にくえもんはダメ太が大好きさ・・・いつも性対象として見ているよ
前回までのオハナシ
そして、帰ろうかという矢先、ブルースが横道にソレを発見した!!
「イ、イイイイイイ、イサーン?」
「なに〜〜〜!イサーン?」
2人をそれほど震撼させるイサーンとは?そしてその破壊力は?全ての謎は次回明かされる。
後編を割目して待て!
話は前編の時点から更に半年ほど遡る。
灼熱のバンコックに3人はいた。3人とは、ブルース、肉弾頭、そして毒舌に関して2人の師匠筋に当たる<すの字>である。
いろいろあった。いろいろ喰った。いろいろ驚いた。語り出すとキリのないことであるので、その話は次回に譲ろう。
さて、その日の夜に日本へ帰ろうという滞在最終日。昼飯にナニを喰うかで3人はガイドブックに頼った。
「この、“イーサン料理”ってなんだろね?人の名前?イーさん?」
「バカ、イサーンだよ、イサーン。ジョジョの奇妙な冒険第3部だろ!」
「?」
「未来へのイサーン」
「ドブゥ!!」
判らなければ、喰ってみろ。それがジャングルの掟。ターザン嘘つかない。ハオ!
・・・・・・しかし、イサーンはどこにもない。地図によると運河べりの橋の上にあるらしいが・・・
それらしき店もない。周りは結構な飲食店街だが、イサーンだけがなかった。
結局タイスキを喰う。スキヤキとシャブシャブが間違って伝わったらしいタイの名物料理だ。
名物にうまいものはないと良く言うがね。
台北−バンコクと行ったこの旅程で、初めて「ウマイ」と思わない食事だったよ。
いや、「マズイ」とは言ってないよ。
嗚呼、それにしてもイサーンよ!まだ見ぬ君は、果たして何処に?
あれは幻の旗だったのか?イサーンとは失われた十王国の系統を受け継ぐものなのか?
それから半年・・・・・・遠くバンコクを離れた異国の地に、俺達は「イサーン」を発見したのだ!!
異国と言っても、俺達には母国だけどさ。
「タイカレー プアン・タイ」の看板の下に、イサーン料理ありますだ、と〜〜〜〜!!!
しかし、既に腹いっぱいの俺らは、諦めて帰るしかなかった。
リベンジだッッ!!この屈辱、忘れられるものかッ!
そして、リマッチの日は来た。
意気揚々と入店する2人。しかし、
なに〜〜!カウンターだけだと〜!?
打ちのめされ、ダウン寸前でも諦めないボクサーが、残された僅かな体力を賭けた乾坤一擲の一撃を、ただそのチャンスを待つかのように、その店にはカウンター9席しかなかった。
9席・・・9席では・・・
「00ナンバーのサイボーグ達が揃って飯を喰えないじゃないか」
「なんで?丁度じゃん」
「ギルモア博士はドコ座るんだよッ!」
「いや、だって、001は003が抱いて座るから・・・」
元々赤ん坊が喰うようなモノじゃない。ここはタイカレーの店なんだからな。
辛いぞ。泣くぞ。
「あの、イサーン料理ってなんですか・・・」
カウンターのお姉ちゃんが説明してくれた。イサーンとはタイ国北東部の地方であり、ラオスに接しているため、民族、言語、料理とも、よりラオスに近いという。と、言うか、ハッキリ言ってイサーン人はラオス人である。と、タイ中央部の人は言ってるし、イサーン人も認めてるそうだ。
かく言う彼女はタイ人だそうである。そして、厨房には2人の料理人。
オイオイ!9席の店に3人も従業員がいて採算とれるのか?
客2人に料理人3人!!
ちなみに料理長はラオス人。若い見習は中国人である。
9席の店にっっ!!3ヶ国揃い踏み!!客も入れたら4ヶ国。
普通のタイ料理と、特にイサーンっぽい料理を、と頼んで喰う。食べまくる。
辛さに弱いブルースはいつものように、「辛〜い。でもウマイから仕方な〜〜い」汗と涙を滝のように迸らせながら喰らうのだ。
イサーン風ソーセージはうまかったなぁ。色々な具とひき肉を巻き込んだヤツ。
ブリブリとした食感の紐状の脂みたいのが特にコクがあってウマイ。なんだ、これ?
「豚の皮だろ」
なるほど。
あと、付け合せに落花生の和え物が多かったのが印象的でしたわよ。
散々甘酸辛い飯を食べまくったあとに、デザートがあるという。え?龍眼のポンチ?い〜ね〜サッパリしてて。
じゃ、それお願いしようかな。
うわぉう!俺らの目の前で缶詰空けてるゥ!
なんと!皿に移し変えてそのまま出してきたァ!
おおらかでいいネ。
しかし、ラオス人の料理長、もうすぐオーストラリアに渡って店を始めるとか言ってますよ。
次に行ったらどんな店になってるか想像もつかん。
と思ってたら、こんなページを発見・・・
以外と有名だったんだね。