<6年 国語(大阪書籍上)
論説文(説明文)「外国の人と理解し合うために」(佐竹秀雄)>
向山型説明文指導「問い・答え」 松本 俊樹(01年実践)
*すでに10回は読んでいるだろう。題名の横に小さな○印がある。1回読んだら赤鉛筆で○をぬることになっている。
*教室で読むときには指名なし音読をしている。手をあげて指名して読み進めるのではなく次々と立って読み進めていく。なかなか好評らしい。
立つタイミングがあるので教室の真ん中の谷勝君と浅田さんの方向にいすごと向きを変えている。一人1回につき1文ずつ読む。
一度に立つ人が多い場合は回数が少ない人が優先。途中で途切れることなく一人の人が読むように読めるようになってきた。
○印の横に「2回以上読めたA」「1回読めたB」「1回も読めなかったC」と付けている。自分で立って読めなかった人はその人達だけで読んでもらうこともある。
*5/15(火)と5/17(木)の授業の様子を紹介する。
1 問いの段落は何段落ですか?ノートに書きなさい。
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・2段落と5段落。
ひとつしか書けてない人は1重○。ふたつかけて2重○。
「そういう行き違いや誤解をなくし、おたがいに理解し合うには、どういうこ とに気をつければよいのだろうか。」
文のはじめから終わり(。)まで定規で線を引いてなければ×。
「だろうか」ではない。「か」の一文字である。「か」を付ければどんな文(言葉)でも問いになる。「男か」「松本か」というように。
4 2段落の問いに対する答えの段落は何段落ですか。書きなさい。
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・3段落と4段落
今度はふたつきちんと示せた。一度勉強した成果がさっそく表れた。
答えを絞り込ませるための問題。段落を問いに対応させてしっかり読まなければならない。
問いの一文が「どういうことに気をつければよいのだろうか」とたずねているのだから「・・・に気をつければよい」という答え方をさせる。
次の意見が3つが出た。
ア 言語に気をつければよい。(斎藤) 4名 賛同
イ 言葉に気をつければよい。(北田) 1名
ウ 相手の言語に気をつければよい。(尾崎) 多数 賛同
「相手」という言葉を入れているという点でウが最もよいとした。
3段落のはじめに「まず思いうかぶのは言語の問題である。」とあるので「言語」という言葉を使わなければならない。
5の問題と同じように「・・・に気をつければよい」と答えさせる。
「身ぶりに気をつければよい。」である。
7 問いの段落、5段落の問いの一文に線を引きなさい。
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「それでは、相手の言語が理解できて、身ぶりの意味も正しくわかり、おたが いの言いたいことが通じ合えば、おたがいの理解は完全になるのだろうか。」 かなり長い一文であるが文すべてに線を引かねばならない。
すぐに答えが出る。「か」
「6段落」「6,7段落」「6,7,8段落」「6,7,8,9段落」???
ちがう。5段落の答えは5段落に書いてあるのである。問いの一文のあと
「いや、それでもまだ問題はある。」と書いてある。
10 答えが書かれてしまっています。問いの文が本当はあるのです。
あとに段落に書かれていることが答えになるように問いの一文を
作りなさい。
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ア それぞれの考え方を知らないとどうなるのだろうか。(山下)
イ それでは、他にどんな問題があるのだろうか。(西川)
ウ しかし、どのような問題なのだろうか。(斎藤)
イを支持する人が一番多かった。「それでは」「しかし」話でよいことを教える。
「次はこの問題の答えを考えていきましょう。」終了。(ここまで5/15)