良かった。いのしし亭はちゃんとある。土砂崩れの下敷きになどなってはいなかった。
もう、それだけでいい。敗北続きの俺達のハートには、暖かく迎えてくれる鍋があれば・・・イノシシ肉の野趣溢れる風味の鍋があれば、もうそれだけでよい。
もう、そう思えるところまでズタボロであったのだ。
今回の旅は敗北であった。本来ならばこうやって食べまくりにアップするべきできではない。
が、ただ一つ載せる意味があるとしたら、2年前は撮っていなかったいのしし亭の写真をみなさんに紹介することくらい・・・。
このような手をかけた御料理の数々・・・
そして、このボリューム感溢れる、肉!
俺達は、昼間の悔しさをぶつけるかのように、食べまくった!腹も裂けよと!
いのししに敗北の傷を癒され、俺達は街に戻った。
だから、さらば、秩父。俺達はいずれまた再起し、真の秩父コンニャクを求めることだろう。
だけど、それにはまだ、暫しの時間が必要なのだ。
だから秩父よ、いつまでもそこにあってくれ。
いずれまた若きドン・キホーテの挑戦がある日まで、超然とそこに、お前に聳えていて欲しい。
だから、サラバ秩父。
また、会う日まで・・・
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