早速当り前のように日本語の通じない店。
しかし、関係ない。飯を喰いに来たのだ。日本語も北京語も通じなくていい。飯語さえ通じればいいのだ。
直接、カウンター横のメニュー表を指差しするのみ。
「○○湯----麺 米線」とあるのを、麺と米線を一個づつ注文、更に「魯肉飯」を注文。
2人分だし、これくらいで軽くすますか、と思ったところで、なにやらふなっも同じところを指差して同じゼスチュアを・・・・・・
おいおい、それはもう頼んだろ!?
「でも、俺も飯食わんと」
俺が一人で喰うとでも思っていたのか〜〜!?
とにかく、主食はいいから、なにかオカズ頼めよ。
暫らく考えたのち、ふなっは「肉圓」を指呼した。
肉圓ってナニ?2人して、判らぬものを頼んでワクワクしてる。
これだから、漢字圏っていいねえ。中途半端に判るところが。
「肉圓」とは、包み料理の一種であった。後で調べたところによると、「肉を包む」という意味の名称で、いくつかのバリエーションがあるらしい、
俺達が喰ったのは、写真右下の赤っぽいやつ。見た目通りの甘酸っぱいタレがかかっている。
肉餡をくるんだ皮は、葛餅や牛脂のように、いや、もっとクニクニして歯応えのある食感。
箸でも中々切り取れない。
これが、タレを思いっきり吸い込んでいて、これが堪らない。
濃いよ!味。面白いよ、食感。なかなか新鮮な体感でした。
しかし、それにつけても、魯肉飯のうまさよ。
「魯」とは「粗末」という意味があるらしい。安い豚バラを醤油で煮込んで、(多分)バラバラに煮崩れたのを煮汁ごと飯にぶっ掛けたもの。
旨い!旨すぎーー!
この外伝2で紹介した飯の中で、実は一番うまいのは、確実にコレ。

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