Nissan Figaro

<Pの小屋>

フィガロ 座席交換

since 2009 Summer

買ってきたときは綺麗にみえたんですけどね
一年で見るも無惨になりました。
がまんできずに交換してしまいましたよ。

オークションに出ていたときから、シートに補修跡があると言うのは知っていました。現車をみたときも「なるほどね」くらいにしか思っていませんでした。
運転席の座面・背面ともにあきらかな補修剤での修復痕がはっきり見て取れ、シート全体を塗り直してある様子です。破けたのは運転席だけのようですが、すべてのシートが全塗装(笑)されていることに気がついたのは、ちょっと汚れてきてからです。そういえば、縁の縫い合わせ部も白いですからね。剥がれてきてから他所様のをみてそう言うことかと気がつきました。

そしてその補修跡がみるみる綻びていきます。
座面にクッションを置いて保護するも、背面はどうしようもなくついに穴があきましたw。ええ、裏あてがしてありましたよ。触っている感触でも、変に突っ張る感じがしてちっとも革らしくありません。
ビートで散々我慢したシートのほつれを、また繰り返すのは嫌です。
 

 
そんなこんなで、なんとかシートを交換しようとヤフオクあたりでいつも見てはいましたが、変に値段が高い。革のシート表皮など買ってきたら車体本体の価格を軽く超えてしまいそうです。フィガロ用にあつらえたシートカバーですら6万円とかしてますね。かと言って、内装のデザイン命のフィガロにへんてこりんな汎用カバーは付けたくないし、ましてやバンダナ+Tシャツなどと言うのも、フィガロの時代設定には合っていますが、今更感メガ盛りですよ。シート張り替えの業者さんにも試しに聞いてみましたが、表皮はがして採寸しないとわからないとかで、あっさり諦めました。
ふと、眺めていたヤフオクで中古シート1台分で18000円というのが出ていました。うっかり入札を忘れるも、入札者無しで流れて再出品、それじゃあと入札してみたらあっさり落としてしまいました。
勝手な所感ですが、フィガロのシートは足下見られて高値傾向にあるように思います。美品!とあるものはとんでもない値段ですね。同じことを考える人も多い様子で、運転席、助手席が先に手を付けられていきます。
そしてなぜか、検索に「日産」を入れない方が早く出てくるから不思議です。もちろん、自動車カテゴリで絞らないと、ファイガロの結婚とかフィガロジャポンとか無関係なのが大量に引っかかりますが、「日産 フィガロ」で安心していると案外面白いモノを逃しがちですね。どうやら、解体屋さんあたりはメーカー名をタイトルに入れない様子です。
 
そんなこんなで、お金を振り込んで2日後届きましたよ。3個口で送料が5000円オーバーですが仕方ありませんね。
手慣れた梱包で、よく見る中古パーツの段ボールに入ってきました。
モノがモノだけに勤め先に送ってもらい、とりあえず取付まではワンボックスのなかに置いてもらってました。
機会をうかがって、雨の日でしたがそこでしか時間は取れそうにもないので、一気に交換作業をしてしまいました。
まずは後部座席から。後ろにスピーカーを付けたときにも実は外そうとしましたが、なんだか硬くて外れなかったので断念しています。今回は取り付ける方のシート裏を観察、普通の(この頃の)日産車と同じで座面は上に引っぱってやれば2ヶ所のフックが外れて取り外せます。
外したところを覗くと、シートバックの下が2ヶ所ボルトビスでとまっているので外し、トノボードでも爪が噛んでいるので手を突っ込んで上に持ち上げて一気に外します。シートベルトバックルは通っているだけで、するっと抜けます。
後部シートを外したところ フックの位置探りの参考になれば。
なんだか、このままでもかっこよくない?って思っちゃいますが(笑)、トランクルームから顔を出すシートベルトバックルがちょっと笑えませんか?。燃料ポンプももうすぐそこにいます。そのフューエルポンプも交換したいところですが、それはまた別の機会に。
取付は取り外しの逆に行うだけです。スピーカーの配線がだらんとしていたので、ちょっとまとめて、元通り取り付けました。
 
フロントは、シートステーにあるボルト4本だけで固定されています。シートベルトのバックルはフロアに付いているので、それだけで取れちゃいます。
わたしのは、この足も錆びてました。買ったときから気がついていて、黒のタッチペンも買ったくらいです。水没でもしたのかなと思うような錆具合ですよ。念のためにCRC浸けてボルト外しましたが、あっさり取れましたよ。クッションも崩れてボロボロ落ちているのが見えちゃいますね。
取付も難なく出来ました。
雨の中、屋根もないところで作業をしたので背中が濡れてはいましたが、その帰りの座り心地はいままでとは別物でしたね。表皮の風合いってだいじですね。
 
さすがに中古品だけあって、ちょっと汚れています。
運転席、助手席ともシートベルトの当たるあたりが白く剥げています。気にしちゃいけません。乗ったら見えませんし。
後ろのシートバック上面は半ばお約束のようにシミになっていて、汚れ落とし使ったら意外にも青っぽく変色していた部分がきれいさっぱり落ちて、縁の部分が茶色く残りました。取り付けてみると、ハイマウントストップランプとその隣の変なバーの影になっている部分が茶色くなっています。なんでしょうね?紫外線に弱いのかな。よく見ると、シートベルトをバックルに入れた状態でのベルトのところも跡が見えます。
あとは全部のシートですが一部に黒い点々汚れが。まあ、ゆっくり落としましょう。

さて、外した方のシートはまさか売るわけにもいきませんし、そのまま棄てるのもちょっと悔しい。
どうせならと、ひとまず表皮を剥がしてみます。型取り用にでも使えるんじゃないでしょうか?。簡単そうな後ろのシートから。
裏っ返すと、表皮の縁がリングで留めてあります。全部ニッパーで食いちぎって外すと、やや中央寄りの縫い目に沿ってクッションにワイヤーが入っていて、そこもリング留めしてあるので全部ぶっちぎると、やっと表皮が取れます。縁のワイヤーというか針金も、折りたたみの邪魔なので取って棄ててしまいたいのですが錆で布と固着して取れないところがあります(笑)。シートベルトの穴のところもご丁寧に革が一体に縫いつけられていて、これまた頑丈にリング留めしてあるので、がんばって取ります。
思ったよりでかいなw。邪魔です。クッションも使えそうではありますが、欲しがる人などいるんでしょうか?。シートバックの上面は茶色くなってパンみたいですw。

続いてフロントのシート。シートレールはひっくり返してボルトを外せば取れます。左右を結んでいる針金はさっさと外しておきましょう。次にリクライニングレバー付近のカバーを外しますが。銀縁の三角のカバーでビスが一本隠れています。カバーはこじればはずれますよ。
シートバックと座面は、座面側のボルトで固定されているので全部外すとあっさり分かれます。ボルトは相当なトルクで締まっているので、ちょっと力がいりました。
シートバックの背面にチャックがあるので開けます。助手席はチャック2本とも同じ方向にすっと開きましたが、運転席のはなぜか方向が反対な上、片方は裏からのチャックが重なっていましたよ。もちろん、手を突っ込んで開けます。
裏からヒート地をめくると、表側にいるワイヤーにリング留めしている様子が、シートクッション貫通した穴からみえるので全部外します。ヘッドレストの取付部は裏からつまめば、すぽんと抜けます。
リクライニングのラッチ部もボルトを外せば取れますが、これまたとんでもないトルクで締まっていました。
半分から上がちょっと凝っていて、クッション地をめくり上げないと見えないところでリング留めしていたり、ヘッドレストのところは、真上からひもで引っぱって、横桟でぐるぐる巻き固定してあります。
全部リングが取れたら、表皮が剥がせて、骨組みも取り外せます。
続いて座面。
こちらは至って簡単で、ひっくり返して裾のリングを全部取り、やはり表のワイヤーから裏まで来てるリングを6個ほど外せば、さらっと分解できました。
ちなみにリングは、最初ニッパーで切っていましたが、鶴首風のペンチを見つけてそれで食いちぎるようにしたら、すぱすぱ取れて楽でしたよ。表から通っているリングも、穴に首つっこんでひねれば取れました。
あんまりシートを分解する人もいないでしょうけれども、なかの仕組みが知りたい人でもいたら何かの役に立ちますでしょうか?
ちなみに私のシートで再利用できそうでキープしておいたのは、リクライニングレバーのカバー、Fシート座面外側のカバー、助手席の後部座席からのシートバック倒し用レバー、ヘッドレストの取付部、くらいです。



HOME

戻る