< 相生市立那波小学校 校内研修 QA >
 
1(国語)



 

@ 読書をどんどんする子、読書好きにするにはどんな方法がありま  すか。
 
1 何よりも教師が本をたくさん読むこと。(知的な雰囲気・本の紹介・エピソード)
2 読書時間の確保。(10分間読書・図書の時間・指定読書)
3 学級文庫の充実。
4 読み聞かせの効用。(特に低学年・幼児期からの家庭での習慣)
5 ジャンルを選ばない。(漫画・絵本・図鑑も)
6 図書の時間の指導の工夫(書き出し・長く読める本・本の紹介)






 

30分間、本に向かえる子は伸びる力を持っている子
(1)本をスラスラ読める
(2)精神的安定がある
(3)持続力がある
(4)集中力がある
 






 
 



 

A すでに習った漢字を日記や作文の中で使わせる手立てはどうした
 らいいでしょうか。

 
 1 「漢字習得」と「作文の中で使える」は別。
 2 「読み先習」を意識すること。「読み」→「書く」→「使える」
 3 「習ってないから使わない」を追放する。
 4 「漢字を使わざるを得なくする」授業システム。 
 5 作文の時間まず子どもにさせること。「国語辞典」
 6 国語辞典を使いこなせる子にする。
 



 

B 漢字スキルの再テストはその日にされますか。家で練習させて次
 の日にされますか。

 
 1 間違った漢字だけを再テストするから練習する。
 2 その日のうちにさせるときもあるし次回の練習時間に行うこともある。
 3 「間違った問題だけさせる」は極めて優れた学習システムである。
 



 

C どうしても級友の前で音読できない子の指導のあり方を教えてく
 ださい。

 
 1 さまざまな事由が考えられる。
 2 無理強いする必要はない。
 3 全体音読、グループ音読をさせる。
 4 意見をノートに書かせて読ませる。

 D うつしまるくんで10分間スピードチェックのとき、丁寧に書か
  せるのか、ある程度汚くても早く書かせるのか、どちらを重視すれ
  ばよいのでしょうか。松本先生の合格の基準を教えてください。

 
 1 個人に対応している。(→資料)
 2 「読める文字」→「ていねいさ」
 3 分速35字を達成できる子は格段に力がつく。
  (ノート量・聴写力:情報処理能力)
  
2(社会科)

@ 導入のとき、写真を見て思ったことや気づいたことを言わせ、課題
 を設定していく際の効果的な指導の仕方を教えてください。
(自分の失敗)
  気づいたことを言わせたら、浅く薄く広がりすぎ、まとめにくくなり
 教師が結局ひっぱっていき、まとめてしまう。
  教師の期待するような点に気づいてくれなくて、こちらから誘導す
 ような問いかけや助言をしてしまう。
 
 1 写真(絵)を提示する際の問いは「分かること、気がついたこと、思ったことをノートに箇条書きしなさい」である。
 2 「課題を設定する」よりも子どもの内部情報の蓄積を図るための発問である。
 3 意見のズレを「課題」にする。
 

A 資料、写真を見て思ったことや気づいたことを言わせていたら時間
 をたくさん要し、後半が足りなくなってしまいます。どうすればいい
 でしょうか。
 
 1 時間が足りなくなるくらい発表が続くことは重要。
 2 発表時に教師は口を挟まない。
 3 5分間に50発言くらいできるクラスに鍛える。
 4 発表時間を区切る。

B 調べる活動をさせる際、本文を読み取れなかったり、読み取りノー
 トの記述がすごく時間がかかる子に対してどうしたらいいか。

 
 1 調べる対象の資料が難解なのである。
 2 記述時間=視写力に左右される。
 3 箇条書きを教える。
 4 要約力を指導する。
 5 短い言葉でまとめる力を付ける。
 6 「絵」「図」「グラフ」を見つけなさいと指示する。
 

C インターネットを使って調べる際、資料が読み取れない子、集中で
 きずに遊んでしまう子へどのように対処すればいいでしょうか。

 
 1 インターネットで調べる前にすることがある。(教科書・資料・辞典・事典・・)
 2 キーワード検索の技能を指導する。
 3 課題を明確にするとともに数を増やす。
 4 どうまとめるかまで見通した調べ。
 5 パソコンの台数、ITの接続状況に左右される。
 6 サイトを限定する。
 7 子供用サイトの活用。(ふりがなつきなど)
 
3(算数)

@ 算数の文章題が苦手な子に、どのような指導をすればいいでしょう
 
 1 音読
 2 「何のお話ですか」場面のイメージ
  (何をしているのですか」「何のことを言っているのですか」→「次にどうなった   のですか」)
 3 「お金」の効用
 4 絵・線分図・面積図の指導
 5 計算問題にしてはいけない
 6 式・筆算・答えの3点セット(絵・図を入れて4点セット)

(例)縦が2m、横が3mの長方形があります。
   周りの長さは何mでしょう。
 
 1 文章の意味の理解
 2 求めるものを見つける
 3 条件をクリアする=求めるためには何をどうすればいいのかを考える
 
 *自分の力で乗り越えていく力=考える力
               =筋道立てて考える力
 ×解き方を教えることではない
  ↓
  問題に出てくる数(量)と数(量)の関係を式にまとめる 
 
4(体育)

@ 2年生です。鉄棒を極度に怖がり、布団干しが出来ません。
  どのような手立てをうてばいいでしょうか。

 
 1 幼児期の経験の不足が原因
  ・逆さ、ぶら下がり、頭越し、高さ、腕支持、逆立ち・・・感覚
   父親との触れ合い・遊び不足
 2 「鉄棒はこわい運動である」・・・補助、場づくり
 3 鉄棒の「兄弟運動」を取り入れる
  ・ジャングルジム、登り棒・・
 4 「家の手伝い」をさせる・姿勢を正しく
 5 背筋力→逆上がり、懸垂、登り棒
 6 苦手でも何か楽しめるスポーツを 
 
5(学級経営)

@ 男子4,5人が集団となり休み時間や廊下でたむろしたり、掃除や
 仕事を怠けたり、授業中騒がしくなったりして指導に困っています。
 よい対処法は無いでしょうか。

 
 1 問題が交錯している。騒がしくならないような授業をすることが第一。
 2 エネルギーが発散できる授業
     (1)発問指示が明確
     (2)作業指示がある
     (3)「モノ」を準備する
     (4)伸びが認められる
     (5)知的好奇心をくすぐる
 3 休み時間の問題
     (1)「たむろ」だけでは罰することは出来ない。
     (2)男子の場合・・・遊びで解決可能
                遊びのリーダー(ボス)は教師
     (3)学級イベントづくり
 4 掃除の問題
     (1)何をどこまでさせるか
     (2)一人1役(確認)・・・高学年:人数は少な目でよい
 5 仕事の問題
     (1)集団指導 :教師の指示が悪い
     (2)個別の問題:おおもと「率先垂範」「人のために・・」など
     (3)『闘い』である。「ゴミを拾いなさい」
     (4)システム(ゲーム感覚)を取り入れる
     (5)せざるを得ない状況に追い込む 
 

A また、クラス集団で互いに注意しあったりできる雰囲気作りをする には、どうすればいいでしょうか。
 
 1 基本は「良さ」を認め合える集団づくりである。
  ・音楽の時間、自習の時間
 2 教師が対決するしかない。
  ・孤立させる、全員味方に付ける、勝てる事例で勝負する
 

B 悪いとわかっていて、そういう行動を取る児童、明らかに間違って
 いることを注意されても聞き入れられない児童をどう指導していけば
 よいでしょうか。

 
 Aの2に同じ。
 

C 朝自習の時間、読書タイムにしているが、10分の活動に集中でき
 ずに、ぼーっとしたり遊んだりする子への指導、クラス全体への働き
 かけはどうしたらいいか。

 
 1 読書タイムの基本は「教師もいっしょに読書」である。
 2 個別評定
 3 選んだ本
 

D 席替えや旅行でのグループ分けの方法、いろいろありますが、松本
 先生のやり方を教えてください。

 
 1 様々な方法を知ることが大事
 2 席替え:1年間一貫させればよい(運命のカード・くじ)
 3 旅行:特別である。それなりの戦略をもつ。ひとりぼっちを作らない方法。
 

E 単学級のクラスでの子供同士の関係が教育的によくない方向へ固定
 化しているとき(強弱、規律の緩み、馴れ合い、仲たがいなど)担任
 としてどういう視点を持って指導するべきか。

 
 1 力を伸ばすのは教師の仕事である。
 2 裏文化づくり
 3 授業で逆転現象(わかっているようで分からない)
  

F 問題行動、宿題忘れ、けんかなどで家庭へ連絡する際、担任と子ど
 も、保護者との関係次第では逆効果になることも考えられます。家庭
 と学級担任とが一丸となって連携していくポイントを教えてください

 
 1 学校できちんとした指針をもつこと
 2 管理職・生徒指導担当と連絡を密にすること
 3 いわゆる「問題行動」は家庭連絡。場合によっては家庭訪問・学校へ呼び出し。
   学校で対処。
 4 「宿題忘れ」大きな問題ではない。学校でさせればよい。
 5 「けんか」・・・暴力・傷害の度合いによる。
 6 災い転じて福となるように対応する。
 7 「家庭と担任」だけの関係は狭い考え方。「家庭と学校」である。
 8 学校で対応できない事例は関係機関にも相談する。
 

G 家と学校で、態度がころっと変わる子(家でよい子、学級ではよく
 ない行動)に対し、家庭へ連絡しても親はその実態を理解できませ
 ん。(子どもも自分のことを家でいいように言う)わだかまりがなく、
 親、教師、子どもで語り合えるポイントや方法を助言ください。

 
 1 だれでも態度は変わる。(事例)
 2 親に問題があれば理解できないのは当たり前。
   その親を理解しようとしない方がよい。
 3 子どもを伸ばすしかない。
 4 だれでも「わだかまりがなく語り合える」とは思わない方がよい。
   社会人として誠実に接すればよいのではないか。