大山は江戸中期(18世紀後半)以降、豊作や商売繁盛を願う人々が関東各地に「大山講」を組織し、列を成して登った山で、山腹には「阿夫利神社が鎮座している。
丹沢山地の東端に聳え、川崎の我が家からは双眼鏡を使えば,その木々を識別できるほど近く、今まで既に何度か登った山であるが、今回、3月下旬に控える奥美濃遠征
の準備として登ることにした。
[行程]
2019年3月10日(日)
自宅6:00→東名高速川崎IC→厚木IC→7:00大山山麓駐車場7:30→大山寺→阿夫利神社9:00→10:30山頂11:10→12:30阿夫利神社13:00→大山寺→14:30駐車場→246号::線
→17:00自宅
[山行日誌]
久し振りの山行で張り切って準備をし、6時に出発、東名高速厚木ICから大山山麓の駐車場に1時間で到着した。途中
の道路案内には大山マラソンの注意があり、どうやら重なってしまったようだ。ケーブルの始発を確認したところ9時だ
ったので、乗らずに登ることにした。まずは階段が続く。ウメの花や早咲きのサクラがあちこちに見られ、早春の香りが
漂っている。天気は晴れ、多少暑いくらいだが、絶好の登山日和だ。20分ほどで大山寺、その後「女坂」を登り、阿夫利
神社には9時に到着、登山の無事を願って参拝した。表参道のきつい石段が現れる。
段差が不揃いで登りにくいがトレーニングには最適、一歩ずつ進む。やがて山道となり、相模湾越しに房総半島や江
ノ島が見える。富士山も樹間から顔を出す。3時間で山頂に到着。
既に何名かの登山者が丹沢や箱根の眺望を楽しんでいた。ここで昼食休憩を取り、茶店でソバとおにぎりを注文、腹
を満たし、下山にかかる。登ってくる人は一様に苦しげな表情である。やはり大山と高尾山は違うというところだろうか。
阿夫利神社まで下りると,景色は行きと一変していた。神社の境内には人が溢れ、お参りに長蛇の列。脇ではマラソン
の表彰式をやっていた。数千人が走ったのだろうか。ケーブ乗り場に行ったところ、ここも長蛇の列。止む得ずまた歩い
て下ることになった。マラソン参加者とともに階段を慎重に下り、「こま参道」のお土産屋を眺めながら、14時半に駐車場
に到着した。
結局ケーブルには乗らず仕舞いでトレーニングとしてはまずまず、早春の息吹を感ずる山旅となった。