基礎・基本を定着させる日常的な指導の微細技術10
1枚の絵の読みとり場面に限定して述べる。
1枚の絵(写真)を示す。
「この写真を見て気づいたこと、分かること、考えられること、
ほんのちょっとでもいいから思いついたことをノートに
箇条書きにしなさい。」
向山氏の指示である。
この指示によってたくさんの情報を読み取らせることが出きる。
特に「ほんのちょっとでもいいから思ったこと」が重要である。
それでも初めからたくさんかけるわけがない。
「雲が見える」「うんよく見つけた!!」
「空が青い」「そうだすばらしい発見だ!!」
このようにほめるから何でも書いていいんだという気持ちになる。
微細技術2 一見つまらなそう当たり前の意見を強くほめる。
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「他の子はどんなことを書いているのだろうか」
「こんなことを書いていいのだろうか」と戸惑う子もある。
待っている間に書いているこのノートを読めばいい。
「広々としています」「いいねぇ」
「3つかけたら先生のところへ持ってきなさい」
ここで指導すべきとことがある。
(1)いすをきちんと入れているか。
(2)教師に見やすい方向にノートを示しているか。
(3)しっかりと手に持って見せているか。
(4)お願いします。ありがとうがいえているか。
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子どものノートを見る。さらにチェックすることがある。
(5)日付、ページを書いているか。
(6)箇条書きに番号を打てているか。
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「できてなかったらやり直しなさい」である。
微細技術5 持ってこさせるからノート指導が徹底する。
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ノートを見る。どう評価するか。
書いてあることすべてを認めるのである。
それも一瞬のうちに。次々と○をつけていく。
微細技術6 書いてあることをすべて認める。
微細技術7 次々と○をつけていって列を決して作ってはいけない。
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ただ○をつけるだけでは物足りない。
せっかく書いてきたのだからほめよう。
瞬間にほめ言葉が浮かぶレベルであればいいのだがそうでない人向けに・・・
一人目、「あっいいねぇ」
二人目、「いつもきれいな字ね」
三人目、「うーーん、すばらしい」
四人目、「えーーこんなことかけたの!!」
五人目、「おーーすごいすごい」
そして、一つ黒板に書かせる。
その時にも指導することがある。
極端に大きな字や小さい字を書いたら書き直し。
「みんなの前で書くのです。お勉強なのですからいい加減に書いてはいけま せん。」
放っておくと必ず色チョークを使う子がある。
教師が点を打っておけばいい。
横書きにすると書ける人数に制限が出きる。
板書を待つという状況はよくない。
だれが書いたか責任を持たせるためである。
7)文の終わりには句点をつけさせる。
8)できるだけ漢字を使わせる。
9)黒板消しはできるだけ使わせない。
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微細技術10 もちろん前に出て絵(写真)を
見ていいということを指導する。
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知的好奇心の現れが行動に出てくる。
ここまででとりあえず10の微細技術を示した。
まだまだ続きそうである。