斑尾山(1,381m)





                 今年の梅雨は前半はかなり雨が多かったが、後半は晴れが続き、梅雨空けも間近のようだ。6月の最後の日曜日も晴れの予報で、近場の山を探した。北信五岳の一つで、スキー場で有名な

               斑尾山が候補に挙がり調べたところ、往復3時間程度の行程で、日帰りで十分行けることが分かった。北信五岳とは、他に戸隠山、黒姫山、飯縄山、妙高山である。

                   山名は弘法大師が布教の途中山頂に写経を埋めたとの伝説から、「曼荼羅峰」と名付けられ、それが訛って「斑尾」となった、との説がある。文部省(現在は文科省)唱歌「ふるさと」の作曲をした

               高野辰之は斑尾山麓出身で、 「うさぎ追いしかの山」の山は斑尾山を指す、と言われている。帰りに豊田飯山IC近くの「高野辰之記念館に寄ってみることにした。

                [行程]

                   2018年6月24日(日)

                自宅6:30→練馬IC→豊田飯山IC→10:40斑尾高原登山口10:48→斑尾山山頂12:00→大明神山12:15→12:25斑尾山山頂12:40→登山口13:30→斑尾高原ホテル16:15→高野辰之記念館17:00→

               豊田飯山IC→練馬IC→21:00自宅



 [山行日誌]

 国道246号、環七、目白通りを通って練馬ICから関越道、藤岡ICで上信越道に入り、豊田飯山ICまで順調に走って約3時間、

更に斑尾高原まで10キロ。ここから登山口を探すための目印、レスト
ラン「チロル」を見つけるのに手間取り、30分ほどかかっ

た。周辺はホテル、草スキー場、ペンションなどがあり、大勢人が来ているが、登山者はほとんどおらず、登山者用駐車場には

2台駐まって
いるのみだった。
 
 早速準備をしてゲレンデ内に有る登山道を歩き始めた。天気はほぼ快晴、真夏の太陽がじりじり照りつける。この登山道は「カ


エデの木トレイル」と名付けられ、山頂まで1,9キロの表示がある。かなり急登のところもあるが、道はしっかりしており歩きやすい。






                眼下の斑尾高原の美しい街並みを見下ろしながら進んでいくと、風がやがて涼風へと変わり、汗が引いて、気持ちの良

               い歩行となる。
スキーリフトがかなり上部まで有り、それが終わる頃ようやくブナの生い繁る山道に入っていく。緑が濃くな

               り、日陰で道が暗くなってしばらくすると、山頂標識が現れる。樹林帯の中に有り、展望は
まったくないので直ぐに10分ほ

               ど先の大明神山に向かう。大明神山からの眺めは素晴らしく、眼下に野尻湖、近くに飯縄山、妙高山、遠くには後立山の

               鹿島槍ヶ岳などが見える。唯、先行の団体
が焼き肉パーティーを賑やかに開いており、直ぐに退散、斑尾山山頂に戻って

               昼食を取った。

       





小休憩の後、下山開始。ほとんどアップダウンが無いので、一気に下りていく。ズンズン下って1時間足らずで駐車場に戻

って、斑尾高原ホテルの温泉を楽しむ。他に客がおらず、のんびりと汗を流
した。

 高野辰之記念館はなまこ壁の白い蔵が、強い日差しの中、ひっそりと三つ並んでいている。高野辰之は国文学者として近

代の国文学に大きな足跡を残し、また、全国100余りの小・中・高そして大学の校歌を作詞した。「春が来た」、「紅葉」、「朧月

夜」、
「春の小川」などの唱歌も彼の作詞によるものだ。

今回の登山は、登山とは言えないようなハイキング程度のものであったが、夏草の生い茂るゲレンデを歩き、ブナ林の濃い

樹影の中に身を置き、のんびりとした時間を過ごすことが出来た。


           

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