今年(2018年)は夏から秋にかけて雨の日が多かった。その埋め合わせをするかのようにここ10日間は秋晴れの日が続いている。紅葉の山をもう一つ味わいたく、ずっと気に掛かっていた西上州
(埼玉県と群馬県の県境)にある諏訪山登山を計画したが、天気予報が急変し、11月4日(日)の午後から崩れるとの予報に変わった。諏訪山はガイドブックによると、ハシゴ、ロープ、岩場が有り、雨
天時はスリップに注意となっていたので、急遽予定を変更し、諏訪湖近くの鉢伏山に登ることにした。鉢伏山は、諏訪盆地と松本平の中間にあり、お椀を伏せたような半円形で、山頂は高原状になっ
ており、北アルプス、御岳、中央アルプス、富士山、南アルプスなどの展望が楽しめる。
[行程] 2018年11月4日(日)
自宅6:30→国立・府中IC→中央道→岡谷IC→国道20号→高ボッチ山スカイライン→展望台9:50→10:04鉢伏山莊駐車場
10:15→10:48鉢伏山山頂11:05→前鉢伏山11:52→駐車場12:03→塩尻IC→国立・府中IC→17:20自宅
[山行日誌]
本日の鉢伏山は2000b近くの大きな山塊だが、頂上直下まで林道が通じており、歩行距離は短いので、ゆっくりとした出発にした。
天気は,北関東方面は悪いようだが、中部地方は高曇り、いつものように国立・府中ICから中央道に入り、岡谷ICで国道20号に入り、
塩尻付近から高ボッチ山スカイラインに入る。高度を上がるにつれて木々の葉が落ちて冬枯れの山に変わっていく。
林道入口辺りが紅葉の盛りであろうか。突如、眼前が開け高ボッチ山の広大な駐車場と展望台が現れる。辺りは不
思議なくらいに平地が延々と拡がっている。スカイラインを更に詰めていくと通行止めになり、そこが鉢伏山莊駐車場
となっている。受付に行って駐車料金と入山料支払い(合わせて500円)、準備をして歩き始める。他に2台ほど駐車し
ている。前方に見える丸い山頂を目指して登っていく。砂利混じりの広い道を歩き、30分余りで山頂に到着。山頂から
は北側の視界が開けていて、北アルプスの常念、鹿島槍、針ノ木、白馬などの白い峰々が光っている。西側の御岳も
何とか確認出来る。後は雲に覆われてはっきりしない。新潟から来た10人ほどの団体と山座同定を楽しみ、その後
下山にかかる。途中、若山牧水夫婦の歌碑が有ったので、休憩がてら解読を試みる。
牧水碑は「鉢伏の山に朝日さし まろやかに降りつみし 雪はよべ降りしとふ」、妻の喜志子碑は、「常念の峯に居る
雲 しばしだに晴れよと待ちて 時たちにけり」 と書かれていた。
駐車場に戻り、そこから前鉢山(1836b)まで寄り道をして、12時過ぎに駐車場を出発、近くの道の駅で昼食を取り、野
菜を大量に仕入れて、17時過ぎに帰宅した。
今回は距離が短く登山とは言えないものであったが、山頂から北アルプスの雪に覆われた山々を楽しむことが出来、
まずまずであった。
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