病気と病院


 先月、のぶりんとさとりんが、風邪引きだというお話を書きましたが、なんと今でも2人の風邪はよくなっていません。しかも、はっきりと目に見えて悪くなっているようなのです。風邪は万病の元と言いますが、まさにそんな感じ。明らかに最初が悪かったのだと、今にして思う有様です。4月、前回お話した漢方好きの某医院で診てもらうこと数週間、一向によくならないことに業を煮やした私は、このまま連休に突入するのが心配で、一大決心(?)、違う病院へ連れて行ってみることにしました。そうはいっても、病院がめっちゃ多いうちの市内においても、小児科があるのは限られています。特に、昨今は儲からない小児科は減る一方です。のぶりんを出産した医大は流石に、小児科があるのですが、重度患者の診療のみで、風邪などでは診察してくれません。そこで、前々から気になってた、最近駅前に開院したとある病院。元は、違う場所にあったのが、移転してきたらしいのですが、それって繁盛してるってことなのでは?! などと、考えたのと、うちから近くて便利な小児科っていうのが、そこだったのですよね。
 とりあえず、さとりんは幼稚園に行ったので、のぶりんを連れて行ってみることにしました。行ってみれば、まあキレイ! 新しいので当たり前なのですが、何より気に入ったのが靴を脱がなくていいってこと♪ だいたいの個人病院は、玄関で靴を抜いてスリッパ・・・子どもはそれが気になるらしくスリッパを手でさわるわ、履かずにそのまま歩き回るわ、それだけでもう不衛生! その点、バリアフリーで靴のままっていうのがすごく新鮮でした。
 診察は、初めてということもあって、予約の人もいたりで、ちょっと待ちましたが、それでもなかなか早いほうかも・・・。診察室に入ってみると、先生はちょっとキツイ顔した若目の男性でした。名札を見れば、「副院長」・・・なるほど、息子なわけね・・・。早速症状を聞かれ、前にも病院にかかってたことや、風疹のことから手短に話し、もらってた薬を見せました。薬を見て、「漢方ですね? 子どもにコレ飲ませてたの?」と、先生。「はい、飲み続ければ治るといわれたんですけど・・・。苦くて初め嫌がっていましたが、最近は結構普通に飲んでいました」と、答えると、苦笑された・・・。ちょっと嫌な感じかも? 「私は、漢方は専門じゃないのでよくわからないですが、普通、風邪だといって2・3週間も症状改善がみられないまま、同じ薬を出す医者はおかしいですよね」と、またしても苦笑された。まあ、だから、私もお医者さん変えようとおもったんですけどね・・・苦笑。挙句に、「最初は熱も出たし、発疹も出たので風疹だったとしましょう。だけど、その後、熱もあまり出ないまま水洟が止まらないのは、花粉症のような急性アレルギーなんじゃないですかねー。そういう薬は試してみましたか?」と、聞かれました。以前のお医者さんでは、アレルギーのアの字も聞かなかった私は、即座に、「いいえ」。「じゃー、ちょっとアレルギー用の薬を出しますので、しばらく飲んで見てください。症状が改善されなかったら、別のものに変えますので、また診せにきてください」と、言われました。診療の感じでは、こっちのお医者さんのほうがいいかも・・・と思ったので、夕方、さとりんも連れて来ようと思った私。そんな、私の心を知ってか知らずか、幼稚園から元気に帰ってきたさとりんでしたが、昼寝を起きると発熱! ちょうどいいわ・・・病院行こう! 連れて行くと、「この子の薬も、弟さんと一緒じゃないですか。・・・同じ症状だったんですか?」と、聞かれました。モチロン、違うよ! とは流石にいいませんでしたが、「いえ、症状は若干違いましたが、言っても同じ薬しかくださいませんでした」。またしても、あの苦笑だ・・・。「この子は、今まではわかりませんが、今は風邪ですね。風邪薬を出しますので、様子を見てください」と、言われ、風邪薬をもらって帰りました。
 しかし、薬もですが、薬袋からして違うんですよね〜! ついでなので、私も風邪薬をもらってきたのですが、子供用と大人用では、薬袋や容器も違う。子どものは、かわいいシールが貼ってあったり、袋自体に絵が描いてあったり、明らかに子どもが喜んで薬を飲む環境を作ろうという意欲が見えます。案の定、二人とも喜んで、「わ〜い、ちんかんちぇん(新幹線)のチール(シール)!」「私のは、猫ちゃん」などと言い合って喜んでる様子。風邪薬定番のシロップももらって、シロップ好きのうちの子どもたちは、大喜びです。薬が嬉しいっていうのも、ちょっと問題ですが、この際飲んでもらわないといけないので、いいとしましょう・・・。そして、数日、のぶりんの鼻水は止まってきました! え? マジでアレルギーやったん?! 実はあまり信用していなかったのですが、薬の効果が現れたようなので、一安心♪

 と、思ってたら、さとりんの風邪をまたしてももらったようで、その後、水洟は、青洟になって熱まで出てきた。ガックリ・・・、せっかくこれで治ると思ったのに、どこまでもうまくいかないわ〜涙。しかし、このままではしかたない・・・またしても、違うお医者さんに行くことにしました。同じ薬ばっかり飲んでても効かないしねー。もう、こうなれば最終手段(?)、一番評判のいい小児科だけのお医者さんに行ってみることにしました。今度は、今までで一番遠いので、自転車で行くのも骨が折れます。でも、しかたないよね〜涙。9時からの診療と、市内医療機関冊子には書かれていたので、9時に行って見れば、なんと中に入るのを止められてしまった! 「9時から30分間は、予防接種の時間になっていますので、病気のお子さんは下で待っててください」と、出てきた看護婦さんに注意されたのです。下って! この病院、ビルの2階部分なので、1階ってただのビルの玄関なのよ〜!! 「じゃー、9時半にならないと入れないんですか?」と、聞くと、「順番だけ取られますか?」と聞き返される。あったりまえやん!! 何のために朝の早くのやってきたのか! 「取って下さい。でも、初診なんですけど・・・」というと、保険証を出すよう言われて、中に引き返していった。すぐに戻ってきた看護婦さんに、保険証を返されて、「12番になります。診療は30分からなので、それ以降に来てください」とのこと。え・・・、12番?! そんなん、9時半から始まるって言っても、いつになるかわからんやんか・・・涙。こんなビルの1階で立って待ってるのもな〜苦笑。でも、待ってる赤ちゃんを連れたお母さんとかいるんですよ! でも、私はイヤ・・・。時間稼ぎと休憩に駅前のミスドに行くことにしました。のぶりんも、喜んでやってきて、ゼリーを注文。嬉しそうに食べています。ただし、せっかちなヤツは、食べ終わった途端に、「ねーねー、もう行こうよ〜」って・・・いや、まだ時間あるんだけどさ・・・。とりあえず、10時ごろに戻ってみました。やっぱり、まだだった。。。 しかし、めっちゃ狭い病院。今まで行った中で一番狭そう・・・。だけど、その中は、混み混みだ・・・涙。まあ、やっぱりこれも小児科だけあって、絵本や積み木が置かれてて、子どもに飽きさせない心遣い。検温もして、先に看護婦さんが症状を問診にくるところも、なかなかいいかも・・・。そういうせいもあるのか、思ったよりも早く呼んでもらえました。
 今度の先生は、初老のやさしそうな感じの男性。子ども相手だけあって、温和そうなのだろうか? そして、ここでも言われた。「最初の風疹ですが、それは突発性発疹だったんじゃないですかね〜? 予防接種もされていますし、普通、風疹というのは、発熱と発疹が同時進行するもんなんですよね」 ・・・・やっぱり、最初の医者はヤブか?! 「次のアレルギーはそうだったかもしれませんが、そのせいかどうかわかりませんが、蓄膿のようになってて、菌に感染しやすくなってるようです」とのこと。ここでは、ベッドに寝て、お腹まで診てくれました。薬は、今まで初の院外処方箋でした。これは、いいです! ちゃんと親切に薬の内容も説明してくれるし、何の薬かおくすり手帳に記帳してくれるし、次にお医者さんにかかるときラクチン♪ こりゃ、いいわ〜!! そうそう、ここは診察券までシール貼ってました。かわいい〜!

 そんなわけで、今度はさとりんも、ここに連れて来ようと思っていると、またしても2人とも発熱。ちょうど、私がでかけてるときだったのですが、お寺からつれて帰ってこられた2人は案外元気そう。それにしても、ここだけ(かなり公だけど・・・笑)の話、なぜか、きまって私が留守でお寺にいってるときに限って熱を出すような? そして、帰ってきたて、熱をア計るとあまりない・・・苦笑。どうなってるんだろう?! そんなわけで、まだ薬の残っているのぶりんは置いといて、さとりんだけ連れてお医者さんへ。モチロン、風邪ということで、薬を出してもらいました。のぶりんは、ここでもらった薬で熱も出なくなって、ようやく回復の兆しが見え出したおとつい・・・下痢がひどくなってきました。1日に何回も下痢をして、何回も洋服着替えさせて洗濯する私。どうしたの? と思っていると、翌日には、嘔吐! 朝から2回も吐きました。でも、この日は病院が休み。夜中も、私たちの布団にもぐりこんできて、何度も吐きそうになってるのぶりん。ところが、朝になると、「お腹減ったー」というので、朝ごはんをあげると、すぐに全部布団のところで吐いてしまいました。雨なのに〜、布団カバーの換えないのに〜、と嘆きつつ洗濯。すると、今度は下痢で、パジャマはべちゃべちゃ・・・涙。洋服に着替えさせると、朝ごはんの片付けをしてる間に、居間の絨毯にまた吐いてるし〜涙。今、着替えさせたとこやんかー! と怒りつつ、また着替えさせて洗濯。昨日からの嘔吐で、居間の絨毯はドロドロです・・・。今年買いかえたとこなのに・・・うるる〜。なんとか、布団カバーと布団は乾かさねば・・・ということで、子ども部屋に紐を張って、そこに洗ったものをかけ、ストーブをつけました。こういうとき、乾燥機も風呂場かわっくもないうちは、大困りです。コインランドリーも近くにないしね〜苦笑。
 だけど、いい加減、心配になって、急遽病院へ連れて行くことにしました。急いで、さとりんをお寺に預け、雨の中、自転車で病院へ・・・。さとりんを預かりつつ、おじいとおばあは、心配顔で、「もしかして、頭打ったから吐くのかな?」。そう! そうなんです! 4日ほど前、もぐらどんの誕生日で夕食を食べに行くので、子どもを預かってもらったときのこと。迎えに行った私は、「二人とも元気でいい子やったでー」という、おばあの声を聞きつつ、のぶりんの顔に擦り傷があるのを見つけ、「これ、どうしたん?」と聞くと、「あー、それ! どうしたんか、お母さんに教えたり」と、のぶりんに言うではありませんか。「どうしたん?」とのぶりんに聞くと、「打ったのー」との答え。「打っただけ?」と、聞くと、「うーん」と、よくわからない返事。「打っただけちゃうやろー。大変やってんなー?」と、おばあが言うので、「どうしたんよ?」と詰め寄ると、「さとちゃんと2人で2階にいってて、階段の上でさとちゃんに蹴られて階段落ちてきてん」と、笑いながら言うではありませんか!! 全然笑い事ちゃうって!! 「ちょっと、頭とか打ったんちゃうん?」と聞いても、「うーん、そうかもしれへんけど、わからへん。2人だけで2階にやったらあかんて、おじいちゃんを怒っといたからな」 ・・・・って、そういう問題?! だいたい、私が顔の傷に気づいて聞かへんかったら言わへんつもりやったんちゃうやろな〜?! あのままやったら、「二人とも元気でいい子やったでー」で、終わってたやん。。。 だいたい、全然いい子違うやろー! と、そんなわけで、心配していたようでしたが、診察の結果は、頭は関係ないだろうとのことでした。レントゲンもとってないし、頭も調べてないのにわかるのか? とも思いましたが、先生がそういうのだからしかたないですよね・・・苦笑。 風邪が治りきらないままに、胃腸が弱くなるばい菌をもらったんだろうということでしたが、どこでそんなんもらってくるんだろう?! 謎だわ・・・。
 だけど、薬を飲ませても、全く効く様子はなく、帰ってからも吐き続けるのぶりん。昨日より、ひどなってるやんか・・・涙。ホンマに大丈夫なんかな? さとりんの咳もさらにひどくなってるし、のぶりんに触発されて、吐くような感じにも見えるし、ホトホト疲れます。このまま、二人一緒だと、確実にさとりんはのぶりんのこの胃腸悪い風邪をもらいそうですが、お寺のほうも数日前からおばあの足の調子が悪く預かってくれません。離しておいたほうが、ぜーったいいいはずなんだけどな〜。この分では、明日もまTら幼稚園やすまないといけないだろうな・・・これで、もう1週間休んでいるさとりん。おばあは、無責任にも、「すっかり治るまで休ませといたらええねん」とか、言ってるしさー。私が子どものころは、ちょっと熱あるくらいやったら行かされたぞ〜!! 自分の子と孫の場合のこの差は何?! もぐらどんに言わせれば、「孫には、責任ないからなー。猫かわいがりするだけでええねん」・・・ナルホド。

 それにしても、よくもまあこれだけ長く引きずっているもんです。はじめにもどりますが、風邪は万病の元とは、よく言ったものですねー。今にして思えば、最初が肝心だったんでしょうね。初めの見立てが悪かった・・・苦笑。やっぱり、医者選びは重要ですよ。検温もしない、聴診器でみない、医薬別業になっていない、こういうお医者さんはかからないほうがいいです! 子どもは自分で病院選びするわけじゃないので、親の責任大ですね・・・汗。はーっ、そう思うと、後悔先に立たずですが、悪いことしたなーって思います。だけど、4月からもう2ヶ月近く、病院に通わない日はないというくらいの日々。さとりんが幼稚園に行って、のぶりんと2人になったらあれをしてこれもして・・・と思っていたことは、全部おじゃんです。返って、数倍忙しくなってしまった(涙)。なんで、こんなことになったんだろう? と、思いつつ、明日もまた看病の一日なんでしょうね。明日は、さとりんを病院に連れて行く日です。いつまでこんなことが、続くのか・・・たかが風邪、されど風邪、こう長引くともうずーっと治らないのじゃないかという錯覚にとらわれます。錯覚で終わって、正夢になりませんように、早く快復してくれよ〜!! なんだか、言ってるしりから、むなしい響きに感じる自分が悲しい。。。
 数週間で、これなので長期の病気の家族や、老人介護などとなれば、なお大変だろうな〜、とついついそんなことに思いがいきます。在宅は、マジ大変ですよ。子どものこんな状態でさえ、入院しててくれるほうが楽だと思ってしまう私です。これには、そういう経験がないからだと、いろんな賛否両論でしょうが・・・苦笑。ずーっと一緒にいると、どっちもイヤになってきますからね。それが、病人相手だとなお更です。最近、とみに専業主婦より働いてるほうがいい! と思っていたやさきなので、余計にその気持ちが大きいのかもしれませんが・・・。限られた時間しかあえないとなれば、どちらもやさしくなれるしさー。まあ、それはそれで、苦労があるでしょうが、外と内を繰り返すメリハリは必要ですよ! 世のお母さん連中は、子どもに時間を取られ、家族に時間を取られ、どんどん自分の時間がなくなってストレスたまっていくのでしょうね〜。あ、それを喜びに感じている人は別ですが、私のような性格の人間には、かなりのストレスです。同じ年の子を持つ母親として、先日来騒がれている雅子さまも、大変なんだろうな〜と、思います。あっちは、オマケに皇室で、プライバシーもないし余計に大変だわ・・・。「国民の生活が苦しいときに、海外へいきたいとは何事だ!」というような批判もきたようですが、そういうことじゃないと思うのですけどね〜苦笑。今までの人生と全く違う生活リズムに慣れることができなくて、そのストレスを発散もできない皇室のプライバシーのなさ、その疲れが問題なのだと思うのだけど、違うのかな〜?!
 人のことはおいといて、とりあえず、私がこれ以上爆発しない間に、完治してくれることを願う今日この頃です。
(2004.5.21)