御在所岳(1,212m)
2017年、昨年までで193座に登り、残すはあと7座、東北の朳差(えぶりさし)岳、以東岳、南アルプスの大無間山、笊ケ岳、上河内岳、中央アルプスの安平路岳、そして北アルプスの赤牛岳。
何とか今年中に完登したいと思っているが、気になっているのが御在所岳。2010年3月に一応頂上は踏んでいるが、その時は吹雪に見舞われ、止む得ず、ロープウエーを利用した。今回、再
度季節を改めて挑戦することにした。
御在所岳の名は倭姫の命(やまとひめのみこと)の御座所が有ったことから来たそうだ。全長約50キロの鈴鹿山脈の中央部に有り、全山が花崗岩から形成されていて、山中の「籐内壁」は谷
川岳、三ツ峠と並んで、日本三大岩場といわれ、幾多の世界的クライマーを輩出してきた。一方、山麓には豊かな湯量を誇る湯の山温泉があり、新緑や紅葉のシーズンには多数の観光客が
訪れる。
「行程」
2017年5月1日(月)
自宅6:10→東名川崎IC6:30→名阪湯ノ山IC11:00→パラミタミュージアム13:10→16:15グリーンホテル泊
5月2日(火)
グリーンホテル5:10→5:15中道登山口5:30→おばれ岩6:17→キレット6:30→8:20富士見岩8:40→8:55山頂9:15→藤内小屋11:50→裏道登山口12:30→駐車場12:40→グリーンホテル14:10
→名阪菰野IC→新東名→川崎IC→20:05自宅
「登山日誌}
5月の連休はどこも一杯、そこで平日の1日~2日に行くことにして、宿を予約、当日は朝6時過ぎに出発した。湯の山
温泉までは350キロの距離、約5時間かかる。さすが平日とあって道路は順調。川崎ICから東名に入り、御殿場から
新東名を利用する。非常に走りやすい道路で、覆面パトカーに注意が必要だ。快調に走る。伊勢湾道路を経て名阪
湯の山温泉ICで降り、昼食後、チェックインにはまだ時間があるので、パラミタミュージアムに立ち寄る。パラミタミュ
ージアムは版画家池田満寿夫の般若心経の陶芸作品が展示されている。他に、からくり人形「納曽利」が収蔵されていて、定
時にそのからくり人形の舞が演じられる。その後コンビニで翌日の食料を購入、4時過ぎに「グリーンホテル」にチェックイン、湯
量豊富な温泉や地元の食材を生かした夕食を楽しみ、8時過ぎに就寝。翌朝は4時半に起床、5時過ぎに宿を出発、御在所岳
中道コースの駐車場に10分ほどで到着、登山届を提出して5時半に登山道を歩き始めた。前日、下見をして、「御在所山の家」
のオーナーの方に色々教えて頂いたのが役に立ち、スムーズに出発できた。天気はほぼ快晴、気温も長袖シャツで少し涼しい
くらいだ。お目当てのアカヤシオは今年2週間ぐらい遅れているとのオーナーの話し通り、場所により満開の木もあるが、総じて
5部咲きくらいか。花崗岩が風化した砂礫の溝を登り、灌木帯を抜けて中道尾根に出るとまもなく「おばれ石」、10メートル近く有
るだろうか。その巨大さに驚かされる。巨岩が現れ、難所キレットに差し掛かる。クサリを使って慎重に下る。次々に現れる巨
岩を抜けると富士見岩に到着。ここからは御嶽山、乗鞍岳、穂高岳、白山、恵那山、伊勢湾などが一望である。景色の良さに
誘われて宿で作ってくれた朝食のおにぎり弁当を食べる。
ゆっくり食べた後、山頂へ向けて出発。9時前に山頂に着いた。山頂は多くの登山者や観光客で賑わっていた。20分ほど
滞在して下山にかかる。下山には裏道を使った。途中、籐内壁を仰ぎ見る。ほぼ垂直に近い傾斜の凄まじい壁である。
クライミングのトレーニングであろうか。若者3人が壁を目指して河原を歩いている。「兎の耳」の広い河原を過ぎるとまも
なく藤内小屋。そこから30分ほどで鈴鹿スカイラインに面した下山口に到着。登りに比べて下りに非常に時間がかかった。
これは以前の登山道が一部崩壊して迂回路が多くなったかららしい。
帰りは、グリーンホテルで汗を流し、新東名を使って8時過ぎに帰宅した。
今回は2度目の登山となったが、標高の割にはアルペンムード満点、空の青、花崗岩の白、新緑の木々が素晴らしいコントラストで、存分にシーズン初めの登山を楽しむことが出来た。
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