入笠山(1955m)

              



梅雨の谷間、日帰りで行ける山を探したところ、南アルプスの最北部に位置し、花の百名山にも選ばれている入笠山が候補に挙がった。ガイドブックで調べたが、この
時期スズラン、クリンソ

                ウなどが満開で、また、中部山岳の展望台と呼ばれ、山頂からは八ヶ岳、南アルプス北部の山々などが見える、とのことで、早速計画を練った。スキー場用のゴンドラが通年運行され、これを使

                用すれば、標高1770bまで上がることが出来、日帰りでも余裕をもって行動が可能となる。

                  地元の方の話によると、入笠山は富士見町唯一の観光資源で、資金をつぎ込んで観光地として整備しているそうだ。特にマウンテンバイクの聖地として全国的に有名で、ゴンドラの下をマウ

                ンテンバイクがすごいスピードで下って行くのが見えた。冬期はスキー、夏はパラグライダーも飛んでいるようだ。





 [行程]  2018年6月9日(土)

 自宅6:15→国立・府中IC→諏訪南IC→9:10入笠山駐車場9:30→ゴンドラ山頂駅10:00→入笠湿原10:20→11:00入笠山

 山頂11:30→12:10大阿原湿原13:00→ゴンドラ山頂駅14:00→駐車場14:30→諏訪南IC→国立・府中IC→18:15自宅

          





              [山行日誌]

               6時過ぎ、自宅を出発。先日(6月6日)、愛猫のモモが16歳で天国へ旅立った。出掛ける時はエサ、水、トイレを入念に準備

             し、近隣に住む娘にその世話を依頼して行くのだが、今回は元気なナツだけ
の留守番なので、特に準備が不要、それが却っ

             て
寂しい。

               いつものように国立・府中から中央道に入る。普段の週末より多少車が多めだが順調に走り、入笠山駐車場には9時過ぎ

              に到着した。早速準備をしてゴンドラ山頂駅に向かう。天気は晴れで、観光客、
登山者が大勢来ている。ゴンドラで山頂駅

             (1780b)まで上がると、スズランの自生地が有り、ちょうど満開で
可憐な花が大きな葉の間から覗いている。





             ボランティアガイドの方の案内に従って入笠湿
原に向かう。木道が整備され、スズラン、クリンソウ、黄色の花のウマノアシガ

             タが咲いている。木道は足の悪い方も歩けるように緩い傾斜で、配慮が行き届いている。木道の最下部まで下り、そこから


              山びこ莊まで上る。一息入れた後山頂を目指す。レンゲツツジが満開でオレンジ色の花が緑の草原によく映える。徐々に傾

             斜が急になり、岩場コースと迂回コースに分かれる。岩場コースを取り、高度を
上げて行く。ここら辺りは白いズミの花が目

             立つ。コナシと
も呼ばれ、ウメの花のような白い花が枝に密集していて、木全体が白く浮き上がって見える。山の一角はこの
  
             白に覆われている。

         

 

湿原から40分ほどで山頂に到着。程良い暑さで、涼風が気持ちよい。山頂には大勢の登山者が休んでいる。早速昼食を取りな

がら山座同定を楽しむ。まずは富士山、そして東面に八ヶ岳、赤岳が高い。
南面には鳳凰三山、甲斐駒、仙丈、鋸岳、西面には

御岳、北面の北アルプスはガスではっきりしない。甲武信岳、金峰山なども一部が雲に覆われている。
たっぷり山座同定を楽し

んだ後、記念写真を撮って下山開始。途中、ガイドブック推奨の大阿原湿原に立ち寄り、周回コースを30分かけて回った。この湿

原は富士見町の管轄外で、全く整備してい
ないとのことだった。

      


ゴンドラ駅に13時30分に戻り、他の登山者のまねをしてソフトクリームを食べ、駐車場には14時過ぎに到着した。日帰り温泉は混雑

しているようなので寄らず、SAで夕食を食べ、18時頃帰宅した。


 今回は、ゴンドラを使い、のんびりと緑の草原の中に身を置いた。三百名山の中には幾つかこんな山があり、中高年登山の一つの

在り方かな、と思った。

             


             
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