泉ヶ岳(1175m)


    今年(2022年)は11月になると晴天が続き、もう1山登ることにした。それは宮城県仙台市の泉ヶ岳で、自宅を朝早く出れば十分日帰り可能だ。泉ヶ岳は、船形山を中心とし船形連峰の東に位置し、中腹の鬼平まで

   が黒鼻山溶岩、その上は泉ヶ岳溶岩で覆われている。四季折々、仙台市民が訪れ楽しむ山である。山中にはスキー場があり、また、山麓にはキャンプサイトや自然ふれあい館がある。


   [行程]

     2022年11月19日(土)

     自宅6:15→7:12東京駅7:29→8:56仙台→泉中央→10:20泉ヶ岳登山口10:45→11:02黒鼻山分岐11:05→11:50水神12:05→13:01泉ヶ岳山頂13:36→岡沼14:55→15:29登山口→泉中央→17:05仙台

     18:32→19:59東京→20:10自宅


 [山行日誌]
 
6時過ぎに出発、東北新幹線で仙台、市営地下鉄で終点の泉中央まで行き、そこか
らタクシーで泉ヶ岳山麓に10時半前に到着した。タクシーの運転手の方は泉

区が40年前まで建物が何もなく、狩猟の場だったと言っていた。途中の「根白石」(ねのしろいし)という古い町についても説明してくれた。
泉ヶ岳山麓の泉ヶ岳ふ

れあい館前の駐車場で準備をする。多くの車が来ていて、キャンプを楽しんでいた。地面は濡れているが空は曇りから青空に変わりつつあった。木々はすっかり

葉を
落としていて裸になっている。芳ノ平の登山口から歩き始めた。コースは水神コース、表コース、カモシカコースなどが有るが、私たちは水神コースを選んだ。







  
    人気のあるコースらしく前から後ろから登山者
が通り過ぎていく。市民に人気の山ようだ。広く緩やかな登りの道を進む。すぐに黒鼻山との分岐にやって来

    る。思ったより暖かく軽やかに進む。45分ほどで自然石を立てて彫り込んだ巨大な「水神の碑」に到着。
明治22年に建てられたもので寄進者の名前が刻

    まれている。ここは北泉ヶ岳との分岐で、近くを沢が流れている。ここで昼食休憩。朝が早かったのでお握りやパンが美味しい。水神の碑から徐々
に道が

    狭く
なり傾斜が増してくる。ストックの推進力を使って汗をかきながら登る。大岩を過ぎると傾斜が緩み、裸のブナ林を通して仙台の町が霞んで見えてくる。

    賽の河原を過ぎると傾斜が緩み、やがて広い平地に到着。景
色が良いからか大勢の登山者が昼食を取ったりお茶を飲んだりしている。山頂はそこからも

    う一息。5分ほど緩斜面を登ると山頂。低木に覆われ、三吉大神の社が建っている。10名ほどの登山者が休憩を取ってい
る。






 写真撮影後一休みして下山にかかる。下山はカモシカコースを選び急坂を慎重に下っていく。大きな石が転がっているが思ったより歩きやすい。仙台の景色を

眺めながらのんびりと下りる。帰りのバスは16時5分
発なのでまだ2時間半以上有り、あまり早く下りると待たねばならないので時間的には余裕しゃくしゃく。1時間

ほどで急降下は終わり、岡沼に到着。水は無いが湿っていて背丈の高いススキが生えている。ススキの穂
が太陽に反射して美しい。岡沼を横断して急登を一頑

張りするとまた、平たんな道となる。しばらく行くとスキー場のリフト塔が見えてきた。スキーゲレンデの一番上にいるようだ。ここからゲレンデを一気に下りていく


ストックを使って重心を後ろにして一歩一歩下る。途中地元の方と合流し、スキーや山の話をしながら進んでいく。空は秋色に染まり、周囲の山々、紅葉の木々、

ゲレンデのススキが良く調和している。立ち止まって何度も目に焼き付ける。






    また、下り始めると膝が悲鳴を上げるが30分ほど我慢して駐車場に到着。15時半。ちょうどよい時間だ。バス待ちの時間、80歳過ぎの方が話しかけてく

    る。今まで登った山について話が弾
む。山道で2度も転び大けがをしたが復活したそうだ。明日は我が身だ。バスに乗り込み泉中央から地下鉄、仙台で美

    味しい寿司を食べて21時過ぎに帰宅した。


     今回の登山は日帰りでの仙台往復となったが、落ち葉を踏みしめ、晩秋の山の色を楽しみ、多くの方とおしゃべりし、また、仙台の味も堪能し、印象

    に残る登山となった。

    

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