レッスンけんがく

 先日、さとりんのヤマハレッスンにのぶりんを連れて行きました。最後は、クラスコンサートになるので、その前の週です。10月から、今回さとりんが卒業した「おとのゆうえんち」コースが、始まるのですが、残念ながら体験教室は、都合がつかずに参加できませんでした。このコース前にも話しましたが、2歳児用なのですが、始まるのがなぜか10月・・・、のぶりんは11月になったら2歳になるのですが、今はまだ1歳。しかも、さとりんと違ってしゃべれない! かといって、来年行かそうとすると始まった途端に3歳になるし・・・と悩んだ末に、事務所の方に相談すると、「1歳でも2・3ヶ月くらいで2歳になるならかまいませんよ」とのこと。そうはいっても、「ついていけるのか?!」と思ったので、思い切って、さとりんのレッスンに連れてきてもいいか尋ねると、「あ、いいですよ〜」というあっさりした返事だったので、ちょっと拍子抜け。とりあえず行ってみて、ダメそうなら、のぶりんは通わせないことにするしかないか〜と思いつつ、連れて行くことにしました。

 ところが、当日はあいにくのお天気・・・でも、おばあが送ってくれるというので、車に乗って出発。チャリの前後っていうのは、ちょっと不安なのよね〜。それに、実は、自転車に子どもを2人乗せての3人乗りって、交通違反なんですって! 結構、どのお母さんもよくやってるし、普通だと思ってたのに、違反だったとは・・・知らなかった。
 のぶりんは、車でも自転車でも乗るのが大好き。特に、車は大好きです。だから、このときも、ご機嫌よくドライブを楽しんでいたのですが、ヤマハには10分もかからずに到着してしまいます。着いておろそうとすると、かなり不満顔。手をつないで、教室のドアを開けると、受付のお姉さんが、「こんにちわ〜」と愛想よく挨拶してくださったのに、後ずさり・・・苦笑。あわてて、そこから出て行こうとします。さとりんは、いつもの通り出席カードを渡して、階段を上っていき始めました。しかたない・・・のぶりんは抱っこしていくか・・・苦笑。まだ、「ひーひー」言っていやがっていますが、抱き上げて階段を上り始めました。ところが、さとりんが階段を上っているのを見ると、自分も上りたくなって降りたがったので下ろすと、意気揚々と一人で上って行きます。もともと、のぶりんも階段の上り下りが出来るので、快調に上っていく後ろを私がついていく形になりました。「なーんだ、心配することないやん」と思ったのもつかの間、せっかく教室のある3階に着いたのに、のぶりんがこちらに引き返してきます。「どうしたん? なんで降りてくるの?」と聞いても、答えがあるはずもなく・・・「ヒーヒー」言っています。なんのことはない、知らない人がいるから、嫌だったんです。しかも、自分が注目されて、あれやこれや言われるので、そこから去りたい! それを、なだめすかして待たせておくのも至難の業です。「早く、レッスン始まってくれ〜!!」
 時間になって、ドアが開き、先生が顔をだしました。「あーっ、今日は弟くんも一緒なん? さとりちゃん!」と、先生。「うん、そうだよ!」と、答えるさとりん。先生が「弟くん、お名前なんていうの?」と尋ねられると、「え? 名前? たかせさとり!」などと、自分の名前をちゃっかり答えるヤツ・・・。「それは、さとりちゃんのお名前でしょー。この子のお名前は?」と、先生もなかなか根気がある。「う〜んと、たかせよりこ!」 がっくり・・・それは、私の名前だろー!! 「えっ、女の子なの?!」と、驚く先生。「うううん、違うよ!」と、何を言ってるの?! と言わんばかりの返答。「じゃー、なんていうお名前?」とまた、聞かれ、今度は「たかせ、僕ちゃ〜ん!」 もう、いいよ・・・さとりん。「あきのぶです」と、たまりかねて答えてしまったよりりんでした。

 そんなこんなで、時間をかなり浪費してしまいましたが、いつものように中へ入って子どもたちは自分の椅子をとってきます。それを見てると、のぶりんも同じく椅子が欲しくなったのか、私にしがみついてたのに前にいって、椅子をもってきました。そして、さとりんの横へ椅子を置いて座りました。でも、いつもは私の膝の間に座ってるさとりんは、のぶりんがいるおかげで、ちょっと右へおいやられ、のぶりんのほうはのぶりんで、もっと私の真ん中へ来ようとして、私の足の前で押し合いへしあい・・・苦笑。「ここは、私の席!」「あ〜、あ〜」・・・うるさい!! そんな2人も横目に、レッスンは進んでいきます。のぶりんは、もともと音楽が好きなので、音が鳴り出すと、さっきの帰りたい症候群はどこへやら・・・一緒になって声を出して、体を揺らしています。ひとまず、ホッとしたというところでしょうか。。。
 しかし、そのうち楽器の時間になって、生徒は、先生にトライアングルを借りにいきました。のぶりんは、さとりんと一緒に我先にと借りに行きましたが、生徒ではないしただの見学のハズなので、当然貸してもらえるわけもなく(単に数の問題ともいうけど)・・・苦笑。「あ〜、あ〜!!」と騒いで、そこで打ちひしがれた姿で丸くなってしまいました。でた〜っ!! のぶりんの得意技。家でもお寺でも、自分の思い通りにならなかったり、さとりんにおもちゃを取られると、世にも悲しい声で泣いて、その場に突っ伏してしまうか、大の字に仰向けに寝転がって泣くか、どっちかなんですよね〜苦笑。しかし、ここではそうも言ってられません。「僕ちゃん、鈴貸してあげるよ」とさとりんのを出そうとすると、今度は、さとりんが、「だーめー、それはさとちゃんの!」 お前は今、使わんねんからえぇやろ〜! と言いたいのを我慢しつつ、睨むと、先生が、「あきのぶくん、じゃー、先生の鈴貸してあげるわ」と言ってくださいました。今まで、突っ伏して泣いていた(うそ泣き?!)のぶりんは、にこにこして起き上がって、もらいにいきました。「あーとう(ありがとうのつもり)!」 やっぱり、うそ泣きか・・・ぼそっ。そうやって、ちゃっかり一緒に合奏させてもらって、ご機嫌なのぶりん。
 でも、さらに難関があった・・・。ダンスの時間になったのですが、いつもはさとりんと手をつないだり、高い高いしたりしてたらいいのが、今日は2人相手! さとりんはのぶりんを押しのけようとするし、のぶりんも負けじと対抗するしー。ふ〜っ、早く終わらないかなー(涙)。ぎゅーっも2回、高い高いも2回、ぐるぐる回るのも2回・・・ツカレル。はー、これで、後は曲を聴いて、あと1曲くらい歌ったら終わり〜歌うのは手遊び歌で、「大きなクリの木の下で」と「やきいもの歌」の2曲だったけど、これは一緒になってすごく楽しそう♪ いやー、おしまい、おしまい。。。 「じゃー、今日もシール帳だしてくれるかなー? 今日は、なんのシールかな?」という先生の声が聞こえてきました。うんうん、シール帳・・・これでホントにもうすぐ終わりね・・・はっ、シール!! 見れば、のぶりんはもうその言葉に反応中! 先生のところへ寄っていってます。だけど、シールがもらえるのは、さとりんだけ・・・。あ〜ぁ、これには、泣いても叫んでも、代替はないのよねー苦笑。かわいそうにのぶりんは、じーっと物欲しそうに、シール帳を眺めています。残念でしたー爆。そこへ、さようならの歌が聞こえてきたので、のぶりんも諦めモード。一緒にさようならをしておしまいです。

 終わって、先生にどうか聞いてみると、「生徒さんと同じような行動してましたし、大丈夫じゃないですか?」とのこと。「でも、しゃべれないんで、まだまだ歌は歌えないと思うのですが。。。」と聞くと、「だけど、このクラスの○○クンも、最初全然話せませんでしたし、男の子は言葉が遅いからしかたないですよ」との答え。う〜む、悩むな〜。だけど、年子の姉弟なんだし、同じようにさせてやりたいと思うのが親心というもの。思い切って、通わせることにするか! だけど、そうすると、今度から週2回か〜かなりぐったりだなー涙。これから、寒くなるしな〜(関係ないって?!)。
 そんなわけで、来月からは、のぶりんもヤマハに通うことになりました。彼も、周りの子どもといえば、お姉ちゃんだけなので同じ年の子と一緒になるのも、いい経験になるでしょう。しんどいのは、私だよ〜!!
(2003.9.25)
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