<恒例のプールそうじがありました。>
 
■6年生は大小プール内清掃。5校時6校時を使っての勤労生産的学校行事。
今までに増しての楽々心地いい作業。TOSS流だからだろう。
「授業の腕を上げる法則」の通り実践すればこんなにも気分良く作業を終える
ことができるのだ。
 
1 趣意説明の原則
 これは「なぜ6年生が行うか・・・」
 「そうじをきちんとしないときれいな水で水泳ができない・・・」と簡単に話した。
 学年だよりの行事予定確認の時に。
 
2 一時に一事の原則
 説明や作業をさせるときに有効。
 他の原則と重なるが「見通しを持たせる」「終わりをイメージさせる」
などの方法と共に有効。
 具体的に言えば・・・
 
3 簡明の原則
 何をすればいいかをはっきり示すこと。
 最終目標は「きれいな水で泳げるようにそうじをする」。
 そのためにすることを3つ示した。
 (1)壁をそうじする
 (2)床をそうじする
 (3)仕上げ・片づけ
 
4 全員の原則
 だれがどこで何をすればいいかと言うことをきちんと割り当てることである。
 まずは壁のそうじを割り当てた。
 平面で分担するとオーバーフローのあたりがほったらかしになりついつい
床に作業の重点が置かれるからだ。
 全壁面と仕切をメートルごとで割り当てた。
 名前順に。だれがどこをするのか教師も把握できるように。
 もちろん床(底)も割り当てた。手を伸ばしてこすればいい範囲を。
 明確にだれがどこをするかを割り当てるからこそやる気が出るのだ。
 自分のところができたから・・・まだの所を手伝おうとなる。
 
5 所持物の原則
 これも重要。
 まずは服そうとぼうし。履き物。
 それに亀の子たわし。
 ひとりひとり持参させる。
 用意できない子は学校のたわし。
 棒刷りなど別の道具は原則として児童はたわし。
 今までこういうことがあったのだ・・・
 忘れた子が「先生・・・貸してください」
 自分の場所もできてないのに「先生・・・使っていいですか」
 うまく言い含られて結局不公平感を生むことになるのだ。
 担任、補助の教師飲みが使っても何ら作業に支障は生じず。
 さらにバケツ。
 そうじに水は欠かせない。
 2人に1つバケツを準備。
 また、安易にホース(2本)から水の補給を止める。
 足洗の水道へ行って補給。
 だから水を上手に使うとなる。
 ホースの水は洗い流しなどいろいろ使い道があるのだ。
 制限しないとホースの水がバケツの水補給に使われて作業能率を
著しく下げることになっていた。
 
6 細分化の原則
 作業手順と割り当てに関わること。
 教師が作業を細分化できるから子どもも安心して作業できる。
 
7 空白禁止の原則
 自分の領域を早く終える子がある。すかさず別の作業を命じる。
 このことは事前に全体にいっておかねばならない。
 「均等に分担していますが汚れの違いや作業の差で早い遅いが
できると思います。」
 「その時は次の作業があります」と。
 終わりごろかなりきれいな状態。
 立ち上がっている児童も多くなる。
 「仕上げです。磨きのこしをこすりなさい。」
 「少しゴミが残っています(葉っぱ・後から後から落ちてくる)拾いましょう」
 
8 確認の原則
 だれがどこをするのか教師が把握しておかねばならない。
 そうしないと・・・どこか別のところで水遊びっぽくなる。
 教室で場所を確認して紙に書いた図面でプール内で確認する。
 それだけで作業場所への集中度がちがってくる。
 片づけにも確認の原則が生きる。
 どこから借りてきた道具かなどすべて明確になっているので
 片づけに遺漏がない。
 借りた時点で松本が色マジックで明記しただけである。
 
9 個別評定の原則
 あからさまに評定はしなかったが
 ホースで水を流したわしでこすりながら・・・
 「ここはとくにきれいだねぇ」と。
 最後に代表者4名に感想発表してもらった。
 発表順番を譲り合っているので
 「最後の方の人がより立派な発表をするんですよね・・・」
 と言うと我先に発表してくれた。
 もちろん女子を先に発表させるのは言うまでもない。
  
10 激励の原則
 ひたすら「がんばっているねぇ」「きれいになったねぇ」「すごいねぇ」
 とホースで水を流し私もこすりながら激励。
 
 
■「授業の腕を上げる法則」に従えばこんなにも楽しく作業ができるのだ。
そういえばお隣の先生には感謝感謝された。