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すぐにはじめよう指名なし発表
  いつでもできる指名なし発表 

松本 俊樹(TOSS兵庫播磨むしあなごの会)

出会いの第一日目から指名なし発表を仕組める。教師の自己紹介後覚悟を決めて。



 1 出会いの第一日目から指名なし発表を仕組める。教師の自己紹介後覚悟を決めて。

 名前を発表してもらいます。指名しませんから誰からでも立って発表してください。先生は当てません。


 いきなり緊張感が走る。第一発表者が出てこないときはどうするか。

 担任自ら発表をやってみせる。

 努めてにこやかに「松本俊樹です。よろしくお願いします」と。

 クラスの元気者が後を次いでくれるだろう。教師は発表に正対しつつ名簿でチェック。
 後を次いでくれる子がなかったらどうするか。

 次のように第一発言者を指名すればよい。

「クラスで一番初めに誕生日を迎える○○君からどうぞ」と。
 途中で中断があったらどうするか。

 その時もにこやかに「まだの人は立ちなさい。発表をどうぞ」と促す。

 それでも無理ならば(第一日目である。無理な子もあるだろう。)発表順を指名すればよい。

 もちろん発表をさせた後強くほめることは大事なこと。

2 次のような指名なし発表の場面もある。

 始業式の感想を書きなさい。一文書けたら手を挙げなさい。


 教師は挙手した子の所へ行って赤ペンで○をつけ回る。

 ○を付けてもらった子は続きを書く。。

 時には書かれている文を読み上げ書けない子へのヒントとする。

 全員一文以上書けていることを確認して指示。
 

 始業式の感想を発表しなさい。最初の一文だけでもよろしい。指名なし発表です。


 私たち大人だって最初から指名されずに自己紹介すらなかなかできるものではない。
 しかし、敢えて挑戦させてみると意外にも子どもたちは楽々とクリアしてしまう。

 学級(授業)づくりのスタートから子どもたちの凄さや可能性を実感することができる。

3 実際の授業場面では一枚の絵(写真・モノなどの資料)を示して次のように指示。

 この絵から気づいたこと、ほんのちょっとでもいいから思いついたこと、考えたこと分かること、はてなをノートに箇条書きにしなさい。


 最低ラインで一人五分間で五個以上。私は長崎の伴氏に習って5分間で200個以上と指示している。
「一つ書けたらすわりなさい」
「三つ書けたら見せにきなさい」
「五つ書けたら一つ黒板に書いて下さい」等の指示をしつつ子どもたちに発表内容を蓄積させる。

そして、指名なし発表。次のような指導も入れる。

1 発表した人の中に予想を立てたりわけをつけ加えた人もありました。素晴らしい発表の仕方です。
2 前の人の発言とつなげて発表できた人がありました。聞いている人も分かりやすくなります。
3 たくさん発表ができました。ノート1ページくらいメモできているでしょうね。(聞き方指導)
4 自分とは違うという意見について発表すると盛り上がりますね。  

 このような緊張感のある指名なし発表の継続が高段の芸の「指名なし討論」につながる。



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