20%の子ども
 今年の11月の半ば、10ヶ月間待ちに待った?第二子が誕生しました。今度は、男の子でした。一姫二太郎、なかなかうまくいったものです。前回、予定日より1週間も遅れた挙句に、分娩時間49時間という悲惨な状態だったので、今回もそんなのかなーと予定日が近くなるにつれ、嫌な感じだったんですよね。ところが、予定日の明け方からお腹が痛くて眠れない! もしかして、これって陣痛?! でも、家事をしつつ、寝たり起きたりを繰り返してたのですが、ちょっと気になって夕方病院へ行くとやっぱり・・・。でも、前回長くかかったこともあってか、「一回帰って、10分間隔くらいになったらきてください」とのこと。オイオイ、もう入院準備も持ってきたのに、帰れってか? でも、しかたありません。帰ることにしました。すると、帰る車の中で、どんどん痛くなってくるではりませんか! 帰って、夕食の支度しながら、ガマンできなくなる私。作ったのはいいけど、食べもせず寝たのですが、痛くて眠れない! 帰宅30分後くらい、とうとうもう一度電話して病院へ。そしたら、即分娩室・・・、1時間くらいで生まれたんです。そうしたら、退院するとき何ていわれたと思います? 先生曰く「結構、お産スムーズに進んだんですね。今度出産されるときは、もっと早い目に病院に入院してくださいね」だと〜。私の心の声「えー、えー、そうでしょうね。ちゃんと早めに来たけど、追い返されたんですよ!」

 まあ、そんなこんなで、目出度く身二つで帰宅したわけですが、なんとへその緒つけたままの状態だったんです。普通、とれてから退院しないか? と思ったのですが、しかたありません。毎日、沐浴後にしっかり消毒してくださいね、なーんて言われて、消毒セットなんか渡されたりして・・・。しかも、とれたら、また病院に連れて行くんですよ。取れるまでの4日間、ちょっと気持ち悪い思いをしました。わたしは、到底、医者にも看護婦にもなれそうにありません(その前に、頭脳がついていきませんが・・・)。でも、普通ではめったに出来ない体験でした。乾燥した桐箱入りの自分のへその緒すら見たことないのに、おへそについたままのナマですからね。
 しかし、ほんの1年半くらい前、体験したことだというのに、驚くほど夜、寝ないんですよ。さとりんもこんなのだったかなー、と思いつつ眠い目をこする毎日。実家から自宅に帰ってわかってきたことは、泣く時間がだいたい決まっているってこと。朝から沐浴後のミルクの時間までは、よく寝るんです。飲むのを忘れたように5時間近く寝ていたりします。ところが、その後、夕方から夜は眠らない。産後検診で助産婦さんに相談したところ、昼間のミルクを少なくして起こしとくようにすれば、夜寝るでしょう、と言われました。なーるほど、そんな技があったのか! と思って、早速試したのですが、やっぱり昼間は寝ています。ちっ、失敗か! 
 今では、もうちょっとわかってきて、のぶりんは、う○ちをする前に泣くようなのです。朝・昼は、お○っこしかしないので、泣かないのかも・・・と思う今日この頃。ただ、おかげで、紙おむつの消費量が多いこと! 泣いてるから、おむつ替えるでしょ? そしたら、ブリブリって音が。で、また替える。お金に羽が生えたようだ。といいつつも、洗濯を考えると、とても布おむつに変える気にはなれないわたし。よく、昔の人はやってたよなーと感心してしまいます。

 でも、赤ちゃんだし、しかたないよねーと思いつつも、やっぱり泣くとイライラするんですよねー。帰って1週間ほどしたとき、そんなわたしに朗報が舞い込んできました。お祝いに来てくださった知人が、ぬいぐるみを持ってきてくださったのです。それは、お母さんの体内音が鳴るというもので、これを聞くと赤ちゃんは寝てしまうんだそうです。その名も、「すやすやベビー」。そういえば、のぶりんも入院中、同室のお母さんの赤ちゃんの心音で寝てたっけ。これはいけるかも! どんな音かと興味深々で聞いてみると、想像してたのとちょっと違う・・・。説明書を見てみれば、体内の血液の流れる音なんだそうです。そこには一緒にモニターの人の声も掲載されていて、どれも「泣き止まなかった赤ちゃんが、5分もしないうちにすやすや」とか「背中に置くと効果的」などと、いいことばっかり・・・。早速、うるさく泣いているのぶりんの背中側に置いて、鳴らしてみました。ウエ〜ン! なんか、前よりひどく泣いてないか?! 15分で自動的に切れても、延々泣きやまず! 再び、説明書を読んでみるわたし。何々・・・、ぐずり泣きにはききません? ちなみに、そこでいうぐずり泣きとは、夜泣き・おむつ交換やミルクが欲しいときを指すらしい。それって・・・? じゃあ、それ以外で泣いてるのって、どういう場面?! あんまり想像のつかないわたしでしたが、確かにミルクもあげたし、おむつも替えたのに、泣いてるときってありますよね。こういうときって、どうして欲しいのかわからず困ってしまいます。なーるほど、そんな時に鳴らすのね! そんな事態は、すぐにやってきました。しめしめ・・・今度はうまくいくぞ! 5分たち、10分たち、とうとう15分で音は止まってしまいました。ウギャー! まだ、泣いてる・・・。こんなときは、説明書。「多くの病院などでの実験の結果、何をやっても全く泣き止まなかった赤ちゃんがすぐに泣きやんだと大好評。約80%の赤ちゃんに効果的!」 じゃあ、なにかい? のぶりんはそれ以外の赤ちゃんってことか? ガックリ・・・
 その後も、めげずに何度となく試してみますが、結果は同じ。せっかく、うるさい泣き声とオサラバ〜、と浮かれたわたしがバカだった。というわけで今も派手な泣き声をあげているのぶりんです。さて、今回のこのぬいぐるみ、頂き物なのでくわしくは知りませんが、きっと高いんでしょうね。何人のお母さんやお祝いを贈る人たちが、これを買うのかわかりませんが、ほんとに80%に入る子どもがいるのか? と疑わしく思うよりりんでした。
(2001.12.18)