■2学期スタート「シルバーの3日間」は「学級経営の立て直し・再スタート」なのです。心構えは「新学年黄金の3日間」と同じです。それは、次の3つを具現化することなのです。

1 クラスの組織づくり
  (1年間動いていくシステムを作る。)
2 クラスのルールの確立
  (再確認・微修正する。)
3 知的な授業
  (授業のシステムを確立する。)
 
■クラスの組織づくりのリーダーは教師です。教師が思い描いた以上に組織は成長しません。どんなクラスにしたいのか、どんなクラスに導くのか具体的に計画を立てなければなりません。
 まずは「キーワード」を思い浮かべることです。
 「2学期何を重点に指導するか?」
 「3学期の終わりにはこんなクラスになっていてほしい」
 「3学期(あるいは2学期)にはこんな授業を実現させたい」 
 ・・・・などを考えつつキーワードを書き出してみましょう。
 
■どんなキーワードが思い浮かびますか。
 「授業」「イベント」「行事」「学級経営」・・・やや範囲が広すぎます。
 「研究授業」「全員参加のイベント」「行事で鍛える」「知的な学級経営」・・・少し具体的になりました。
 子供に指導したいこともキーワードで書き上げてみましょう。
 「ていねいさ」「続ける」「しつけの3原則(返事・あいさつ・いす、くつをきちんとしまえる)」「人間の生き方の原理原則」・・・・1学期のスタート時点を思い出しましょう。夏のセミナーや研修で得たことを取り入れましょう。
 
■もっと範囲を限定して取り組んでも構いません。
 クラス全体の力の現れとなるような目標を立てるのです。
「指名なし討論を30分以上」「1枚の写真からの読みとり数500」「長縄跳び連続100回」「漢字テスト全員100点」「算数単元テスト平均点95点以上」・・・・
 これらの目標を実現するにはさまざまな布石が必要です。教師の力量が問われるのです。当然、先行実践を調べ、事前に授業の計画を立て、実践記録にまとめ、自分なりの検討を加えていくという作業が必要です。

演習1  新学期スタートまでに夏休み中にしておくことは何でしょうか。
    (思いつくままに箇条書きにしなさい。)
    (すでに準備している項目もお書き下さい。)
 
 
 
 
 
 
 
 
 

演習2  夏休み中の登校日に2学期の準備が出来ます。
     何が出来ますか?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

演習1 答え  新学期スタートまでに夏休み中にしておくことは
                  ★ ズバリ 2学期準備です。
 
 
   1 授業・教材研究に関する準備を整える(6割くらい)
    (1)各教科のスタートの授業プランを考える 
        TOSSランド 完全活用2学期版 3130089
    (2)2学期実践予定準備
        教科書に日付を鉛筆書きする。
        スキルに予定日を鉛筆書きする。
    (3)総合的な学習の計画・準備
        テーマは何かを確認しておく。
        テーマをもとにTOSSランドからキーワード検索        
    (4)参観日の授業計画
        教科・内容を考えておく。(JVEの授業など)
    (5)絵画展の題材さがし
        TOSS酒井式から題材選び
    (6)理科実験物見通し
        必要な薬品・器具・植物の確認
        購入依頼

   2 教室に仕掛けておきたいこと   
    (1)そうじ           
    (2)花             
    (3)黒板へのメッセージ     
    (4)掲示物チェック(はずす)  

おはようございます。
まだまだ あつい日が
つづきます。
もりもりたべて 強く
とことん がんばって かしこく
ともだちに やさしく
    (5)提出物管理準備(名簿・置き場) しっかり 勉強
    (6)本(学級文庫)の入れ替え  
    (7)忘れ物用準備(鉛筆・赤鉛筆・
気もちを ひきしめて がんばろう
 
       消しゴム・ミニ定規・ノート・・・)
    (8)配布物(教材・プリントなど)事前机上配布
 
   3 夏休み関係
    (1)作品展準備(赤ペン・ピンクのカード)
    (2)提出名簿作成
 
   4 組織づくり
    (1)2学期の目標
    (2)当番(教室当番・給食・そうじ)
    (3)ルールの事前点検
    (4)仕組む活動の見通し(イベント・百人一首・暗唱)
 
   5 子供関係
    (1)はがきをおくる
    (2)病気・けがの把握
    (3)転出入児童への配慮(後述資料)
    (4)おみやげ
 
   7 行事
    (1)運動会準備計画
    (2)音楽会
    (3)遠足・旅行
    (4)学級イベント
     
   8 事務(学級・学年通信作成・印刷・配布)
 
   9 心構え(TOSSランド資料参照)
    
■ TOSSランドa@2310108 「2学期スタート始業式の前日にしておくこと 」を参考にしてください。 (以下引用)

 明日は、始業式。前日に何をしますか。教室で出来ることを示しました。
 
 
■2000年8月31日、松本は次のようなことをしました。
 
1 教室そうじ 
 はく・机拭き・黒板を清める・トイレそうじ・棚ふき・靴箱ふき・電灯ふき・窓拭き・・・机を拭くと不思議に子どもへの思いがメッセージとして浮かんできます。トイレをそうじすると子どもへのいとおしさと期待があふれてきます。黒板を清めると教師魂が沸々とわき出てきます。
 
2 黒板にメッセージ
 2学期への願いを記す。
 メッセージに秘密(隠れメッセージ)や問いかけ(秋をいくつ見つけた?)や指示(提出物やしておくこと)をかいておく。
3 花を飾る
 (松本学級の場合花びんに10個。いきなり無理ですから2つくらい)
  
4 配布物を机の上に配っておく。
 学年通信や学級通信や給食便りや保健便り・・・あらかじめ配っておきます。ホッチキスで綴じておきます。初日の貴重な時間を有効に使うためにも。
  
5 教科書やスキルを配布しやすいように準備しておく
 ひもでくくられたままでは時間のロスが生じます。
 きちんと人数分確かめて手早く配布できるようにします。
 スキルは初日の朝までに机上配布します。
 
6 掲示物を少し
 沖縄で手に入れた「平和の礎」ポスターを掲示します。
 「何なのか」が追究課題になると思うのです。
 
 基本的には4月の1日目と同じ気持ちで挑みます。だから楽しみです。
 子どもたちの変化変容が                   (以上引用)
 

演習2 答え  夏休み中の登校日に2学期の準備が出来ます。
        水泳検定・課題提出の他に・・・組織づくりスタートです。
 
 1 2学期の席かえ  (運命のカード方式)
 2 2学期の当番決定 (短冊に当番名・氏名作成)
 3 2学期の係計画  
 
■ちなみに「学級委員長」は1学期の4月スタート時点で3学期まで決定済み。

演習3 シルバーの3日間のシナリオを作りましょう。
 
 (1)ノートを準備する。
 (2)見開き2ページで1日分とする。
 (3)*おもな行事・することは何か記入する。
 (4)■連絡事項を書いておく。
 (5)★チェック・重点項目を書いておく。 

演習3の答え シルバー3日間のシナリオです。
       付録:松本学級の3日間の記録です。
 
 
 9/1(月) *1日目 始業式
            提出物確認
            教科書・教材配布
            そうじ
 
 ■連絡事項 @ 作品展予告
       A 持ち物再点検
       B 持ち物:道具箱
 
 ★ @ 子供より早く教室へ行く。
   A 笑顔でトーンを高く。
   B 全員と話をする。→ 記録化・ほめること
 
 9/2(火)2日目 作品展
           地区児童会
 
 ■連絡事項 @ 50問テスト、計算テスト
       A 給食開始
       
 ★ @ 作品展カードを仕上げる
   A 作品展での良さを個別評定
 
 9/3(水)3日目 給食開始
           *むしあなごサークル
 
 ■連絡事項 @ 体操服
       
 ★ @ 当番関係のルール確定
   A 本格的授業開始
 
 
■TOSSランド 2310118 「松本学級2000年2学期第1日目の記録」です。「夏休みの修業の成果の発揮と2学期の指針となる重要な1日目をどう指導したか」餓死召されています。
【以下引用】
<1> 7:45、学校着。
1 子どもたちよりも先に教室に行く。
 教室へ。花を飾る。ユリの花を中心に5つの花びんに。
 花瓶に花を生けていると自然に子どもたちとの会話が出来る。
2 花を飾ろう
 休み中の提出物についての質問にも答える。(板書で指示)
 富士山の石を持ってきてくれた子、貝殻や珊瑚を持ち込んできてくれた子もある。
 朝のあいさつ後、始業式までの過ごし方を指示。
 「学校・学年だよりを読む」である。
 ただし、8:35には体育館へ出発するように指示。
 職員打ち合わせ終了が8:35すぎ。4の1はすでに体育館に。
 松本は窓あけ、電気、マイク、表彰関係の仕事もさせていただく。
3 教師自らが動く姿を見せる。
<2> 8:45より始業式。
 始業式中、かかとがしっかりくっついていた子は3名。
 当然聞き方が抜群によい。
 帰りのあいさつの時にほめる。
4 1日目なので小さなこともほめることができる。
 式後、夏休み中の全国大会での2位になった児童の表彰。
 松本が紹介する。
 「夏休み中に東京で・・・」と語ると(語ったつもり)
 式終了でややざわついていた子どもたちはしっかり聞き始める。
<3>9:15終了。9:30までそうじ時間。
5 体を動かすから頭も活性化する。
 体育館でクラスの児童に「そうじ」の指示。
6 できるだけ空白の時間を作らない。
 当然のことながら2つの質問。
 「班はどうなるのですか。」
 「お茶を飲んでいいですか。」
 「1学期の続きです。」
 「一瞬の間に飲みなさい。」
7 質問は最後に答えること。
8 全員に伝えること。
 ネクタイ姿の松本はジャージに着替えてそうじ。
9 服装でも意気込みを示す。
 すでに子どもたちは机を運んでそうじに熱中。約12分で教室そうじ終了。
 そうじ終了者から「下」の本を運ぶよう指示。
10 先の行動まで教師が見通すから指示できる。
  次々と手伝いに来てくれる。隣のクラス分や2年3年分も運ぶ。さっそくみんなの ためになる仕事が出来る。
11 人に役立つ仕事をさせ、ほめる。
<4>9:30〜9:40は休憩時間。
  その休憩時間もそうじに取り組んでいた児童3名。渡り廊下そうじ担当であった。 私も手伝い仕事をねぎらう。
12 もう一歩のがんばりを見逃してはいけない。
<5>9:40〜学級指導。
 内容は次の通り。
(1)プリント確認
 学年だよりを読む。
 「朝ご飯」の話題が出てきたので「朝ご飯を食べてきた人」を確認。
 2名食べてきていない。「ごはん」か「パン」かもたずねる。どちらがよいかも話をする。
13 食教育はあらゆる機会で行う。
 行事予定も読み上げ質問を聞く。(質問なし)
(ここまで10分間)
(2)教科書配布
 配布しつつ名前もかかせる。「漢字で書くのですよ」と指示。
14 大事なことはその場で指示し確認もする。
 国語の教科書の詩で授業をしようと思っていると
 大阪書籍版にはない!!参った。
(3)漢字、計算スキル配布
 「毎日持ってくるのですよ」と確認
(4)渡すときには当然のことながら「どうぞ、ありがとう」
15 年間を通して「どうぞ」「ありがとう」を指導する。
 「きちんといえていますね」とほめると言い忘れていた児童も思い出して言える。
(5)提出物確認 
 「○○出した人たちなさい」と次々と確認。私は立ってない児童をメモする。
 「よくやってきました」などとほめる。
 ポスターについては貼りつけるカードがあったので確認しつつ書かせる。
 あとで教師が書くとなると大変な手間になる。
16 その場で子ども自身にさせる。ほかの子がきちんとしてきているのだから。
 はさみやのりを持ってきてないが教師がこの場は用意しておく。
17 子どもが使うものの余分をあらかじめ用意しておく。
 通知票のみ名前を呼んで確認。返事の仕方をほめる。
18 「はい」といつでもきりっと言える子に育てたい。
(ここで10:10。ちなみに何をするかは板書で示してある)
19 見通しが持てるから集団として動きができる。
(6)係を決める
 「1学期と同じでもよい」
 「人数が多かったらいくつかのグループに分かれます。」
 「希望は全員通ります」
20 やりたい仕事に就くから動きができる。
 「どうしても必要な係が残ったら2つ目の立候補を受け付けます」
21 クラスのシステム上必要な仕事も考慮する。
 自分の希望が通れば人間というものはもう一つくらいやってみようかという気になるものである。
 「全員起立。どんな係になりたいか発表しなさい。」
 「いわれた人は座りなさい。」
 「発表しなかった人起立。」
 「ないと困る係を発表しなさい。」
 係名の所に名前カードをはらせる。
22 名前カードはいろいろな場面で活用可能。
 4名以上の所は2つ以上に分ける。
 「体育係AとB」のように。別れた係に必要な係を兼任してもらう。
23 人数を絞り込むから一人ひとり仕事ができる。
24 ABと二つ存在するから競争意識が芽生える。
(7)委員長を決める。
 代表委員会に出席する児童である。(クラスによっては違う仕事が付随している。)
 立候補。しかし、「しーーん」
25 このようなときにはつとめて笑顔で楽しむ。
 「全員起立」「2学期がんばろうという人は立っておきなさい。」などと言って立候補者が確定する。「どうしても都合があって・・・と言う人は無理をしなくてもいい。」というわけである。ここら辺が私の弱さかも知れないが・・・男子4名、女子5名が立候補。どうやって決めるか立候補者に聞く。「投票」という。「ジャンケン」「抽選」もあることを知らせたが「投票」がよいとのこと。どうせなら選ばれるかどうかの方が本人にとって納得するのだろうか。あいさつは一言言ってもらう。
 「体育の時間にいろいろ手伝います」
 「私のめあては・・・・」
 「みんなのために何かをがんばります」
 前に出て半指名なしあいさつである。
 (ここまでで10:30)
<6>連絡(明日の予定、持ち物、宿題「1日目のこと:作文」)
  9月の生活目標も書かせる。連絡帳に○を付けて帰る用意。班ごとにさようなら。
(10:40)
  <7>一斉下校の日である。
 4の1は1番に運動場に出ている。
  一斉下校の司会は松本。8割方そろって号令をかけていると全員並び終える。
26 待たないからよい。待つから乱れる。
 朝の登校の様子とあいさつの様子をほめてさようなら。
27 ほめるから理想像を追うことができる。 
<8> テンポよくぎっしりした1日であった!!
   一連の流れの中で次のような指導を入れ込むことが出来た。

1 はいの返事
2 あいさつ
3 どうぞ・ありがとう
4 人のために何かをすることの大切さ
5 やる気を何かの形で見せることの大切さ
6 見通しを立てて行動すること
 
 私の行為の中には次の3つを示し得たと思う

1 喜働(喜んで働かせていただく)
2 感謝
3 明朗
 
<9> みやげを持ってきてくれた児童にはすぐにお礼の手紙を書く。
  その時間をどう作るか。
  「みやげに関するエピソードをみんなの前で話してもらう」間に私が礼状を書く
  のである。                       【引用終わり】
■松本学級2学期2日目の授業日誌です。紹介文です。「スタートの3日間は黄金の3日間といわれている。2学期スタートにも当てはまる。その2日目に何をしたのかを記録した。」TOSSランドa@2310117に出ています。
【以下引用】
1 9月2日(土)朝、7:45に学校着。
 2日目の予定は次の5つ。

1 防災学習(1校時)
2 夏休み作品発表会(1校時〜2校時)
3 係活動計画(2校時)
4 地区児童会(3校時)
5 一斉下校(3校時終了後)
 
2 約20分間で二つの仕事を済ませる。

1)夏休みノート(夏休みの課題)アンケート用紙作成印刷
2)防災学習についてのプリント作成印刷配布
 
 1)についてのみ後述。
3 8:10すぎ教室へ。
 あいさつとともに「窓が開いていますね。気持ちいい風が入るね。」
 フィリピンに里帰りした子がみんなへのおみやげを持ってきてくれる。浜辺でとれたとってもきれいな貝殻だそうだ。
4 朝の学習(8:25〜8:45)の指示。

1)漢字シール配布(教科書会社の関係でスキルが使えない)
2)夏休み作品票2枚配布(工作と自由研究用)
  色つけ・飾りも可
3)漢字プリント(1学期の復習問題・表読み、裏書き:要するに答えつき
 
 8:45〜防災学習。安全防災の係でもある松本は全校放送用のビデオをセットして教室へ。ところが自分の教室だけきれいに映らない。汗だくになって修正。これには参った。子どもたちには逆になぐさめてもらう始末。
5 9:00〜夏休み作品発表会。
 まずは発表用原稿を書かせる。
 (作文帳)下書きは宿題であった。(作文帳に書いてきている)
 さらに次のようなアウトラインを示した。

ぼくの(私の)作品は○○です。
作品を作ってみた感想は・・・・
一番アピールしたいところは○○です。
苦労したところは・・・・
うまくいったところは・・・・
よく見てほしいところは・・・・
 
6 聞き方についても指導。
「発表を聞いての感想を書きなさい。」
「よいところやとりいれたいことを書いておくのです。」
7 前に机(作品を示すため)を準備し、横に児童用のいすを2つ並べた。
 (発表を待つ児童用)
「発表の準備が出来た人から指名なし発表です。」こういって私は教卓にすわる。
8 すぐには発表は始まらない。
 当然である。私に新たな書き方を示されたのだから。その上聞き方まで示された。
 家で考えてきた(または考えてこなかった)内容に多少の付け加えと心の準備が必要なのであろう。だれが発表するのかという雰囲気ではなくさらに、じっくり書いてから発表しようという雰囲気なのである。
9 その間私はB6のピンクの上質紙(これは色画用紙の方がよい)に赤サインペンで 「○○君へ」と名前順に書いておいた。
 時間節約のためとだれが未発表かがすぐに分かるようにするためである。
10 9:15第1発表者男子u君。続いて女子Aさん。
 この2人の早いうちの出は予想できた。予想外だったのが3人目o君。連絡帳を書くのは最後、帰る支度も最後というo君。早々と登場。4人目はyさん。デジカメを使った写真付きである。5人目はhくん。原稿以外に原稿なしの発表もあった。これは大きな拍手があった。長崎に行ったこと、精霊流しのことを見てきたとおり発表する。
 原稿なしでこれだけいえるという姿。(おうちの人へ特別の手紙を書くべきだった!!)
11 初めの5人目までは間も空いている。
 約10分間かかる。他人の発表を聞いて自分の原稿に付け加えもしているからだ。
 したがってコメントを私はゆっくり書ける。
12 休み時間をはさんで2校時の発表はテンポアップされる。
 私のコメントが追いつかないときは
「ちょっと言葉が早すぎます。もう一度ゆっくり。」などと指示。
 自由研究と工作の2つ(中には3つ4つの子もある)の発表とコメントが終了したのが2校時終了5分前。「発表の感想を書きなさい。」で終了。
 係活動計画の時間は後日となってしまう。
(「仕事はどんどん進めていきなさい」とは言ってある。)
13 3校時は地区児童会。
 淡々と進めさせる。終わりに先生の話。夏休み前に50冊本を読むと言ってあった。
 その続き。
 「いっぱい読んで、読んだ本をこんなに積んでいます。」
 「数えたら47冊でした。あと3冊なのです。ここに持ってきました。」
 絵本を取り出す。「とんとんとめてください」「スイミー」「2本のかきのみ」である。
 読み聞かせをしたわけである。
14 ちなみに途中で急に雨が降ってきた。
 安全防災の係である松本は一斉下校の中止等の放送を入れに走ることとなる。
15 以下に1)アンケートを示す。
 子どものノートへのコメントを書くための材料である。

  夏休みノート ふりかえり
4年(  )組   氏名(             )
*何ページずつしたか書きましょう。
1 計算練習 (    )ページ
・○付けをした  ・じょうぎを使った  (○をつける)
2 漢字練習 (    )ページ
・ていねいに書いた           (○をつける)
3 計算以外の算数の勉強 (    )ページ
4 漢字以外の国語の勉強 (    )ページ
 (例 国語辞典調べ、ことわざ集めなど)
5 日記・作文 (    )ページ
6 旅行記  (    )ページ
 <いった所>
7 理科調べや観察(自由研究) (    )ページ
 <何を調べたか>
8 社会科調べ(自由研究) (    )ページ
 <何を調べたか>
9 プリント学習 (    )ページ
10 その他 (    )ページ
 
■TOSSランドa@2310116「松本学級2学期3日目の授業日誌」です。
【以下引用】
 日曜日相生でソフトボールの試合。炎天下2試合。睡眠を充分とったが疲れが残っている。(後の飲酒がいけないのだろうが)
1 朝の教室。花の水かえ。温度が高いので花の痛みが早い。
 月曜集会(朝会)がある。職員打ち合わせもあったため始まりが遅れる。
 自分が担当だったら待つ間に何をするか。
 5分10分集中させる手だてを持っておかねばならないだろう。
 全校生を5分10分間集中・熱中させる技術を持つこと。
 たとえば「ジャンケンゲーム」。
 語るとすれば何か「モノ」を見せることだ。
(かつて「マムシに注意」と言うときには「ヘビ」を見せたことがあったなぁ)
 「話の準備とは「もの」を用意すること。」
2 集会は学級委員選任式。さらに表彰伝達。
 伝達する係の人はすばやく出てこなければならない。
 そして短い言葉で。
 式では言葉をできるだけ削るのがよい。クラスのこの返事については教室で評価。
(呼ばれる前に「大きな声で返事をするのだ」と言っていた方がよかっただろうか。)
 学級での指導の表れが表彰伝達式での児童の返事である。
3 集会後運動上石拾い。腰痛のため私自身がかがむのがきつい。だからがんばっている子がたのもしい。バケツに石を入れている子を見るとみんなほめてしまう。時間で区切るよりも数で区切った方がよかったかも。数で区切った方が目当てがはっきりする。
4 石拾いも終了して教室にはいると9:00。
 1校時15分入っている。その後夏休み作品展の作品並べへ。
「画鋲、テープ、マジック、ペン、作品カード」も持っていく。
 教室にもどると1校時終了。
5 2校時は算数。小数である。(啓林館)2ページ半進めてしまう。
6 3校時は体育。運動会の練習。
 3,4年生は「子どもかっぽれ」をさせてもらえることとなった。
 その1回目。しかし、作品展のために体育館が使えない。
 ビデオも見せたい。急きょ会議室とする。机、いすを4の1の子どもたちと出す。ちなみに会議室にはエアコンがある。
7 まず、運動会でする種目を伝える。
 遅れてきた子があったので時間を守ることを注意。(ちなみにほとんど4の1の子らであった。机出しをしたのでその分休み時間いっぱい遊んできた。)
 「かっぽれ」のいわれを話す。すぐ話をはじめる子がある。あとで質問するよう注意。
 かっぽれの手と足を指導。次々と個別評定。合格と不合格のみ。
 個別評定するから力を引き出すことができる。
8 かけ声も練習。ビデオを見せてマニュアルの1時間目のところまで練習。
 最後に評定。そういえば「かっぽれ、かっぽれ」の声が練習後も響き渡っていた。
 練習後机いすも元通り。4年生で行う。連絡帳を書いて給食なしなので一斉下校。
9 午後、学校保健委員会。兵庫県中央子どもセンター判定指導課課長氏の話。
 具体的でとても勉強になった。
 何よりも問題のある子どもをご自分で預かり指導されている点が印象的であった。
 そのような人に「6ヶ月経って、ようやく話が通じるようになって」と言われると説得力がある。マスコミは事件があるたびに言う。「もっと少年の心と通じ合うように」と。私はいつもつぶやいていた。「ならば書いている記者自身がその少年とともに過ごして見ろよ!!」現実にそういった少年と向かい合っておられるのだ。それでもなお厳しい話ばかりだった。虐待を受け続けた子の事例・・・神戸の事件や佐賀の事件等についてもマスコミの見方とは違う見方を教えていただいた。
10 終了後「かっぽれ」の特訓(教師)。
 2時間目の指導部分はOKとなった。               【引用終わり】
 

 演習4 夏休み気分を2学期モードに変えることも重要です。
     そのためには夏休みの作品をどうするか・・・
     具体的にあなたの方法を書きなさい。
 
 
 
 
 
 
■演習4の答えはTOSSランド(2310109)にでています!!
 他に・・・夏休みドリル・読書感想文・絵画・習字などの処理はどのようにされますか??ちなみに松本は・・・
 @ 夏のドリル:自分で丸付け
 A 読書感想文:すぐにコンクール提出者決定
         作品を音読させて教師がカードにメッセージを書く。
 B 作品展の時間に行う。(または別途・コンクールのためにすぐに提出となる。)
 C 習字:(賞)のはんこかシール。掲示。 
 
■TOSSランド a@2310109を紹介します。「(絶対お得)夏休み作品発表会12のポイント(向山実践追試)」です。夏休み明けの作品処理。1時間で終了。
【以下引用】
次のような手順。その場でできる教師のコメントの書き方。
 
1 必ず呼びかけの形の文で書く
  「○○さんへ 
  とってもすてきな貯金箱が出来ましたね。
  いっぱいいっぱいお金を入れたくなります。
  お金が入ると音が鳴るようにしたところがすごいアイデアです。」
  (コメント例は松本の作文)
 
2 コメント用紙を人数分(プラスα)用意しておく。
 書き損じの時のために。
 
3 コメント用紙は色画用紙がよい。
 薄いピンクというのが向山先生のお薦め。
 
4 コメント用紙の大きさはスキルの半分くらい。(B6)
 向山先生より聞いた。
 
5 コメントを書くペンは赤のサインペン。
 太めでよい。太めでかくと見栄えもするしぎっしりに見える。(向山先生より)
 
6 ○○さんへとかく時間も惜しみたいときは「○○さんへ」だけあらかじめ書いてお く。
 
7 原則、本人の発表内容をなぞったコメントで充分だいじょうぶ。(向山先生より)
  「手の部分を曲げるときが難しかったです。」(発表)
  →「手の部分の曲げの苦労が偲ばれます。とっても難しい作業がよくできたね。」     (文例は松本)
 
8 発表者本人の発表が一文程度で終わってしまってはコメントを書く時間がとれない ので200字程度(30秒)は発表させたい。
 
9 発表の形を「アウトラインシステム」(大森修氏)で書かせてもよい。
  「ぼくの(私の)作品は○○です。
   作品を作ってみた感想は・・・・
   一番アピールしたいところは○○です。
   苦労したところは・・・・
   うまくいったところは・・・・
   よく見てほしいところは・・・・
   どうしてかというと・・・・・
   このように・・・・・
   あらためて・・・・・」  (形式は松本が変えている)
 
10 あとは書くしかない!!
 書けば必ず教師自身の書く力量が上達していく。
 
11 この方法は作品発表会だけでなく作品鑑賞会や社会科調べ発表会などあらゆる時  に活用可能。時間をとらずその場で出来上がる。その上一番印象的な文章になる。 (向山先生の言葉)
 
12 書いたコメントはコピーして保管しておくこと。通知票所見作成時におおいに役  立つ!!(同上)
 
  *松本はこの方法を追試し始めてからもう8年くらい(11年)になる。
 休み明けすぐの作品展に教師のコメントが入っているので保護者からは驚きの声!!
 
【引用終わり】
 

 演習5 新学期といえば転入生を迎えることもあります。
     迎える上で大事なことは何ですか?
     どんなことをするか箇条書きにしなさい。
 
 
 
 
 
 
 
■「2年生の担任になったら・・・365日の教育設計」(明治図書)に書いた松本の文章を引用します。
 
【以下引用】
2 二学期のスタートに転入生を迎えることはうれしいできごとである
 出会いの場面では教師が転入生のところへ駆け寄る。もちろん「安心感」を持ってもらうため。転入生にとってどんな人が先生なのかまっ先に知りたいのだ。さらに握手。しっかりと「つながり」を意識してもらうために。
 「松本先生です」とはっきり自己紹介。このような教師の動きや所作をクラスの子は見ているのである。
 すぐに、転入生の○○さん係を募集する。(向山実践追試)トイレ、職員室、保健室、靴箱、棚などはその日の内に教える。教室へ移動している間に可能である。
 以下に松本がチェックした項目を紹介する。

1 席を教える
 まわりが見渡せる場所がよい。隣はT君。やさしい子。
 今まで知らない子が隣にいる方が新しい彼らしさを引き出せそう。
2 自己紹介
 指名なし自己紹介・得意なことも付け加えて・
 場所は広場で円になって
 自己紹介後ゲームをいくつか予定
3 確認事項
 健康面、家庭連絡、登校班、通学路、兄弟関係
4 クラスの組織
 係、当番、名前カード、掃除、給食
5 準備物確認
 教科書、ノート、スキル、図書カード、代本板、諸費集金袋、はんこ、貯金袋、
 時間割、名札
6 生活面
 棚、座席調整、靴箱、名前順、並ぶ順、二人組
7 学習技能 連絡ノートの書き方は?(             )
       夏休みの作品提出は? (             )
       自己紹介では?    (             )
8 とにかく「教室は楽しいところ」だ、「安心して話せる先生でありクラスの友
 達である」と印象づける