諏訪山(1549m)





                   一昨年来、何度かチャンスがありながら,天候や急な都合で行けなかった諏訪山に、ようやく行くことになった。諏訪山は、西上州(群馬県と長野県の県境に近い)最奥の上野村

                 に有る信仰の山で、550名近くの犠牲者が出た「日航機墜落事故」の現場、御巣鷹山が近い。清流神流川(かんながわ)の源流に近い地味な山である。

                 グレードでは、「上級」と評価しているガイドブックも有れば、「中級」とのガイドブックも有る。また、ネット情報でも、特に危険な箇所はない、と書かれているものと、危険な箇所が幾

                 つもあり、十分な注意が必要というものに分かれる。

                  [行程]

                   自宅6:00→練馬IC→関越道・上信越道→下仁田IC→県道45号線→8:40浜平登山口9:00→湯ノ沢の頭10:45→三笠山11:40→13:00諏訪山13:05→三笠山13:25→湯ノ沢の頭

                   14:35→16:30登山口→日帰り温泉→下仁田IC→練馬IC→21:00自宅




[山行日誌]

2〜3日前に山間部で雪が降り、念のため軽アイゼンをザックに詰め、防寒具を用意して出発。関越、上信

越道を快調に走り、下仁田ICから県道45号線、下仁田の古い街並みを通
り抜け、浜平の登山口の駐車

場に9時前に到着した。ガイドブックでは楢原登山口を薦めているようだったが、4台程度しか駐車出来な

いので、広い駐車場のある浜平登山口を選んだ。
「町おこし」の一環でこのルートを推奨しているらしく、標

識などが整備されていたが、登山道は整備が不十分、特にこの沢沿いの道は崩壊が進んでいて、事故が

起きたら、廃道になる
可能性も有ると感じた。



    登山道の維持には膨大な費用がかかるので,偶に訪れる登山者が文句を言えた義理ではないのだが。

                




   駐車場には6台ほど駐まっていて、我々だけではないようで安心した。準備を整え9時ちょうど、虎王

  神社の参詣階段を通って,登山口に向かった。神流川の橋を渡って、神流川に沿っ
て歩き始める。天

  気は曇り空、午後から雨も予想されるので、何とか降り出す前に山頂まで行ければ、と考えた。川幅は

  最初は広かったが、高度を上げるにつれて狭くなる。川の右、
左、中とコースが変わる。ピンクリボン

  や標識が度々出てくるので、道に迷うことはない。唯、高巻き道の道幅が極端に狭く、しかも落ち葉に

  埋もれているので、ストックで道を確認しながら


  
グの急登。更にしばらくして、ようやく尾根道に合流。直ぐに湯ノ沢の頭の標識が現れる。





ここら辺り常緑低木のアセビが満開で、白い花から芳香が漂う。多少緩やかとなった尾根道を進
むと、三

笠山と諏訪山が前方に見えてくる。屋根のない避難小屋
 「弘法小屋」の横を通り、三笠山の直下に到着

ハシゴ2段とロープで何とか山頂にたどり着いた。お宮が安置されている。
時間が無いので写真を撮って

すぐに諏訪山に向かうが、前進を阻
む5bほどの岩壁。ロープ一本で下まで下りなければならず、時間も

迫っているので、ここで妻には三笠山山頂で待って
いてもらい、私1人で諏訪山へ向かう。雨が降り出し、

風も強くなっ
てきたが、早足や駆け足で猛然と諏訪山への最後の登りをクリアー、三笠山から15分ほどで

諏訪山に到着。



 山頂にいた二
人連れに写真を撮って頂き、直ぐに三笠山に引き返したが、山頂に妻の姿は無く、焦った。メールを確認したところ,先に下りているということで後を追った。15分ほどで先行している妻を見

 け、合流してほっと一息。



 雨が上がり、気温も上昇してきた。ジグザグの急降下地点で昼食休憩、大休止。その後慎重に沢筋を

下り、16時半に駐車場に到着。近くの「浜平温泉 しおじの
湯」で汗を流し、帰宅した。

 
今回、色々な情報に惑わされ、山の正確な知識が不十分なままの登山となった。結果的に無事登頂出

 来たが、山は舐めてはいけない、という常識を再確認する登山となった。山ま
た山の西上州の懐に抱か

 れた諏訪山を体験できたことにとても満足している。

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