(C)Two-Way/小学校/2年生/教科国語/単元名詩「あかとんぼ」/向山型国語/詩


詩「赤とんぼ」の教材分析


松本 俊樹(TOSS兵庫播磨むしあなごの会)

「向山型国語教え方教室」呼びかけ号の裏表紙に出ている演習問題に挑戦した。その教材分析のページ。


松本の個人通信に次のように書いた。

「修業」 bP66   2000,11,7(火) 志方小 松本 俊樹
<「向山型国語」に挑戦1>
1 指定教材を示す。


 つくつくほうしが
 なくころになると、
 あの ゆうびんのマークが、
 きっと 知らせにきます。
 金色の空から
 もう 秋ですよ・・・・・・って。

 (縦書き、色つきの挿し絵あり)
 (光村図書『こくご二下』 詩:まどみちお/画:黒井 健)


2 まず音読。
  ○○○○○○○○○○10個を●のように塗りつぶす。
  椿原氏は言う。100回音読せよと。

3 視写もする。

  視写をすると気づくことがある。


 1 題名作者がない。
 2 教科書には示されているのだろう。
 3 「つくつくぼうし」がではなく「ほうし」
 4 ひらかな書きである。
 5 「ぼうし」という言い方はあるのだろうか。
 6 「ツクツクホウシ」というカタカナでもない。
 7 「なく」がひらかな。
 8 「なく」は「泣く」「鳴く」「啼く」か。
 9 「あの」のあとに一字空きがある。
 10何か思いがこめられているのだろう。
 11思いとは「毎年来る」「なじみの」か。
 12「きっと」のあとにも一字空き。
 13何か思いがこめられているのだろう。
 14「心待ち」という意味か。
 15「もう」のあとにも一字空き。
 16「気がついたかな」という意味かな。
 17「あき」がひらかな。
 18原文でもひらかななのか。
 19「・・・・・・」には何が入るのか。
 20「って。」中止法になっている。
 21続く言葉は「きっと知らせにきます」か。


4 全ての言葉を辞書で調べる。
 この作業は「詩」などの短文では余計に必要である。
 思いついた発問を書いておく。


1つくつくほうし:「つくつくぼうし」と記載、つくつく法師、寒蝉
  鳴き声による名前、蝉の一種、体調3p(はねを含めて
         4,5p)7月末から9月末になく、(おおしいつくつく)
         クツクツボウシ、筑紫恋し、法師蝉、□□
        (季節)秋
ア「○蝉」とかくとき○に入る漢字一文字は?
 熱蝉、暖蝉、寒蝉、涼蝉、冷蝉、温蝉→寒蝉
2が:助詞、体言活用語の連体形について主語を表す。
3なく(泣く、鳴く、啼く):人間、鳥、獣、虫が声を立てる意。      
イ 「なく」を漢字にしなさい→「鳴く」
4ころ(頃):時をその前後を含めて漠然と指す語
       ある期間、時節、季節
       ある頃にちょうどよい時機、ころあい
ウ この詩の季節はいつですか→夏
エ この詩は何月ですか。→8月(下旬)(地域にもよるが)
5に(格助詞):時を指定する
6なる:別のもの状態にかわる、以前と違った状態内容にかわる
    ある状態に至る、その時刻時機に至る
オ つくつくほうしが鳴く頃になると変わることは何ですか。
7と(助詞):用言の終止形について動作と動作とが引き続いて起こること、あ      るいは習慣的に起こることを表す。
8あの:話し手から「あれ」と指せる位置にあるもの・ことにかかる意。
    自分からも相手からも遠い位置にあることを指示する。
    今の話題とは離れているが自分も相手も知っている事柄に関わる意。
9ゆうびん:手紙や品物を送り先に届ける仕事。またはそのもの。(小)
カ ゆうびんは何を届けに来たのですか
10の(助詞):そのものがどういう物であるかを説明する言葉。(小)
11マーク:しるし。
12ゆうびんのマーク:〒→とんぼの比喩、赤とんぼか?
キ ゆうびんのマークとは何を表していますか。
ク ゆうびんのマークは何を知らせに来たのですか。
13きっと:かならず、たしかに、
ケ 知らせに来ることは毎年のことですか。
14知らせ:知るようにする。伝える、通知する。
15に:動作や働きの行きつくところ、目的とすることなどを表す言葉。
   物事が起こる様子を表す言葉
16来る:こちらへ近づく、
17ます:物事をていねいにいう気持ちを表す言葉。
コ 話者は絵のどこにいますか。
サ 話者は絵の右にいますか、左にいますか。
18金: (まだ)
19色: (まだ)
20空: (まだ)
シ 一日のうちのいつですか。
ス 金色の空とは何を表していますか。
セ 明日は晴れでしょうか。曇でしょうか。雨でしょうか。
21から
22もう:はやくも、すでに、(もう夜が明けた)
    まもなく、やがて (会はもう終わります)
ソ 秋は来ているのですか。来てないのですか。
タ 「」をつけなさい。
23あき:
24です:
25よ:人をさそったり人に言い聞かせたりする言葉。
   感動の気持ちを表す言葉。 
26・・・・・・
27って(助詞):引用を表す格助詞「と」のくだけた言い方。
チ あきですよ・・・・・・って」をふつうの言い方にしなさい→「あきですよと」
ツ 「・・・・・・」にはいる言葉は何でしょう。
テ なぜ赤色とせずに金色としたのでしょう。 

        
    
5 発問100に挑戦
(後述)

6 授業をつくる「発問を99個捨てる」
(1)読む(10回以上、暗唱するまで)
1 つづけ読み
2 一人読み
3 暗唱
(2)気づきの箇条書き(内部情報の蓄積)
「この詩を読んで気づいたこと、思ったこと、分かること、考えたことを箇条 書きにしなさい。」
(3)  (まだ)  






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