< むしあなご12月例会も学び多かった >
 
■新参加者3名を迎えて28名参加の例会。兵教大院杉中先生(堺市中学)、井上茂先 生(TOSS西風所属)、長谷川先生(加古川市平荘小)。「今後ともよろしくお願い します。18:00定刻から松本が授業5連発。11/30でのエクセレント講座で の向山先生介入授業再現4つ。松本の模擬授業「説明文全文要約」。再現はやはり難しい。あとで瀧口先生が授業。松本とちがいがある。このくらいあやふやなのだ。
 
■例会の目玉も大好評。毛見先生の向山型算数セミナーでの絶賛授業再現。毛見先生は 2つ抜かしたと後悔されていたが松本には全く違和感なし。このように、いろんな場 で授業の技を磨かれる姿に感服する。磨き込んで「3つの足し算」のTOPを行って ほしい。松本はまずは「全文要約」がターゲット。
 
■社会科授業情報も満載。「教科書見開きをどう授業するか」小南先生より資料を提供 いただけた。(6年社会「市議会・国会」)確かに1ページに「国会」「選挙」「憲法」 「予算」「税金」・・・と一言では言い尽くせないくらい重要な内容のページ。
 さらに「1枚の写真の読みとり授業」など具体的に教材を持ち込んだり模擬授業に挑 戦するから谷先生からのコメントもいただける。
  
■木村先生からの教科書分析はやはり圧巻。基礎体力の差である。教科書1冊の値段は 安いです。この際全社(せめて1教科は)そろえなければと思う。松本は前の教科書 では社会科全社そろえていた。
 
■小原先生の模擬授業初挑戦もよかった。「大漁旗」を是非深く深く研究してほしい。 竹田先生の星野さんの授業もすばらしい組み立てだった。意外な展開となった。それ でいて惹き付けられる。JVE誌に推薦したい。
 井上徹也先生の老人ホーム訪問前の授業。交流前にはうってつけ。JVE誌に是非書 いてほしい。
 相座先生からは仙台の英会話情報を聞くことができた。次回は是非資料や研究授業情 報をお願いしたい。模擬授業にも是非挑戦していただきたい。
 
■川原先生の資料も厚い。例会にはこのように自分の修業を示し続けることが大事なの だという見本。谷先生の「県章」の授業。12/1(岡山授業づくりセミナー)に引 き続きで今回は兵庫バージョン。むしあなご例会用にご準備下さった。見慣れた(あ る意味では)ものをいかに料理していくかプロの技を提示下さった。「県章」→「直 写教材」というつながりもびっくり。ホント、全員熱中。
 
■小原先生からさっそくの学び発信がきた。すばらしい。このように模擬授業に挑戦し 書き続けるから力が伸びるのだ。小原先生は書いた。
 「・気づいたことだけでは無しに、わかったこと 気づいたこと 思ったことと3セ  ットで尋ねる。」
 これは「教室ツーウェイ」誌(明治図書)で向山先生が書かれていたことだ。松本も ちょっと前まで意識し切れていなかった。我流だった。順序も重要である。
 
■小原先生の学びである。「・できるだけ多く子どもの意見をノート、黒板に書かせる。」
 まずは量である。そのためにはどんどん認めてほめていくのだ。ただしどのような意 見でもきちんと理由付けほめることができなければいけない。「玉入れの写真だ」で もほめることができる。「すごい。すばり写真の題名を言い当てている」と。
 
■小原先生の学びである。「・一つの写真から100種類以上ださせる。」これがまずは めざすレベルである。つまり教師自身が1枚の写真から100の分かったこと、気が 付いたこと、思ったことを出すことができなければならない。
 
■小原先生は微細技術にも言及した。「・黒板に点を打つ。(字を揃えさせるため)・黒 板を読ませるとき「なるほど」など言わない。(テンポが悪くなる)」
 このような微細技術は向山先生の行為から学んだ。松本は点を打つ高さも決めている。 また、縦書きで書かせている。(なぜかはお分かりですね?)
 
■小原先生の学びは続く。「・意図した考え(大漁旗)に線を引かない。(引かれなかっ た子がショックを受ける)」これはそのときどきである。線を引いて「このようなこ とばがすばらしい」とほめる(個別評定する)場面もありうる。「引かれなかった子 がショックを受ける」は大げさ。「前で書くと言うことはすごいこと」と認めていけ ばいい。だからきちんとていねいに書かなければならないと意識づけることができる。
 
■発問についても小原先生は書いた。「・山にも大漁旗を掲げていることを扱う。(子ど もは不思議に思う)・発問が違う。写真を見て・・・では無しに『あなた達の運動会 と違うところはどこですか?』」教師の教材研究レベルである。谷先生が言われたよ うに何冊か本に当たり先行実践に当たれば目にすることができる。
 
■ところで、4年生の「海辺のくらし」とは自分たちの県の学習の単元はないだろうか。 ならば兵庫県を扱うのではないだろうか。教科書の写真から「兵庫県の海辺のくらし」 につなげるという展開だろうか。それにしても自分の模擬授業でこれだけも学びがか けるとはすばらしい吸収力。模擬授業するたびにぐんぐん力がついていくのが実感で きるだろう。うらやましい!!