金魚注意報 
 

 やってきました夏祭り。今年も、家族で「愛宕祭り」にいくことにしました。ところが、最初の日は雨模様、翌日はちょっと忙しく、結局また最終日に行くことに・・・。この日は、さとりんのヤマハの日なので、午後から大忙しでした。夕食準備をして、ヤマハに行って、帰って夕食食べて、お祭り・・・苦笑。ヤマハの待合でも、お祭りの話が出ていて、昨日すでに行った人もおられ、「混んでたよ〜。早めに行ったほうがいいよ」と、アドヴァイス。聞いてみれば、みんな、屋台の立ち並ぶ道筋には行かずに、その近所の小学校に行くらしいのです。2年前、まだ、小さかった2人をおいといてもぐらどんと2人で行ったときは、小学校まで足を伸ばしましたが、子ども連れで駅前駐車場からゴミゴミした中を歩くとなると、結構大変な道のりです。
 そこで思いついたのが、裏道沿いにあるコンビニと食べ物屋さん! そこの駐車場にこっそり停めて、小学校まで歩いたらどうだろうか? 多少は時間がかかりますが、駅前から歩くことを思えば、たいしたことない距離です。実際行ってみると、ちょっとコンビニは遠すぎました・・・苦笑。でも、その先の飲食店の駐車場は、まさにいい感じ♪ 道を曲がればまっすぐ突き当りが小学校です。

 本当なら、浴衣を着せてきたいところですが、そんなことすると歩かないし遊べないと思い、さとりんとのぶりんには、甚平を着せました。これなら、身軽だろう! テクテク暗闇の中を歩いていくのですが、お祭りらしき放送は全く聞こえてきません・・・これで方向あってるのか?! そんな心配も小学校が近づくと吹き飛びました。まだ、夜というよりは夕方の明るさの中、すでに、運動場は人でいっぱい!!
 向こうのほうでは、大きなエアー滑り台に黒山の人だかり。でも、恐がりのうちの2人には、あれは遊べなさそう・・・苦笑。と、目を転じると、これまた大きなエアーハウスが・・・。空気でふくらんだ家の中に入って、滑り台やなんかで遊ぶのは楽しそう☆ まだ、滑り台よりはちょっと空いてるかなーと思って、さっと並びました。金額は・・・1人100円ね! 小銭は・・・ある! と財布を見ていると、もぐらどんが、「なんか、みんな金券もってるでー」「え? そうなん? ほなどっか受付探してくるわ〜」と、子どもたちともぐらどんを残して正門の近くのテントへ、急ぎました。すると、「よりちゃん! よりちゃん!!」と、呼ぶ声が・・・。振り向けば、ヤマハで一緒のお母さんと子どもさんが2組立っていました。それも、さとりんと一番仲のいいKちゃんです。「あ、さとちゃんおうちのところで並んでるから、一緒に行く?」と聞くと、「うん、行く〜♪」というので、「ちょっとオバチャン、金券もらってくるから、待っててね〜」と、テントに急いだのですが、自分で言ってて悲しい・・・「オバチャン」・・・ぐすん(自爆)。でも、他に言いようがないのよね・・・涙。
 そうして、しばらく並び、ようやくうちの子たちの順番が回ってきました。1回4分間らしい。ちょっとセコイけど、並んでいる人の数を見れば、4分でも長いか・・・?! しかし、中に入ったはいいけど、Kちゃんは何回も滑り台や階段をこなして1周回ってくるのに、うちのさとりんはいつまでたっても回ってこないじょ〜? あ・・・のぶりんがやってきた! さとりんは・・・?! さらに、しばらくすると、ようやくヨロヨロしながらやってくるではありませんか! コイツの運動神経はどうなってんねん?! まあ、親二人がニブイので、仕方ないともいえますが、そこまでニブチンじゃなかったよ〜苦笑。いったい、4分間に何回回ってこれたのかな〜?!
 しかし、本人は楽しかったらしく、外に出るのが名残おしそうでしたよ。でも、校庭を1周する汽車を目にすると、もう気分はそっちへ・・・爆。また、みんなで汽車に乗って、1周してきましたが、すごく楽しそうでしたよ。ところが、次に出た言葉が、「私、金魚すくいする〜!」。どうせ、できへんやんか〜!まあ、¥1000の金券で、ここまで使ったのが6枚。金魚すくいに3枚と、カキ氷に1枚使えば、バッチリなくなるやん! 素早く計算した私は、OK! まあ、今年は、業者の屋台を通ってないので、去年のようにた〜っかいお面を買うこともなく、順調な進み具合です。まあ、金魚すくいくらいさせたろか〜ってなもんで、やってきました。しかーし、最初の大方の予想通り、ポイは一回で破れてしまいました(どんくさ!)。おっちゃんは、子どもだったからか、「金魚持って帰るか〜?」と、聞いてくれました。私は、断ろうと思っていたのですが、もぐらどんは、欲しかったたしく、かなりたくさん持って帰る羽目に陥ってしまいました。
 「これ、持って帰ってどうすんの?」と、私。
 「え? 飼うねんやん。僕、ちょっとこういうの飼ってみたかってン」と、もぐらどん。
 「でも、どうやって飼うの? 持って帰って洗面器にでもいれとく気?」と、聞けば、
 「違うよ! そうや、水槽とか売ってるとこないかなー?」 オイオイ、いきなりヤナ・・・苦笑。
 「うーん、時間がどうかわからんけど、コーナンとかは?」
 「うん、そうやな! 買いに行こか!」
と、カキ氷を食べて早々にお祭りを後にすることになりました。せっかく、お面も買わないでいいように小学校だけ来て、スムーズにことが運んだと思ったのに〜!! 閉店ギリギリのお店に飛び込んで、水槽一式買う羽目に・・・トホホ。こっちのほうが、よっぽどお金かかってるや〜ん!! ショック〜!! って、よく思い出せば、水槽代もぐらどんが払ったのでは?! な〜んだ! それならいいわ〜爆。

 ちなみに、私は、ずーっと金魚の袋を手に持ってて、そろそろ疲れてきたよ〜ってところで、家に到着。早速水槽を洗ったり、水道水のカルキ抜きにと、もぐらどんは忙しそう。子どもたちが寄っていこうものなら、「来るな! 忙しいねんから!!」と、怒っています。どうやら、今回のこの金魚、子どもたちのためというよりも、全く自分のためにもらったようです(苦笑)。しかーし、水槽にうつす段になったら、金魚と一緒にもらってきたメダカがもう数匹死んで浮いている・・・。こんな水槽買ったけどいつまで金魚が生きてることやら・・・ボソッ。
 それにしても、子どもたちもそれぞれ自分の金魚と思っているようで、寄って行くのをなかなかやめようとはしません。のぶりんは、金魚の入ったビニール袋を両手でつかんで、中の水の半分は飛び出てしまって、暗くて見えなかったけど、メダカも数匹一緒に飛び出たような??? きっと、水も減って、かなりの酸欠状態で、帰ってきたと思うんですよね。そりゃ〜、メダカも死ぬわな、、、南無南無。
 翌日の朝には、さらに金魚が2匹ご往生。。。 近寄らないように怒られても、しょうこりもなく見に行くのぶりん。「あー、金魚ヘンやでー! なーなー、見て見て!!」 ま〜た、何か言ってるよー苦笑。私は、隣の部屋で、汗まみれになりながら、昼から行くプールのために、浮き輪に空気を入れていました。すると、ガン、バシャーっと、いや〜な予感のする音が・・・ドキドキ。見てみると、水の浄化装置の側面のふたを、のぶりんが取った〜!!おかげで、水槽からくみ上げられる水が、ジャージャー机や絨毯の上に勢いよく噴出しているではあ〜りませんか! 勘弁してよ〜!! ところが、のぶりん、怒っても全然聞いてないんですよね! 懲りないというか、際限がないというか、怒られてるという自覚がない! すごい泣いているのですが、しばらくして、もぐらどんがもう一度設置しようとしていたら、あっさりとその見物に・・・笑。やってられ〜ん!! そして、そのヘンな金魚は、結局、その後お亡くなりになったんですが・・・涙。

 ちなみに、せっかくなので、出来れば金魚やメダカなど生き物を通して、生死ということをちょっと考えてくれたら。。。と思ったのですが、すべては幻想でした(苦笑)。「ねーねー、金魚死んだよー」「ねーねー、死んでるよー!」と、まあ、あっさりしたもの。
 「金魚さん、死んだらこうやって動かなくなってしまうねんよー。もう生き返らへんねんよー。私らも一緒よ、死んだらもう動かないし目も開かないのよ」
 「ふーん、そうなんや」「へっ、なんで? なんで動かないのん!」なんか、ちょっと気のない返事、と思っていたら。。。
 「そうだ! 私が大きくなったら、お母さんとお父さんは死ぬねんやんなー?」と、」いきなりさとりんの発言。
 「お父さんとお母さんが死んでもええのんか?」と、もぐらどん。「まあ、だいたいがその前におじいとおばあが死ぬやろ。もしかしたらさとちゃんとかのほうが先に死ぬかもしれへんねんでー」
 それを聞いたさとりんはなみだ目。
 「おじいちゃん、死んでしまうのん? おじいちゃ〜ん!!」と、マジに泣き出してしまいました。 オイオイ、お父さんとお母さんは死ぬってあっさり言ってたくせに、なんで?! おじいやったら、死んだらあかんのか?! なんと、ヒドイ娘なんだ〜(涙)!! そのとき、のぶりんはといえば、「僕は死なへんで〜」・・・なんて、のんきなんだ?! 

 その後、メダカがまた一匹死んだものの、ようやく落ち着いてきたような感じです。もぐらどんは、「カメも飼いたいな〜」などと、一人空想に走っていますが、この金魚の世話がいつまで続くのやら・・・苦笑。のぶりんはといえば、目をはなすと、時々水槽のところに立ってて、危険を感じてしまう・・・。水に手をつけて遊びたいのぶりんには、格好の獲物です。どうか、金魚たちがのぶりん猫の餌食になりませんように!!
(2004.8.31)