たくとすく〜る


統計コラム



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2011年1月23日(日)〜変数と定数(セル番地の使い方)〜

 代表的な表計算ソフトであるExcelでは、計算式内で用いる特定の数値をセル番地で代替することができます。この利点は、計算式をコピーできる、指定されたセル番地内の数値を入力し直すと計算結果が自動的に再計算されることなどです。しかし、どの数値をセル番地で指定し、また、どの数値を実際の具体的な数値として直接入力すべきか迷う場合が多くあります。では、セル番地で代替できる数値は、どのような性質のものなのでしょうか?ここでセル番地として設定できる数値は「変数」であり、直接入力すべき数値は「定数」であると言えます。具体的には「y=2x」という計算をする場合、解であるyを出力させるセルに「=2*A3」(セルA3にxの値を入力する場合)などという計算式を設定します。つまり変数xがセル番地で代替でき、自由に値を変更できる一方で、定数2は常に一定であるため、実際の数値として直接入力しなければならないのです。



2011年1月22日(土)〜1キロは1000にあらず〜

 文字データの容量を表す単位に、キロバイト(KB)、メガバイト(MB)、そしてギガバイト(GB)などがあります。一般にキロと言えば、1キログラム=1000グラムのように1000を表す単位だろうと考えます。しかし、コンピュータの世界では、1キロバイトは1024バイトであり、人間にとって半端な数値になります。この理由は、コンピュータが2進数を使っていることにあります。つまり10の3乗(千)である1キロは、2の10乗である1024バイトと同等になるのです。同様に10の6乗(百万)である1メガは、2の20乗である1,048,576バイト、そして10の9乗(10億)である1ギガは2の30乗である1,073,741,824バイトになるのです。ちなみにメモリや通信データの容量は、文字の単位であるバイト(=8ビット)を使わずに、データの基本単位であるビット(2進数の1桁分)で表すのが一般的です。



2011年1月21日(金)〜OSのはたらき〜

 私たちは、ふつう、WindowsなどのOS(Operation System:基本ソフト)のはたらきを直接実感することはありません。その理由は、通常、ExcelやWordなどのアプリケーションソフトを直接使用しているのであり、Windowsを使用している!という感覚がないためです。では、OSは何をしているのでしょうか?ここでOSは、パソコンの本体であるCPUと私たちの仲介をしてくれているのです。つまりOSは、私たちがキーボードやマウスから伝える命令を受け取り、CPUが理解できるように必要なプログラムやハードディスクなどの記憶装置からのデータを、CPUの作業場であるRAM(Random Access Memory)に移します。そしてCPUの実行した結果をディスプレイやプリンタなどの出力装置に表示して、私たちに伝えてくれるのです。このようにOSは、私たちがコンピュータを使用する上で非常に重要なはたらきをしているのです。



2011年1月20日(木)〜パソコン本体とは何か?〜

 最近は一体型のパソコンが増えていますが、パソコン本体とは、何でしょうか?広義にはケースに入ったひとまとまりを指しますが、狭義には、その頭脳であるCPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)を意味しています。現在のパソコンは補助記憶装置として大容量のハードディスク、さらにCDやDVDドライブなどを備えています。(いまやFDは過去の遺物です!)一方、CPUは私たちと直接会話することができません。またハードディスクとも会話できません。つまりCPUは、RAM(Random Access Memory)と呼ばれる主記憶装置にあるプログラム(命令)しか理解できないのです。そのためCPUは、多くの機器に囲まれていますが、意外と孤独な存在なのです。なお、CPUが私たちの命令を実行するためには、WindowsなどのOS(Operation System:基本ソフト)の助けを借りる必要があるのです。



2011年1月19日(水)〜コンピュータは計算が苦手?〜

 コンピュータは、かつて電子計算機と呼ばれていました。そのため「計算はお手のもの・・・」と考えられます。しかし実際には、コンピュータは計算が苦手なのです。その理由は、コンピュータの言葉である2進数にあります。例えば、10進数の「0.1」を2進数では「0.0011001100...」と循環小数になり正しく表せないのです。そのため小数点以下の桁数を持つ数値の計算は苦手です。試しにExcelでSUM関数を使って「0.1」を足していってみてください。小数点以下の桁数を14桁まで表示させると、60回足し合わせた時点で「5.9999....」と正しくないことがわかります。実際には極めて小さな誤差であり、この誤差を修正するようにプログラムされていますので、現実的な問題は生じませんが、コンピュータを利用する際には「コンピュータの計算結果は正しくない?!」ということを念頭に置くべきでしょう。



2011年1月17日(月)〜半角文字と全角文字〜

 日本語がわかるコンピュータでは、半角文字と全角文字があります。この言い方は、日本語の主体である「全角」を中心としたものです。しかし、コンピュータの側から見ると、半角文字は1バイト文字、そして全角文字は2バイト文字なので、半角文字が中心です。ここで、1バイト(2の8乗)では256通りの文字しか表せません。そのため漢字が3千以上ある日本語を正しく表現することができず、日本語としては半角カタカナ文字しか1バイト文字として利用できませんでした。そこで考え出されたのが2バイト文字である全角文字なのです。2バイトは2の16乗なので65536通りの文字を表すことができます。これだけあれば、人名文字など特殊な文字を含めても十分に日本語を表すことができます。つまり、2バイト文字(全角文字)が発明(?)されたことにより、日本語によるコンピュータ環境が飛躍的に発展したのです。



2011年1月16日(日)〜ビットとバイト〜

 データの単位に「ビット」と「バイト」があります。ビット(bit:BInary digiT[2進数]を略した合成語)は、データの最小単位であり、1ビットは、2進数1桁のデータ量です。つまり「1」か「0」かであり、2通りの文字を表すことができます。一方、バイト(Byte)は、人間にわかる文字を表す場合の最小単位であり、1バイトは2進数8桁のデータ量です。つまり2の8乗(=256)通りの文字を表すことができます。256文字は、アルファベット26文字の大文字と小文字、そして数字の0〜9、さらに+や−などの記号類を表すには十分すぎる数です。そのためアルファベットのみで文字を表すアメリカでは、何の不自由もなく、コンピュータと対話できるわけです。これはアメリカでコンピュータが発達した理由のひとつでしょう。漢字を含めると3千字以上もある日本語は、1バイトでは表せませんので、日本語は2バイト文字と呼ばれています。<ちなみにデータの送信量の単位は、ビットが使われています。



2011年1月15日(土)〜コンピュータの言葉は「イエス」か「ノー」〜

 コンピュータはどんな言葉を使って意思の疎通を図っているのでしょうか?アメリカで開発されたので英語でしょうか?実は「2進数」と呼ばれる言葉でコミュニケーションを取っているのです。2進数は、数字で表すと「1」か「0」かという二者択一の世界です。一見2進数は効率が悪そうに見えます。例えば、私たちが一般的に使っている10進数の「10」を2進数で表すと「1010」と4桁になってしまうためです。しかし2進数はコンピュータにとっては都合の良い言葉なのです。つまりデータの保存場所(メモリ)に電源が入っていれば「1」(ON)、入っていなければ「0」(OFF)となり単純だからです。そのため2進数は、データを表すためには、とてもわかりやすく、効率のよい言葉なのです。




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2011年4月5日update