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TOSS兵庫播磨むしあなごの会 松本 俊樹
15年戦争をどう取り上げるのか、日本国憲法をどう授業するのか。
授業プランを示しました。
向山洋一氏の「平和教育」に対する問い(「社会科教育」明治図書95年8月)を授業で取り上げる。
そのためには十五年戦争の年表が必要である。
授業の導入には戦後の廃墟の写真(絵)を示す。
調べる方法として「年表に表しなさい」と指示する。
さらに向山氏の問いを追究させる。
「十五年戦争と呼ぶが毎年ひとつの大事件があったとして、十五の重大事件があった。」
(引用同上)
たとえば次のような年表を示す。
「その中から(授業すべき)三つ選ぶとすれば何か。」(引用同上)
選んだ3つの事件をノート見開き2ページにまとめさせる。
それらを印刷し資料集にする。
その上で次の検討を行う。
「なぜ戦争は止められなかったのか。(中略松本)
『どこの場面』で『どのような位置にある人』なら『戦争を止められたのか』という検証である。」
(引用同上)
十五年戦争についての向山氏の問いに答えた実践がTOSSランドにある。
(http://www.tos-land.net/ 1143101勇眞)
次のように問う。
前文を読んだ児童は言う。「日本国民」「国民の代表者」「国会」果たしてそれは事実か。
少し調べた児童は言う。
「GHQ(連合国軍総司令部)民政局メンバー約20人)」
なんだそれはとなる。
「約10日間で作り上げられたマッカーサー草案」
次のように降伏文書に示されている。
(「社会科理科 学習図鑑年鑑」社会科教育研究編 保育社 s24年発行 p184)
手続き上は大日本帝国憲法改正ではあるが実際では占領下でのGHQによる
改正指令であったことを知らせる。
向山洋一氏は言う。
「憲法前文がすらすら読めること」
(「現代教育科学」97,5)
これは日本国憲法について学習する前提となる。
向山氏は「出だし数行」の暗唱も行っている。
前文の文章は難解である。
次の文章にも出会わせてみる。
(「騙し絵日本国憲法」清水義範集英社文庫)
前文を平易に書き直してある。児童に読み上げて聞かせる。
次の文章も読み上げる。
「だれが言ったのでしょう」と問うてもおもしろい。
この本には異なる21バージョンによって前文が書かれているのである。
(パロディ本である)
書き出しをいくつか読み聞かせた後、
という実践をする。
プロの書いたパロディ本を知った上での憲法づくり。
ユニークな憲法ができあがることだろう。
作成された条文の検討も行う。
作成された条文例を示す。