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第4学年 総合的な学習(福祉)学習活動の流れ(抄)


松本 俊樹(TOSS兵庫播磨むしあなごの会)

平成12年度の第4学年総合的な学習(福祉)学習活動の流れ(抄)である。


1.単元名  高齢者との交流 「鶴林園の方々」と親しくなろう(20時間)

2.学習活動の流れ
                                                            (1)かくりんえんってどんなところ?(1時間)
・鶴林園の人達と交流する事を知る 
  「どこにある? だれがいる? なぜあるの?」
・鶴林園について知っていることを出し合う

<10/23(月)2校時 4の1、2(クラス毎に)>
1 敬老の日に自分がしたこと、またはしてあげたかったことは?
2 「鶴林園」を知っていますか?
3 いったことがある人、したことや見たことを発表して下さい。
4 「鶴林園」についてもっと知りたいことや調べたいことは?
5 自分たちが「鶴林園」行って出来そうなことはどんなことだろう。
6 自分のする活動ごとにグループを作ろう。

(2)調べてみよう (1時間)
 ・自分たちで鶴林園について調べる方法を考え、実際に調べる
家の人に聞く 電話をかける 行ってみる

(3)交流会の準備をしよう (2時間)
 ・交流会でどんなことをすれば喜んでもらえるかを話し合う
   内容 グループ分け 準備物 練習方法

<10/23(月)3校時 4の1,2>
1 めあてを知る。「老人ホーム鶴林園」訪問の計画を立てよう」
2 「いつ、どこへ?」を知らせる。
3 交流会のプログラムと役割を計画しよう。
 ・司会(児童2名人)
 (1)あいさつ、はじめの言葉(児童2名)
 (2)全体の出し物「リコーダー奏」「かっぽれ」
 (3)グループごとの活動
   ・場所を決める
   ・自己紹介
   ・おたずねタイム
   ・プレゼント、メッセージを渡す
 (4)お礼の言葉(児童2名)と歌
4 どんなことに気をつけるといいのだろう。
 ・話し方(声の大きさ、やさしく、
 ・相手のことを考える
 ・礼儀正しくする(ことばづかい、けんかをしない)
 ・やさしくする(ゆっくり手を引く、車椅子をおす、けがに注意)
 ・しっかり話を聞く
5 どんなプレゼントにしようかな
 ・手作りで記念になるもの
 ・折り紙をつくろう
6 訪問したことのある児童の作文を読む
  「エナジーたかみくらのこと」


<10/24(火) 5校時 4の1,2>
「車椅子介助の方法を知ろう」(テキスト参照)
1 車いすの仕組みを知ろう。
2 どんなときにどんな人が使うのでしょう。
3 車いすの人が移動するときに困るところは?(絵から)
4 車いすの人がみぞを越えられずに困っています。
  どのように介助すればいいのだろう。
5 段差で困っているときはどのようにすればいいのだろう。
6 車いすの人の作文を読む。


<10/  各クラスで>
「お年より体験をしよう」
1 年をとると体にどんな変化があるのでしょう。
2 疑似体験してみよう
 ・アイマスク
 ・軍手
3 体験した感想を発表しよう
4 どんなことに気をつけるといいのだろう。
5 他にどんな変化があるのだろう


(4)グループごとに準備を進める (3時間)
・自分たちの活動を見たり聞いたりしていただくだけでなく、お年寄りの方たちも一緒に楽しめるよう工夫する

  合奏 歌 劇 クイズ ダンス ゲーム プレゼント 昔の遊び 昔話 インタビュー

<10/26(木) 3校時 4の1,2>
「グループで活動計画を立てよう」
1 何をするのか順に決めよう
2 メンバーを確認しよう
3 グループのめあてを決めよう
4 やり方を相談しよう
5 用意する物を相談しよう
 ・だれが何を持ってくるか
 ・学校で用意してもらうものは何か
6 お年寄りにインタビューしたいことをノートに書こう(5個以上)
7 プレゼントづくりをしよう
8 メッセージを添えよう


<10/27(金) 3校時 4の1,2>
「リコーダーや歌の練習をしよう」
1 リコーダーや歌の練習
 ・リコーダー奏「日本昔話」「陽気な船長」
 ・歌「ふるさと」
2 点字カルタをしよう


<10/30(月) 5校時 4の1,2>
 「交流会のリハーサルをしよう1」
1 リハーサルと練習
2 グループ活動の場所を決めよう。


<10/31(火) 6校時 4の1,2>
 「交流会のリハーサルをしよう2」
1 リハーサルと練習(「かっぽれ」)
2 持ち物の確認をしよう


<11/1(水) 2校時 各クラス>
 「調べることやインタビューすることの確認をしよう」
1 何をインタビューするのか。
2 どんなことを見てくるのか。
B 準備物や注意の確認 

(5)交流会を開く (4時間)
・グループごとの出し物や全員での歌などで楽しんでもらう
・お年寄りのお話や体験を聞く。
・お年寄りの願いや思いを聞き、自分たちの考えと比べる

<11/1(水) 5,6校時 4の1,2>
「鶴林園と交流会をしよう」


(6)感想や反省を話し合い、お礼の手紙を書く (2時間)
・グループごとの話し合いで聞いた話や反省を出し合う
・感謝の気持ちを手紙で送る

<11/2(木) 2校時 各クラス>
「鶴林園で学んだことや感想を出し合おう」
1 感想を発表しよう
2 見つけたことや気づいたことをまとめよう
3 自分が出来たのにお年寄りが出来にくかったことは何だろう。
4 お年寄りには出来たのに自分には出来なかったことは何だろう。


(7)お年寄りから聞いた話を基に自分たちの生活を振り返る(5時間)
  ・かわってきた町や生活の様子を調べる
 昔と今の違い 願い 自分たちにできること
・お年寄りだけでなく、誰もが安心して住める町づくりを進めるためにできることを話し合う

(8)調べたことやしたことを話し合う (2時間)
  ・活動を通して感じたことやこれからの生活について考え、出し合う
   話し合い 文集づくり            

*これから・・・さらにどんな学習活動が出来るか?

 (1)「障害者」や「高齢者」の立場に立って地域を調査しよう
 (2)だれにもやさしい町づくりを提案しよう
 (3)さらに調べよう
    「体の変化」「病気と予防」「生活と悩み・願い」「施設と工夫」「高齢者社会と人口」「自分た    ちが出来ることは?」




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