お城の王様の元へ連れてこられた光の戦士。
彼等に最初の試練がかせられる!
 
パーティーメンバー
戦士=オスカー 赤魔術士=オリヴィエ 白魔術士=リュミエール 黒魔術士=クラヴィス
その他
コーネリア王=ジュリアス コーネリア王女・セーラ=ロザリア 敵ボス・ガーランド=レヴィアス
 
コーネリア城王の間
 
 
王「そなた達がクリスタルに導かれた光の戦士か…一人、そうは見えない者も混じっているようだが」
 
赤「なんか、やく一人にだけ冷たそうだね」
 
白「前世の記憶が、こんなところにまで影響を及ぼしているのでしょうか…」
 
黒「…(無言)」
 
王「まあ、良い。そなた達が光の戦士ならば、北の大陸に向かい、封印されたクリスタルの輝きを取り戻さねばなるまい。だが、北の大陸に向かうための橋は、現在は壊れたままだ」
 
白「…それでは、わたくしたちの旅は、いきなり挫折なのでしょうか?」
 
赤「面倒なさそうで、それもいいけどね」
 
王「誰も、支援しないとは言っては居らぬ。ただ、そなた達が真のクリスタルの戦士なのか、
見極める必要がある」
 
戦「当然のご判断です(跪き)」
 
赤「おや、いきなり素直」
 
白「…やはり、前世の記憶でしょうか?(ちょっと、拗ね)」
 
王「実は、騎士レヴィアスが我が姫ロザリアを誘拐してしまったのだが、何しろ、相手は国一の騎士…。姫を奪還しようにも上手くはいかぬ。そなた達がロザリア姫を無事に取り戻せたのであれば、光の戦士と認め、このジュリアスの名にかけて、間違いなく、橋を直すことを約束しよう」
 
黒「…交換条件というわけだな…難儀な…(だるそー)」
 
王「今現在、我が国に、北への橋は必要ない。橋の建設には、人手もいるし、建設費もかかる。
民の血税を当てるからには、それだけの価値があるかどうか証明して貰わねばならぬ」
 
戦「国の王たるお方としては、当然のご判断かと存じます」
 
赤「そーかい?どっちかというと、心配性で生真面目なナンバー2ぽい気もするよ。(これも前世の記憶)
トップてのは、もっと鷹揚でなきゃね」
 
白「それほどまでに王様に心酔されたのであれば、ずっとここに残ればよろしいのです。
私達だけで先に進みましょう(ヤキモチ)」
 
戦「おい、待て、待て!リュミエール!誤解だ、俺がお前と離れてどこへ行くというのだ!」
 
赤「いい提案だねぇ、実は私も、この炎の直情バカにリーダー気取りされるのは、ちょーっとばかり、癇に障ってたところだしさ(手を打って)」
 
黒「…何はともあれ、ロザリア姫は救出せねばならぬ…それが、この者へ恩を売ることにもなるとあれば…行かぬ道理はない…」
 
赤「まあ、クラヴィスが何下に前向き!なんか、RPGになると、やる気があふれてくるって感じ?」
 
白「クラヴィス様にも、何か思うところがおありなのでしょう…それでは、参りましょうか」
 
戦「ちょっと待てー!俺を置いていくんじゃない!リュミエーーーールーーーー!」(叫びながら、後を追う)
 
王「…騒がしい輩だ…あれらに世界の命運を委ねねばならぬとは…(嘆息)」
 
城下町
     
     
戦「リュミエール、機嫌を直してくれ」
 
白「おや、どうなされました?ここは、防具屋さんです。王様にお仕えした方には、装備一式、支給されるのではありませんか?」
 
戦「リュミエール…何故、そんなお前らしくもない皮肉を言うんだ…俺がお前と離れて、一体、どこの誰の元へ行くと言うんだ…頼むから機嫌を直し、いつもの笑顔を見せてくれ…俺のリュミエール…」
 
白「こんな所で、もう…何を仰るのですか…(頬がピンク)」
 
戦「どんな場所であろうと、俺はお前以外、目に入ってはいない…(フェロモン)」
 
赤「あー、もう、いい加減にしなさい!お店の人が、危ない人見る目で見てるじゃないか!」
 
白「あ、…申し訳ありません…オスカー、もう判りましたから…さあ、防具を選びましょう」
 
戦「ありがとう、リュミエール…」(どさくさ紛れに頬にちゅっと)
 
白「…あ…、本当に、あなたという人は…」
 
赤「あーもう、アホはほっとけ!おじさん、このくさりかたびら(80ギル)とかわよろい(50ギル)と、ふく(10ギル)2つねー」
 
黒「所持金は400ギルか…意外と、持ち合わせがあるのだな…」
 
赤「そう言われると…なんか、ますます、『全財産抱えてやってきた田舎者』っぽいね…」
 
戦「リュミエールとクラヴィスさまの防具は『ふく』か…、ここで、ふくを買うという事は…?」
 
白「な、何を想像してらっしゃるのですか?」
 
戦「…いや、ここでふくを買うという事は、今までだったのかと…(ゴキ!)」←後ろから殴られた
 
赤「なに、やらしい顔つきしてるんだい!リュミちゃんが裸なら、クラヴィスだって裸って事になるじゃないか!」
 
戦「じょ、冗談じゃない!誰がクラヴィスさまの裸など!」(慌てふためき)
 
黒「…騒がせてすまぬな…これが代金だ…」
 
防具屋の主人「…なんというか…変わったお仲間ですな…」
 
400ギル−150ギル=残金250ギル
 
戦「次は武器屋だな」
 
赤「おじさん、レイピア(10ギル)2本とつえ(5ギル)2本、ちょーだい!」
 
白「わたくしはハンマー、クラヴィス様はナイフも装備できるのですね」
 
戦「お前がこの手でハンマーを振り回すなど、考えたくない…つえにしておいてくれ…(手をなで回し)」
 
白「もう、本当にこんな所で何をしていらっしゃるのです」(真っ赤な顔)
 
赤「あーーー!あんた等、いい加減にしなさいよ!はい、おじさん、これ代金!」
 
250ギル−30ギル=残金220ギル
 
戦「次は魔法か」
 
白「レベル1の魔法は、一律100ギルですね。わたくしは「ケアル」を、覚えたいのですが、クラヴィス様はどれにいたしますか?」
 
黒「ファイアにしておくか…」
 
赤「お金、これで終わりだね。私は魔法を覚えるのは、後回しにしとくね」
 
白「申し訳ありません、オリヴィエ」
 
赤「いいって、私は武器も使えるし。ちょいと腕試しにその辺で金稼ぎでもしてこようね」
 
戦「そうだな、この残金では、薬も買えんしな。とりあえず、セーブして、外に出よう」
 
白「セーブはどこでするのですか?」
 
黒「…フィールドではアイテム使用、町の中では、宿屋で出来るそうだ…」
 
戦「それでは、まず、宿屋だな。セーブだけするか」
 
現在の残高 20ギル
 
宿屋の女の子「いらっしゃいませー♪。お泊まり30ギルです、セーブも出来まーす」
 
戦「セーブだけ頼みたいんだが」
 
宿屋の女の子「お泊まり、30ギルです」
 
赤「いや、だから、止まるんじゃなくて、セーブだけ…」
 
宿屋の女の子「お泊まり30ギルです」
 
白「…出直して、参りましょうか…」
 
赤「貧乏人に、世間の風は冷たいねぇ…」(ひゅるりら〜〜〜〜)
 
 
お上りさん転じて、出稼ぎ労働者と化した4人。
当面の目標は、金稼ぎレベルアップだ!