【兵庫県加古川市立志方小学校6年1組:松本学級1日目】
8:15 旧松本学級の教室で。全員登校確認。事前に渡す物配布。
    「始業式までにトイレにいっておくこと」の指示。
8:25 職員打ち合わせ。
8:30 旧松本学級引率して体育館へ。
8:45 始業式校長あいさつ。
9:00 始業式終了。担任発表。
    担任発表後かけ足で松本は学年の前に立つ。
    一人ひとり名前を呼んでクラス発表。
    「はい」の小さい子はやり直し。
9:25 荷物移動の指示。
    1組は教科書類を運びに理科室へ、
    2組はノート類を運びに職員室へ。
    もちろん多人数であるから2年生分なども運ぶ。
9:35 教室の後ろの棚にランドセルを置くよう指示。帽子も置かせる。
     出席順である。
     廊下の棚に体育館シューズを置かせる。
     これも同じ出席順。2回目なのでだいぶスムーズ。
     棚に名前シールは貼らない。
     上履き袋は窓下(横)のフックにかけさせる。
9:45 座席決め。出席順で指定。
    男女の人数に差があるのでうまく座席場所を事前に調節して置いた。
    「印にきちんと合わせなさい」
    この指示で初めて印に合わせるを知った子があった。
    「隣ともきちんとくっつけるのです」ぴたっとくっつけさせる。
    ようやく座席について体勢が整う。
    前に書かれているメッセージを読ませる。
    わたしの指示する手に合わせてきちんと読める。
    「男子だけで読みなさい。」
    「女子だけで読みなさい」
    「とっても上手です。男子だけと言っても怒鳴ることがありません。
    声の調節が出来ていました。立派です。
    女子も男子と同じくらいの大きさで読めました。
    これはすごいことです。
    ふつう男子よりも圧倒的にちっちゃな声になってしまうことが多いの   です。これだけでもみなさんの力がすばらしいと分かりました。」
9:50  個人指導資料、保健調査配布。
    名前を呼び返事をさせる。大きな声で返事が出来なければやり直し。
    渡すときには「どうぞ」。
    子どもは「ありがとうございます」。
9:55 学年便り配布。もちろん「どうぞ」「ありがとう」。
    いい声が響き渡る。教室の空気が良くなるようだ。    
    挨拶文と行事予定を一人ひとり読ませる。
    聞くときは両手で持たせる。
    途中で下に置いたままの子があるので
    「先生は両手で持ちなさいと言ったのです。
    ちゃんと読んでいるかどうか分かるのです。
    持つから集中するのです。」と指導。
    列ごとに順に読むシステムを教える。
    大人向けの文章なので読めない漢字もある。
    その都度教える。横からそっと教える子もあった。   
    全員返事以外に声に出せることを確認。
    途中すわったままで口を挟む子があったので「質問は後にしなさい」   と指示。端をそろえてきちんと4つ折りにさせる。
    「こういうことが凡時徹底というのです。」
    学年だよりに書いた担任の目当ての言葉を具体的な場面につなげる。
    「ていねいに出きる人は力も伸びるのです。」
    「連絡袋にしまいなさい。」
    しまわずに机の中に入れる子がいる。
    「持ってきてない人は立ちなさい」
    「忘れずに持ってきます」と言わせてすわらせる。
    くり返し確認である。
10:00 教科書配布。まずは国語の教科書のみ。
    「教科書を配ります。学年組名前を書きなさい。黒のサインペンです。
     ない人は鉛筆で書きなさい。友だちに借りてはいけません。」
    「もちろん漢字で書いてありますよね。」
    「ていねいに書いてなければ取り上げますよ。」とも言う。
    途中で「まだ書けてない人は立ちなさい」
    書き終わったらすわりなさい。 
    「このくらいのことはていねいにすばやく立たされる前に終えるので    す。」と言っているうちにすわっていく。
    表紙に折り目をつけさせる。
    「どの本にもするのですよ。すばやく開くことが出来ます。」
    さっそく最初の詩を勉強する。
    わたしがいきなり読み始める。「はい」時っても後がない。
    当然だ。
    「はいと言ったら続けて読むのです。」
    また読む。
    「先生が読むくらいのスピードで読むのです」
    また読む。
    「両手できちんと持って読むのです」
    また読む。
    「腰骨も立てるのです。」
    また読む・・・・
    ひととおり読む。
    「題名の右横に小さな○を10個書きなさい。
    小指の大きさくらいです。」
    私も黒板に書いてみせる。
    「かけた人は黙って手をあげて下ろしなさい。」
    あっという間に10人は手をあげている。
    「すばやい。もう10人終わった。」 
    「○○さんのように指先までぴーーんと伸ばすのです。」
    みな伸びる。○○さんは返事もしっかり出来る子である。
    いつまでも手をあげている。にこやかに、
    「先生は手をあげて下ろしなさい。といったのです。」
    「今、先生と1回読んだので○を1つていねいに赤鉛筆で塗りなさい。」
    私もチョークで塗ってみせる。
    「赤鉛筆のない人は借りにくるのです。」
    「赤ペンでいいですか。」
    「先生は赤鉛筆と言ったのです。赤ペンではインクがかすれます。
    裏にうつります。ボールペンもダメです。塗りにくいです。」
    ずらっと借りにくる。
    ずらっと借りにくるから皆借りやすかったのだろう。
    赤鉛筆貸し出し人数18本。(29人中)
    「ぬれた人は自分でくり返しくり返し読む練習をしなさい。」
    「1回読んだら塗るのです。」
    この間に国語ノートを配布。
    教科名と年組名前を書かせる。
    「シールを貼っていいですか」教科シールだ。
    「ダメです。きちんと自分の手で書くのです。」
    「さっそく問題を出します。日付と曜日を書きなさい。」
    かくまえに確認。「下敷きを引いてますよね。
    ない人たちなさい。ちゃんと持ってきますといいなさい。」
    「4/6(金)」
    「線は定規で引くのです。」
    「忘れた人は借りに来なさい。」
    3名借りにくる。 
    もちろん「かして下さい」「ありがとう」「両手で受け取る」
    「定規でも色つきの定規では賢くなりませんね。
     定規の下の文字が見えませんから。」
    これを言うと定規を透かして私の方を見ている。
    「次の行に○1と書きなさい。」
    「この詩の題名は何ですか。漢字で書くのですよ」
    「教科書を見ていいのですか?」と質問。
    「見ていいです。見てはいけないときはしまいなさいと言います。」
    すぐに指名。
    「出発」と答える。
    「ですをつけなさい。」
    「出発です」
    「同じ人?」ぴーーんと伸びた挙手。
    「良くできました。赤鉛筆できれいに○をつけなさい。」
    「第2問。作者は誰ですか。」
    すぐに「井上靖!」という子がある。
    立たせる。
    「教室はあなただけが勉強しているのではありません。
    あなたが言ってしまうと他の人の勉強にならないじゃないですか。
    みんなが考えて勉強するところです。
    だからノートに書いているのです。」
    指名する。声が小さい。
    「聞こえた人」手が上がらない。
    「もう一度」
    「声が小さかったら立ってもらいます」と釘を差す。
    「これ以上やっているとほかのことができませんからつ付きは今度」
   と言って片づけさせる。
 
10:15 その他の教科書を次々に配布。
     「どうぞ」「ありがとう」
     さらに「名前書き」「表紙折り」もさせる。
     「名前書くんですか?」と質問の男子あり。
     「1回言いいました。立ってなさい。」
     軽い笑い声が起きる。逃してはいけない。
     「笑った人たちなさい。分からないことは誰でもあるのです。
     間違えることもあるのです。そのために勉強をしに来ているのです。
     先生だって分からないことがあるし、間違うこともある。」
     「わらってごめんなさい」と言わせてすわらせる。  
     「1回で分からない人がいるのでもう一度言います。」
     「俺、本を見るのに集中していたからわからんかった」と言い訳を      してきたので、
     「このくらい一度に2つ、3つ出来なきゃダメです。
     今でもすわって、目を開けて、いきをして・・・いるでしょ?
     人間というモノは一度にいくつものことができるのです。」
     保護者向けのプリント2枚配布。
10:25 学級づくり・組織作りに関するプリント配布。 
     「学級目標」「日番」「係」「質問」などを書き込むようになっている。
     名前を書かせてしばらく書かせる。
     裏は400字原稿用紙。
     1日目のことや6年生の目当てなどを書かせる欄。
10:30 途中でも打ち切り。残りは宿題。
     ぞうきん集める。まだの人立たせて確認。
     春休み中に募集されていたポスターを集める。
     5名応募があった。強く強くほめる。
     拍手もする。
     「やらなくたっていいことにもちゃんと挑戦する。
      それがすばらしい。これがやる気というものです。」
     連絡ノート配布。題名、組、名前を書かせる。
     連絡をする。板書で。持ち物と宿題。
     消しゴム、赤鉛筆、定規忘れの児童はそれも書く。
     書けた児童から持ってこさせる。
     赤鉛筆私が○。
     「ていねいじゃないと書き直しですよ」
     一人1行1行に書いてない男の子は書き直し。
     持ってくるときのいす入れ、通るところ、ノートの出し方、ありが     とうございました、
     両手で、戻り方を指導。
     帰る用意をさせる。
     (一人だけまだ連絡を書いているが)
     帽子もキチンとかぶらせる。
     女子はかぶらないらしい。
     一人忘れている児童あり。
     家にもないというので私が持っている帽子を渡す。
10:45 「いすを入れて起立。
      松本学級はすぐには帰れないことで有名です。
      ジャンケンをして3人に勝たなければなりません。」
     これでもうはじめる子がある。
     私の指示がまずいのだ。
     「待ちなさい。スタートと言ってからはじめるのです。
     先にはじめた人は4人に勝ってからとします。
     必ず男子女子を入れなければいけません。
     クリアしたなら先生とジャンケンをするのです。
     負けたらやり直しです。スタート。」
     その間に連絡帳まだの女子のノートに私が書く。
     次々にジャンケンをしにくる。
     勝ったら大きな女の子もやっほーと喜んでさようならしている。
     終了後靴箱にいく。
     出席順に並べ替えて入れていた。
     棚のところでくり返し指示をしたからだ。
その他いくつかできごとや子どもとのやりとりあるが省略。