それはまだ、私が仕事から帰宅する前の事である。
虹のママと虹の子1が一緒に食事をしていた時の話だ。
虹のママが食卓にプチトマトを10個出した。
すると虹の子1が、
「私、トマト大好き〜。」
と言って食べ始めた。
「パパの分も残しておいてあげてね。」
「は〜い。」
虹のママはトマトが嫌いで食べない。
虹の子1は一人でひたすらトマトを口に運んでいった。
そして、残り2個まで食べた。
「後は、虹の子2とパパに残しといてあげてね。」
と、虹のママが言った。
「だけど、虹の子2は食べられないから、一個だけ食べてもいいかな。」
(虹の子2は、まだ離乳食を始めたばかり)
そう言いながら、むしゃむしゃ。
「パパ帰ってくるの遅いね〜。半分だけ食べてもいいかな〜?」
そう言いながら半分だけ、むしゃむしゃ。
次に虹のママが気が付いた時には、すべてのプチトマトが無くなっていたそうだ。


しかし、私が帰ってきたとき、食卓の上にはプチトマトが復活していた。
虹のママがこうなる事を予測して、ヘソクリをしておいてくれたのだ。
さすが、虹のママ。
この場を借りてありがとう。
そして虹の子1よ、
「お前は食べ過ぎなんじゃ〜!」