の人がうっかりしていた
2 農家の人がお金儲けをするため
3 人の心を和ませるため。
4 別の意味がある
3 浮き魚・底魚
白黒で提示したのなら色を問う。外の色を問うて中身の色を問う。問いがつなが る。
4 単元のまとめ方はどうするのか。
見開き2ページにまとめさせればよい。作文に書かせるときもある
5 福井三千穂 @向山型社会の追試6年「戦国時代を代表する人物は?」
2、6年国語「川とノリオ」実践抄
*HPに出ています!!
(松本)信長、秀吉、家康のうちだれの家来になりたいですか」と発問。
*「川とノリオ」では「音・声をノートに書き出しなさい」(たくさん出させて)「一番悲しい音・声はどれですか」(束ね:集約)
6 脇谷 懇談会のことQA
*松本レポート参照して下さいね。
7 藤澤 実技講座「気功とストレッチング」
北海道での体育合宿講師として参加される藤澤氏。その実技講座である。
「体が柔らかくなる」どのくらい変容があるか。自分自身で実感できる講座である。
8 寺西 1 4年算数「分度器の授業」参観記録
2 4年算数「概数の表し方」参観記録
3 4年算数「折れ線グラフの書き方」参観記録
C 4年算数「べつべつにいっしょに」参観記録
5 TT参観記「M(松本のこと)氏をめぐるレポート」
6年算数「コンパス指導のコツ」
*松本の算数授業参観(参加)記録である。いつもありがたい。今回は特に別途レポートにも求めて下さった。うれしい限りである。
9 寺西Q1 1年生の子で「水泳がこわい子」がいる。
水泳の時間になると「おなかが痛い」と訴える。
水がこわくて、顔も洗えないとのこと。
(山口)プールにとりあえず入ってもらうこと
入ってもらえない子というのは「算数授業で席に着かずに廊下で見てい る」という子と同じ。
まず着替えて入ってもらえればいい。
着替えに時間がかかるというならいっしょに着替えてやればいい。
先生といっしょに入ろうとシャワー。だっこして上げる。
顔がいやなら背中にかかればいい。
とにかく休ませない。苦手な子はすぐ体調にくる。
(見学の子はノートに先生の言葉を書かせる。)
怖がる子というのは「どこかが触れていたらとても安心する」
背浮きをさせる(ちょうちょ泳ぎ)。鈴木智光氏の実践。
水面が近くなるとこわさがある。息が苦しくなる。15mの壁。
上向いていても苦しくて立つ。息ができていない。
ビート板抱えて40人3分間浮いている。息ができていること。
息をはけば吸えるという順序。
学校の体育カードに背浮きを入れる。ラッコ浮きができるということを項目に入 れる。
(木村)向山「どこかに体が触れていること」
顔に水がかかるのがいやな子は抱っこしてシャワー。
水の掛け合いごっこ、水遊びをするなどで慣れさせる。
(松本)同じ時間帯でシャワーするときがあった。ひとりだけ怖そうにシャワーに入れないでいた。私はすぐに抱っこしていっしょに入った。背中をかきむしったり暴れたりしていやがるかと思ったがそんなことはない。 もっと怖がってパニックになる子もある。私が抱っこした感じでは「だいじょうぶ」。抱っこしていっしょに水遊びできるなんて愛おしい瞬間。
10寺西Q2 「川とノリオ」の場面で、ノリオ(人物)は知らないが読者
は知っているだから読者の心に響く。読者側の見方。
クライマックスを問うことはノリオ(人物)にとってどうな
のかを問うことでは?その違いをどう生かしたのか。
*解釈はよく分かりました。なるほど。寺西先生はどう生かせばよいとお考えですか?
11 井上 幼稚園保育奮戦記録「たんぽぽだより」
*貴重な情報がいっぱい。迷い悩みが更なる成長を教師にも子どもにももたらす。
12 山口 収 文部省ニュース「英語指導方法等改善の推進に関する懇談会」
報告
*1級資料。総合的な学習を進める上で絶対目を通さなければならない資料。
(山口)子どもたちの持続力は? 5分?→6秒
フラッシュカード 後ろから前に(ちらっと教師が見ることができる)
ずっと元気な仲田先生(MAT式英語)。
「やるのなら正しく もう一度」と徹底した指示。妥協のない指導。
「慣れ親しむ」から「カード・歌・踊り」へ。
問いのやり方の学び。
<学び> 教師の言っていることをおうむ返しだけでは会話力にならない
「問い」は(教師)、「答え」は(児童)という形で会話になるように。
子ども同士で練習する場面でも必要。
英語の授業をしましょう。
CDなどどんどん使おう
教師も練習すればいい。
子どもの方が先に上手になる。
ディズニー映画「ライオンキング」(字幕版)を3回見れば(聞けば) LRの違いは聞き分けられるようになる。
13 木村 孝康 1 本の紹介 QA 分野別集大成
2 向山先生からの宿題
3 資料
*21:15終了。
次回は、2000年8月10日(木) 18:00〜
場所は、高砂市米田町公民館 2階 第2研修室