(C)Two-Way/小学校/4,5,6年生/国語/作文指導/レトリック/向山型作文指導
松本 俊樹(TOSS兵庫播磨むしあなごの会)
レトリックを指導すると子どもの作文は一変する。どのようにレトリック指導をするか教え方教室で学んで追試した。
(1)向山洋一氏は次の6つのレトリックを教えるという。
板書し視写させる。( )内はそれまでの実態である。
1 比喩
2 擬人法
3 倒置法
4 体言止め ( 今までに文例、詩、作文で)
5 リフレーン(反復 などででてきたときに)
6 対句 (言葉の意味程度は教えている)
(2)指示1「@からEで知らない言葉に?をつけなさい。」
実態把握とわからなさの自覚のため。まずは倒置法と体言止めの学習。
(3)指示2「次の一文を視写しなさい。」(向山実践の追試)
・昨日、先生は学校へ行った。
(4)指示3「『先生』で終わる文にしなさい。内容は変えてはいけません。」
・昨日、学校へ行った先生。
ノートを持ってこさせて、字の間違い、句読点、漢字の使用をチェック。
(5)指示4「変えた文は、「昨日」「学校へ」「行った」「先生」のどの言葉を強めているのですか。 ○印をつけなさい。」
5の1では「学校へ」が一番多かった。
説明1「入れ替えると「先生」が一番強められます。」
説明2「入れ替えて強める書き方を倒置法といいます。」
説明3「『先生』というような止め方を体言止めといいます。」
(6)指示5「『学校』で終わる文にしなさい。」
・昨日、先生が行った学校。
「は」→「が」であること。また、強める言葉をここでも確認。
(7)指示6「『昨日』で終わる文にしなさい。」
×が続く。「のは昨日」という書き方になっている。
・先生が学校へ行ったのは昨日。
(8)指示7「『のは』を使わずに書きなさい。」
・先生は学校へ行った、昨日。
・先生は学校へ行った。昨日。
「、」または「。」を入れること。
(9)次に擬人法の学習。定義を教える。
指示8「擬人法を辞書で調べなさい。」次のように出ている。
・人でないものを人のように表す。例「太陽が笑う」
(10)指示9「例「太陽が笑う」のような文を作ってご覧なさい。」
ノートを持ってこさせて評定。黒板に書かせる。次のような例が出る。
雲は笑う。
雨は笑う。
花も笑う。
木も笑う。
草も笑う。
・・・・
簡単な詩が出来上がる。
(11)指示10「題名をつけなさい。」
・「笑う」などが出る。
(12)指示11「この詩で繰り返されていることは何ですか。ノートに書きなさい。」
・「笑う」
説明4「このような繰り返しをリフレーンといいます。」
(13)指示12「『太陽は笑う 雲は・・・・』・・・・に反対の言葉を入れなさい。
「雲は泣く」
説明5「太陽の反対は雲。笑うの反対は泣く。
このように反対になった表現を対句といいます。」
(14)文のおしゃれを使って今日の授業のまとめを書きなさい。
今日は、倒置法と体言止めを知りました。倒置法は前の文と置きかえる
という意味で実際にやってみたらとてもむずかしかったです。
体言止めは終わりの言葉のことです。では擬人法って何?物を人間のよ
うに呼びかける?たとえば「太陽は笑う。」擬人法を集めると5年1組で詩
が出来ました。
その他、「小鳥が歌う」「花も歌う」「草木が歌う」「風が踊る」など出来
ました。