セルフドリリングスクリューについて

〇どれくらいの板厚に使えるか?

カタログには適用板厚が書いてありますが、目安として
ドリル部分の刃の長さ(先端のテーパ部は含まない)が
最大板厚です。

〇使用工具は何が良いの?

インパクトドライバーをお使いのケースが増えていますが、
お勧めできません。刃の欠けや破断の原因となっています。
あくまで、回転用を使用してください。

各ネジメーカーは工具の適度な回転数を4o・5o径は
2,200〜2,500回転/分程度を挙げていますが、特に
厚板でなければ4o・5o径で2,500回転/分以上、
6o径で2,500回転/分程度の方がより作業性良く穴開け出来ます。

また、最近の工具はパワーのある物が多く、締めすぎるとネジ頭をとばします。
トルコンやストッパーの使用をお勧めします。

〇ビットはマグネット付きが便利?

マグネット付きの方がネジが落ちずに便利なようですが、
穴開け時に出る鉄の切り粉がくっついてしまいます。

〇6o径はヘクスが多いのはなぜ?

鉄板の厚さにもよりますが、6oのねじ切りには大きな
トルクを必要とします。十字穴だとカムアウトしやすく、
作業性の点でヘクスが選ばれます。

〇リーマの使い方は?

「リーマ」は木と鉄板を下穴無しで一度に留める時に使います。
羽根が木にバカ穴を開けてネジ山が掛からないようにします。

但しリーマの羽根は1.6o厚の鋼板で外れるように設定されています
ので薄板には向きません。

〇錆びると困るんだけど?

SUS410のドリルネジは錆びることを覚悟しておかなければなりません。
錆びの問題に向けては、各メーカーが色々なネジを出しています。

@バイメタル-先端は鉄の焼き入れ途中からSUS304という複合素材のネジ
ASUS304を窒化処理して、表面を堅くしたネジ
B磁性のあるマルテンサイト系でありながら、耐食性に優れた新鋼種使用のネジ
C耐食性の優れた表面処理を施したネジがあります。

それぞれの特徴を見極めて、選ぶ事が大事です。

 

■保持力

ネジ呼び径 板厚
1.2o 1.6o 2.3o 3.2o 4.2o 6.0o
M3.5 150 220 350 - - -
M4 160 240 390 470 810 -
M5 - 240 400 680 1,050 -
M5.5 - - 420 710 1,110 ※1,820
M6 - - 440 730 1,280 ※2,070

上記は測定値であり、保証値ではありません。

■推奨使用条件