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松本学級1999年2学期終業式の1日


TOSS兵庫播磨むしあなごの会/松本 俊樹


忙しい終業式というものはいいものです。やることが凝縮されている感じがします。松本の場合始業式、終業式ともに大忙しです。その1日に残りの日にち分が存在しているという感じです。2学期終業式の場合、2学期の姿がほぼ現れるといえます。始業式の場合はその学期の姿を示されるといえます。setumei)



  松本学級5年1組1999年12月24日2学期終業式はどんな流れだったのでしょうか。

1 8:05教室へ入室。

 いつもと同じように「おはようございます」
 子どもたちと挨拶を交わす。

 いつもより教室に残っている子が多い。
 2学期最後の日の予定は予定黒板に書いてある。

 朝の指示も黒板に書いてある。
 どちらも前日に書いている。

 だいたい子どもたちが帰る用意をしているうちに書いている。

 明日への予定の意識づけになっていると思う。
 「さよなら」と言いながら黒板を見て「明日は集会があるんや。」といっている子どもたち。
 予定黒板には次のように書いていた。

   1 終業式
   2 通知簿、連絡
     百人一首、係、席がえ
   3 一斉下校 10:30〜

 いつまでに何をするのかが分かるから子どもたちも小刻みな動きができるのだと思う。
 まさに「最後の行動までを示してから、子どもを動かせ。」

 (「子どもを動かす法則と応用」明治図書 向山洋一著p12)なのである。
 前の黒板には「提出物」の指示も書いている。

   ■提出 社会ノート
       国語ノート
       日記ノート

 社会は「環境調べ」「授業ベスト5」について、

 国語は「2学期ラストの授業・漢字学習」についての感想まとめについての宿題であった。
 松本学級では指示されてから提出するとなっている。

 朝にいちいち点検していたら他のことにまで対応できないからだ。

 また、ノートやドリルなどすぐ授業で使う場合もある。
 したがって授業してから「昨日の社会のまとめの続きを開いて提出しなさい」と指示するようにしている。
 するととりあえず全員提出となるわけだ。
 もちろんしてない子はその休み時間にさせる。

2  話を終業式当日に戻す。
 予鈴8:25までにしたことは次の通り。

 1 プリント配布(カッコ内は終業式後に教室でした確認)
   ・会計報告プリント(おうちの人に見てもらって下さい)
   ・学年便り(読む。質問を聞く)
   ・学級新聞(担任からのメッセージ欄を係児童が作っていてくれていた。それを読む。)
   ・PTAからの連絡(安全確保についてお願い。当然その部分だけをよませる。)
   ・百人一首絵札プリント2枚(緑・黄)
   (暗唱することを宿題。1枚覚えられたらエネルギーの半分、努力曲線と成長曲線の話)
 2 書き初め練習用紙(一人5枚ずつ)配布

3  配布物名は板書。
 各列に一人子どもが教室にいればその列にはすべて配ってもらえる。

 その列の児童がだれもいなければ机上に私が1枚1枚配る。

4 終業式と言うこともあって8:20ごろに全員着席。
 式(体育館)への移動指示である。

 式は8:45開始予定。

 8:35出発と指示(外で遊んでいる子が4名あったので板書もする)。
 「どんな話か後で聞きます」も伝える。(この事は12月になって行っている)
 やがて8:25。全員そろう。

 「百人一首を覚えなさい」と指示して私は職員打ち合わせへ。

5 職員打ち合わせ後、私はすぐに教室へ向かう。

 子どもたちはちょうど出発前。
 机を少しまっすぐに並べて私も体育館へ。

 いすはすべて入るようになってきた。

6  終業式後のこと
 9:10〜式終了後すぐに教室で連絡ノートを書かせる。

 次の内容である。

  1 式の話のこと
    「後で話の内容を聞きます」といっていたので連絡ノートに書かせる。
    校長先生の話が2つ、生活指導の先生の話が2つ。
    これを書かせれば冬休みの生活について形式的には私から新たにいうことはないと言っていい。

  2 始業式当日の持ち物
    冬休みの生活について学年便り(これはアニメ形式の俵原・山口型のプリント)
   を出している。

    しかし、プリントをなくす子もありますので念のために書く。

7 朝配ったプリント確認。
 残っているプリントを配布。
 式後職員室に机上にあった保健便りを配布。
 そして、子どもたちが待ちに待った通知票配布。
 私は子どもの席に通知票を配る。
 子どもたちは早くもらいたいのだから。

 くだくだ言わず渡す。

8  しばらく通知票を見せる時間。
 その後3学期に向けて係決定、席替え。
 これをしておくと新学期素早いスタートができる。
 向山先生も言う。「大事なことは前の年に決めておこう」と。
 (これは研究や学校関係のことだったが)
 ここで残り時間15分。百人一首である。
 3学期にマラソン大会があるときには私は持久走をさせたこともある。
 (始業式にも持久走・・・・)


こんな感じで充実した2学期終業式。


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