(2)向山実践追試・短歌・俳句指導
「東の野にかぎろひの立つ見えてかへり見すれば月傾ぶきぬ」柿本人麻呂
「菜の花や月は東に日は西に」与謝蕪村
学級通信「ランダム」(向山洋一実物資料集16巻 p64〜)に出ている実践である。一部修正して示す。
1 読んでください
・日本語です。
・万葉かなです。
2 先生の後に続いて読みなさい。
(57577に区切って読ませる。)
3 57577でそれぞれ切って読みま した。
自分で練習するときはいろいろな切 り方で読んでご覧なさい。
4 切り方を決めて読んでご覧なさい。
(ほとんど「立つ見えて」で切る。
あと一カ所切る場所が分かれる。
「東の」か「東の野に」かである。)
5 話者はどこにいますか。(野、野原、 東の野)
6 話者はどちらを向いていますか。方角を書きなさい。(東→西)
7 話者は何かを見たはずです。何を見ましたか。(かぎろひ、月)
8 かぎろひと月、同じ方角に見えたのですね。(ちがう)
9 違う方向だと分かる言葉に○をつけなさい。(かへりみすれば)
10 先生が立っている場所を東とします。かぎろひが見えるのはどちらですか。指さし なさい。(教師の方へ指指し)
11 では、月の見える方向はどこですか。(反対側)
体ごと向きを変えて見ることを「かえり見すれば」と表現しています。
12 季節はいつですか。(春 今の季節で いえば冬)
13(修正)辞書では左のように出ていま した。@とAのどちらですか。(@)
(写真画像を示す)
14 1日のうちのいつ頃ですか。
(朝)
15 月はどちらに見えていますか。(西)
太陽はどちらにありますか。(東)
16(修正)この時に見える月の形を書いて ご覧なさい。(満月)
17 同じようなテーマの俳句があります。
(紹介、音読後)何か気づきませんか?
「(さっきの短歌と)反対になっている」
18 話者はどこにいますか。
19 話者の目に見えている色は何ですか。
20 においを感じますか。
21 季節はいつ頃ですか。
(季語 菜の花 確認)
22 朝・昼・夕方で言うと、どこですか? (夕方)
23 この俳句の中で、一番大切な言葉はどれでしょうか? (切れ字)
(それぞれの短歌・俳句の100発問づくりはTOSSランドに登録予定。)