◆ あとがきもどき ◆
ここでお願い。時代考証のミスは間違いに気付いたらコソコソ訂正してます。だから突っ込まないで…。


【渡る影】
これも某様のチャットがきっかけ。統合は生前には存在しなかったわけですから、かなり無理のある組み合わせです。(笑)統合睡骨の素の部分のイメージというのがあまり無かったので、どちらかというと無双のイメージで書いてしまった気がします。


【暗がりに身を潜め】
某様のチャットで、霧骨のコンプレックスの話題がで出まして、それがきっかけとなって出来た話。最初考えたときは、「ゆき」と「女主」は同一人物でした。口では霧骨に惚れたフリをして、裏では陰口叩いてどうやって金を巻き上げようかと考える、腹黒悪女の予定だったのです。ですが、「二次創作でくらい、霧骨に惚れる女がいたっていいじゃないか〜〜〜」という霧骨スキーの血が騒ぎだし、結局は別々に別れました。当初とは少し展開が変わってしまいましたが、これで良かったかな、と思います。原作で、女を薬で動けなくさせて好きにしようという、実に変態犯罪者な言動をかましてくれた彼ですが、裏返せば、自分を嫌悪したり見下したりする女の生の感情をぶつけられたくない、という自己防衛手段だったのかとも考えたりします。


【誘う手】
可愛い蛇骨ではなく、歪んだ部分を書きたかっただけ。


【遠い夢】
イメージは元ちとせさんの「いつか風になる日」。この曲の歌詞に「永遠(とわ)は刹那に去って」という一節があります。七人隊の最期と重ね合わせて無常感を強く感じました。 あの人達、自分達も負けてやられる日が来るなんて、実感として考えてなかったんだろうな…。


【一夜の怪異譚】
怪異譚というのも少し違いますが、タイトルが全然思いつかなかったので。(^^;;
現在の蛇骨と(捏造)過去の蛇骨というのは、もともとは別の短編のネタでした。ただ、そちらの方はなんとなく湿っぽい仕上がりになってしまいまして。個人的には好きな系統の話だったのですが、蛇骨のイメージとは微妙にずれているような気がしてアップできずにいました。で、今回、改めて別口として書き直したのがこれです。顔は怖いのですが、睡骨が一番心の内の弱い部分とか敏感に察してくれるような印象があります。夢見すぎでしょうか。(笑)


【簪】
これも一年ほど前に思いつき、ずっとそのままになっていた話。季節を追いかけて話を作っていったら、後回しになっていました。(笑)
蛇骨の簪については、何か青か緑の玉に絵を描いたのだろうと思ってたのですが、そういう技法があるのかどうか調べきれず、漆細工の物に変更。些細なことではありますが職人絡みにしたかったので、ある程度は作る過程を知っておきたかったのです。訪問者さんにとってはどうでもいい事でしょうが、こういうのを調べるのも楽しいもので、作中に登場する小道具の下調べをするのは、ささやかなこだわりとなっております。
ラストシーンはイメージとしては出来ていたのですが、文章で表しきれず、今もなんかもっと他に違う表現があるのでは、という気がしています。生きている者の気配のない風景から感じる荒涼とした雰囲気というのは、なかなか文字で書き切れませんわ、ほんと。
でもこういうのも、ほぼどうでもいいこだわりなんでしょうけど。

【魂送り】
一年前に思いつき、ずっと形にならなかった話。まあ、いろいろ。
って一年前の続きから書いたから、とんでもない間違いをしてました。蛇骨、二回も続けて立ち上がらせちゃったわ。(笑)こっそりと直してきましたが、バレバレ?(^^;;


【水にまつわる怪異譚】
梅雨のうっとうしさに考えた話だったのですが、大雨水害が頻発して正直な話、この時期には不適当なネタかも知れないと途中で更新止めようかと思いました。結局公開しちゃいましたが。(^^;;
真冬の〜で幽霊に怯える蛇骨というのを書きましたが、この連中そんな繊細な神経持ち合わせてるんでしょうか?(笑)あんがい、実害がない限りお化けも幽霊も全然気にしない人達なんじゃないかと思います。


【呼ぶ名前】
「問わず語り」の2話目。蛇骨命名時の話。真面目な話、なぜ「蛇」なんでしょう…。イメージ的に蛇(清姫とかの情念系?)の感じはするんですけど、とりあえず、前向き(?)な理由で命名させてみました。名前一文字を配下に与えるというのは、この当時の武将間では良くある話ですね。


【問わず語り】
「無灯」前後の、まだ三人で活動していた頃の話。たぶんシリーズ…になるかも知れないしならないかも知れないし。(どっちだ)年齢は捏造設定に添ってます。蛮骨10代半ばくらいの予定。
微妙に蛮蛇くさい話になるかと思われます。



【流転】
おまけ――本編終了後、蛮骨は蛇骨の膝枕で、大の字になってお昼寝しました。 と、さり気に蛮蛇を主張しておきます。(笑)
睡骨二重人格ネタと合戦ネタは、七人隊始めたときから挑戦してみたいネタでした。 二重人格ネタは、どの時点で羅刹が医者に戻ったら七人隊に一番ダメージがくるか?というところから考えました。やっぱり戦いの最中に変わられるのが一番困るだろうな…という事で、合戦ネタがそこに繋がりました。ただ、資料を調べれば調べるほど訳が分からなくなるというのが合戦で、いろいろと出陣の儀式とか手順とか手続きとか戦術とか、なんとかこんとかありまして、絶対に書くのは無理だろう!と思っておりました。戦国時代の戦は思っていたよりも整然としておりまして、お約束のような物も多かったのです。今回局地的な合戦に挑戦してみましたが、詳しい方から見たらきっと色々と疑問点があるかと思います。だからお願いです、何か粗を見つけても絶対に追求しないでください、マジで泣きますので。(笑)
医者睡骨と羅刹は性格がまったく違いますので、片方が表に出ている間、もう片方の人格は死んでるも同然、だから譲り合いとか妥協の無いせめぎ合いが双方の人格間にある、という前提で書いてみました。

とりあえず、書きたかったネタはこれで全部書き尽くしたかと思います。あとはぼちぼち。



【生まれて初めての】
蛇骨と蛮骨のなれそめ。うちの捏造七人隊の基本部分を決めておきたくて書いた話。蛇骨というのは本名と思えなかったので、名無し少年になってしまいました。

【無灯】
いちおう、「むあかし」と読んで欲しい…そういう言葉があるかどうかは知りませんが。なんというか蛇骨って蛮骨がいないと、世間の暗がりに潜んでしまいそうで…。

【眠りの底から】
「無灯」時代は、まだ蛮骨、蛇骨、煉骨の三人だけ。蛇骨の態度が兄貴達とそれ以外でかなり違うので、最初はこの三人から始まったのかと思いました。
原作で蛇骨と睡骨の絡みが何かと多かったので、他のメンバーとは違う因縁を持たせたかったのです。

【願い事】【名前も知らず】
彼等がこなしてきた仕事は、やはり綺麗事では済まない、何かと心に引っかかりを覚えるような事もあったのではないかと。
ただ、「願い事」でのオリキャラと原作キャラを心情的に絡ませすぎた気がして、今もこれで良かったのかな…という気持ちがあります。「名前も知らず」はその反動で、オリキャラを完全なやられ役にしてみました。

ちょっと語ってしまいますと、私はオリキャラというのは原作キャラを引き立たせる、もしくは普段はみせない感情や表情を際だたせるための小道具だと思ってます。ですから自作に登場させても、心理的にはあくまで「オリキャラ→原作キャラ」。オリキャラが原作キャラに惚れたり翻弄されたりするのはオッケーでも、逆はだめ、原作キャラからオリキャラに向けられるのは、怒りとかの一過性の感情でなくては、と考えてました。でも「願い事」では、微妙に「蛇骨←→若様」という双方向気味に。その微妙な蛇骨の感情の揺らぎを書きたかったのは確かなんですが、やっぱりパロ書きの分際を超えてしまったような気もしてます。ですから、この話が印象に残っている、という感想を頂いて、なんというか心からほっとしたものでした。

【蛍】
ちょっと、今までよりも凝った仕事をさせてみたくて考えた話。白状しますと、冒頭の暑がってる蛇骨をとにかく書きたかった。(笑)

【空恋】
最終的に裏切りに走ってしまった煉骨の、秘めた心情を浮きだたせてみたかった話。でもなんとなく蛇骨ばかり目立ってるような気が…(^^;;。

【真冬の怪異譚】
最初予定していたタイトルは「真冬の怪談」。でも怪談という言葉の響きほどおどろおどろしい文は書けないことに気がつき、変更(涙)。なんというか、情念がにじみ出たような、ねっとり湿った文章を書きたかったんですが無理でした。残念。
一応、最初から密かに睡蛇ねらってました。(笑)

【小話】
七人隊内部の日常というか、そういう小ネタを書きたかったのです。



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